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  • 2人~5人
  • 45分~60分
  • 14歳~
  • 2022年~

ファーストエンパイアBluebearさんのレビュー

400名
8名
0
1年以上前

心理学者でもあるエリック・B・ヴォーゲル氏がデザインした、コンパクトで楽しい領地争いのゲームです。

テーマはまさに《First Empires》ですから、世界各地の文明として勢力を興し、それを次第に拡大させていき、やがて世界を支配する《歴史上最初の世界的大帝国》とする事を目指します。

テンデイズゲームズから完全日本語版としてリリースされました。

◾️5つの文明として発展を目指す

プレイヤーたちはそれぞれ実在の古代文明っぽいものとなり勢力を争います。

文明にはそれぞれ中華文化らしきものから、古代アステカ文明らしきものまであります。(なぜか私の好きな古代エジプト文明がありません。なぜだぁっ!)

各文明はカラフルに色分けされているだけでなく、それぞれの元首らしき人物の精緻なイラストまで描かれています。

なぜ5人中3人までが女の子なのかは謎です(笑)。

また、ここでは分かりにくいのですが、カード裏面などにそれぞれの紋章までカッコよくデザインされており、このこだわりっぷりが好感を呼びます。

ボードはやや小さいが、色分けされたシンプルな世界地図になっており、ちゃんと日本列島もあります。

↑これは表面の最大5人プレイ用。裏面には2人用もあります。(3人4人の場合は使わないエリアがちょっとある形ですね)

◾️ルールはかなりシンプル

この手の《文明発展》や、地政学的な《領地争い》は、『土地の支配』や『勢力数の拡大』などのルールが多く、初心者にはハードルが高いものが多い印象ですが、このゲームでは思い切ってかなりシンプルにまとめてあります。

各文明ごとに個人ボードが用意されていて(何とコマが動かない2重仕様の豪華さ!)、領地を支配していくとそこにある5つのパラメータが勝手に上がっていく仕組み。

それぞれのパラメータは《振れるダイスの数》、《振り直しができる回数》、《コマを移動させることのできる回数》、《保有するカードの枚数》、《盤上に出せる駒の数》、を表しており、どれも必要なものばかり。これをどう伸ばすかでその文明の方針が分かれてくる仕組みです。

「ある資源を変換したら生産性がいくつ上がる」とか、「お金を貯めて技術レベルを発展させる」とか、全く考える必要はありません。

支配した国エリアの色によって、ほぼどのパラメータが上がるかが決まってくるので、必然的にどの方面に進軍したいかが決まって来るので、何をどうしても他国戦力とぶつかるようになってくるわけです。

◾️基本はダイスゲーム

①手番でやるのはまず基本的に《振れる数》のダイスを振ること。6種類の特殊なマーク(色)が描かれている特殊なサイコロで、最大5個。どれも差はありません。

②サイコロなので自分の望む目が出るとは限らないわけですが、、自分の国の《振り直し》回数まで振り直すことができます。

③自分の国のミープル駒を《最大移動数》まで動かします。(移動数2なら、2駒を1エリアずつ動かすか、1駒を2マス連続で動かすかです。海も渡ることができます。)

このとき相手勢力より多い数で侵入できれば、相手の駒を退却させることができます。(どんなにやられても死亡しないという親切設計♪)

なかなか相手より大勢で行くのは難しいと思いますよね。そこで出てくるのがダイスの《剣》マーク。これがあると、その数だけ駒数が多いものとして侵入できるのです!

④最後に、自分の支配しているエリアとダイスのマーク(色)が一致していれば、一致した数だけその色のパラメータを上げる事ができるのです。(とても簡単で分かりやすい♪)

上げたレベルに応じて、点数も明記してあるのでなおさら分かりやすい。(各文明の個人ボードを見比べると、能力や点数の伸び方がそれぞれ微妙に違う!)

これを最大8ラウンド(人数による)繰り返して、最も点数の高い文明が勝利して《最初の大帝国》として栄光を浴びることができるのです♪

ゲーム中には《偉業カード》というものが何枚か保有できて、そこに指定してある条件を達成できれば、それぞれボーナス点を得ることもできるので、これによっても自分勢力の拡大方針が変わってきますので、さまざまな拡大戦略を取る必要が出てくる仕掛けです。

これらのルールによって、どうしても他国領土に侵入せざるを得なくなり、された側もお互い様なので、あちこちのエリアを取ったり取られたり繰り返すことになります。

どこを占領すればどの国力を伸ばせるかは見ればすぐ分かるので、方針が分かりやすいのは大きな利点ですね。

負けてもそれほど大きな損害が出るわけではなく、お互い様なので、攻撃されてもあまり恨みに思うことがありません。(全くないとは言えないでしょうが、最小限にする工夫は見られるのです。)

このおかげで、勢力拡大に専念しながら、わいわいと熱く激しい侵略戦争を繰り返すことができるのです。

5人プレイでは、各勢力が入り乱れて戦うので、なかなか楽しい展開です。

「うわー、出目悪いな」

「2回まで振り直せるのね」

「よし青とオレンジ!この手のゲームはダイス数だぜ!」

「えっ⁉︎それってこっちへ来るってこと?」

「わはは、すまんなー。そこ欲しいんだよ。」

「えー、許さない!絶対取り返す!」

「おー、◯◯ちゃんを敵に回したぞ(笑)」

「コマ数多いから怖いぞ〜」

「よし、これで振れるサイコロが4つになったぜ!」

「ううむ、結構ヤバいかもなー。」

「そうね、じゃあ早めに潰しましょう❤️」

「協力しますよ〜♪」

「ぐっ!こらこらお前らなぁ!」

「いやいや不用意に攻めたお前が悪い。覚悟するんだな(笑)」

「うおお、なら全面戦争じゃー!来るなら来いやぁー!」

「わはは、やれやれー!俺はその隙にこっちへ行くもんね〜♪」

「何と狡猾な!」

…と、こんな感じでした。

5人でやっても、説明に5〜10分程度。プレイに1時間半かからないくらい。たぶん慣れれば1時間で終わる軽さ。

このテンポの良さはかなり優秀です。

手軽で、しっかり戦った感があり、見た目にもカラフルで美しい作品なので、この手の勢力拡大ゲームとしては初心者にも充分お勧めできる好ゲームです。

我々グループでは大好評でした。

◾️コンポーネントは美しい

キレイに色分けされたマップボード。(ちょっとカラフル過ぎる気もしますが…)

美しく描かれたデザインの個人ボード(裏面には無意味に大きな君主の全身イラスト!)

よく見ると微妙にデザインの違うミープル駒!(凝りすぎ!)

トドメは、各文明ごとにカッコよく作られた専用駒ケースまで付いて来ます。

しかも、これら全てがピッタリ収まるボックス仕様。

なかなか良くできています。

こういう豪華なコンポーネントは、初心者に「これやってみない?」と誘う時の食い付きに大きな影響を与えますので、とても良いです。

唯一残念なのは、とにかく全部《小さい!》

5人でやるにはボードが小さいだけでなく、駒が小さくて簡単に無くしそうなレベル。

これ、もう少し何とかならなかったかなあ…。(通常の大箱サイズなら良かったのに…)

それさえ除けば、初心者でも簡単にできるエリア勢力争いのゲームとして、充分楽しい作品でした。

ぜひまたやりたいです♪

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