キャントストップ・エクスプレスTM of Yokohamaさんのレビュー

【メイン要素】確率論と運

【ルール理解】分かりやすい

【手番選択肢】サイコロ5つ振るのみ

【勝利点要素】出た目ごとの勝利点の積み上げ

【言語依存度】なし

【妨害干渉度】なし

【運と実力比】運８、実力２ぐらい

【外観芸術性】特にコメントなし

5番目のダイスが運命を決める

キャントストップ（以下「本家」）の紙ペン版。

面白さでは、あと1回ダイスを振るべきか振らざるべきかの人間としての究極の選択に悩む要素があるぶん、本家のほうが勝ると思います。ただ、他人の手番の待ち時間がないのは良いですね。

本家と違い、1度サイコロの出目を選択するとロストシティのように強制的にマイナス点を食らうことと、ダイスを5つ振り、その一つを5番目のダイスとしてカウントしなくてはいけないのがミソで、運要素をかなり強めに設定していると感じます。本家のように、4つのダイスの組合せの確率論では制御しきれない、別の力が働くからです。

どちらが好きかはもちろん好みの問題ですが、手に汗握る戦いなら本家、大人数でビンゴみたいなパーティーゲームとして楽しむならエクスプレス、というところでしょうか。

（以下はハウスルールの提案）

 マイナス200点から抜け出すのが2から12まで全て同じ回数の出目、というのが工夫の余地ありだと感じており、本家の山と同じく2や12は少なく、7は多くしたい。また、得点加算も2は１回出れば100点、7は30点という配分を改め、各出目が合計で同じ点数になるようにすれば、面白くなるのではと思います。