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  • 1人~4人
  • 90分~150分
  • 14歳~
  • 2021年~

アーク・ノヴァ勇者アッキーさんのレビュー

30名
0名
0
約2時間前



プレイヤーは動物園を運営し、動物園の魅力や収入を上げつつ、動物種の保護活動へ貢献することでゲームに勝利することを目指します。

手番ごとに手元にある5枚のアクションカードの中から一枚を選択し、対応するアクションを実行することで、カードを獲得したり、園内に動物を導入したり、売店などの建物を建てたり、後援者からの力を借りたりしながら、動物園となる個人ボードを拡大させ、訴求点(いわゆる動物園の人気点)と保全点を高めていき ます。

決まった区切りのあるラウンドルールではなく、「休憩の数値が一定数になった時点」で休憩となり、ゲーム進行が一時中断。ここで各プレイヤーは収入を得たり、カードを整理したりします。この繰り返しで訴求点と保全点を高めていき、それぞれがお互いに交わった時点でゲーム終了のトリガーが引かれ、最終得点計算で最も高いポイントを獲得したプレイヤーが勝利します。

プレイヤー同士のインタラクションは低めですが、一部のカードは他のプレイヤーを邪魔する効果もあります。


実際の写真となる動物カードは全部で120枚以上、後援者カードも60枚以上。そのすべてがユニークカードで、様々な保全計画カードや最終得点計算カードも合わせて、毎回異なるゲーム展開を楽しむことができます。

動物園となる個人ボードも全部で8種類(初心者向け・中級者向け・上級者向け)あり、それぞれに様々な特徴があり、カードの組み合わせも含めると、非常に高いリプレイ性があります。



ソロプレイ評価
かなり楽しい(85点:Aランク


戦略・判断    ★★★★★★★
攻防・戦闘    ★☆☆☆☆
運要素      ★★★★☆
交渉・取引    ★★☆☆☆
アート・外見   ★★★★★
斬新さ      ★★★☆☆
緊張感      ★★★★☆
リプレイ性    ★★★★★★★
ランダム性    ★★★★★
パズル要素    ★★★★★
プレイスペース  ★★★★★
プレイ時間    ★★★★★
準備・撤収時間  ★★★☆☆
ゲームの複雑さ  ★★★☆☆
ゲームの難易度  ★★★★☆

プレイ人数    1~4人 
販売価格     11550円

【各カテゴリー要素についてはこちら】
https://braveaki.game.josoakixpooh.com/2024/02/02/



【ソロプレイの詳細】


ソロプレイは専用のタイルを使い、各ラウンドごとに設定されている手番だけのアクションをこなしていき、6ラウンド(合計27手番)終了時にゲーム終了となり、最終得点計算となります。このときに+-0点以上(訴求点と保全点が交わっている状態以上)なら勝利、それ以下なら敗北になります。

より高い最終スコアを目指し、自己記録の更新を楽しむことができます。



【良かったところ】


 実写の動物カードは全部で120枚以上あり、すべてがユニークカード(一部同じ効果もあり)であるため、動物好きの私にとっては見ているだけでも癒やされます。動物カードはそれぞれ様々な効果を持ち、カードコンボやカード同士の相乗効果もたくさんあるため、それらをうまく組み合わせるのがとにかく楽しいです。

また、後援者カードも60枚以上あり、収入がアップしたり、特殊アイコンボーナスや特定の動物ボーナスなどの永続効果をもたらすことが可能。大量の物カードとうまく組み合わせることでの相乗効果やボーナス、様々なコンボを作ることができます。(なかには意外な組み合わせもあります)

メインボードの場には常に6枚のカードが公開されており、ゲームプレイごとにかなり異なる展開や戦略を楽しむことができ、リプレイ性が非常に高いのも嬉しいですね。


 個人ごとの動物園ボードに、動物用の檻や売店などを色々と導入していくのが非常に楽しいです。動物園ボードには様々なタイルボーナスがあり、タイルを配置した時点でボーナスが獲得できます。状況によってはうまく配置できないこともあり、このあたりはパズル要素の楽しさもしっかりと含まれており、「ボーナスを優先させるか?配置条件を優先させるか?」という、良い意味で悩ましい話になります。


個人動物園ボードは全部で10種類もあり、それぞれ初期配置やタイルボーナスがまったく異なり、初心者から上級者まで楽しめます。前述した動物カードや後援者カードとの組み合わせなども合わせると、たとえ同じ動物園ボードでも毎回異なるゲームを何度も楽しむことが可能なのは非常に大きな魅力だと感じました。




 5枚の中から一つを選び、現在値のパワーに応じたアクションを実行します。しかし一度実行したアクションは最低パワーまで落ちるため、「手番で同じアクション連打ができない」というシステムになっているのもよくできています。

このシステムは「シヴィライゼーション新たな夜明け」のシステムそのものであり、シヴィライゼーションをやり込んだわたしからすると、非常にすんなりと入り込むことができました。特に終盤では、どのアクションを優先させるのかにより最終得点も大きく変わるため、それを考えるのが非常に楽しいです。

また、各アクションカードはボーナスを獲得することで改良することが可能。効率がアップしたり、追加のボーナスなど、このあたりもシヴィライゼーションのカードレベルアップの効果を見事に受け継ぎ踏襲しています。

ちなみに、ボーナス等で獲得できる「Xトークン」を使用すると、アクションパワーを上げて発動させることも可能。 シヴィライゼーション(基本版のみ)で「パワー5のアクションカードのやむ得ない使用」問題については、アークノヴァではXトークンのおかげで完全に解消されました。



 貴重な保全点を獲得できる保全計画を行うことで、動物園ボード左にあるいくつかの強力なボーナスを獲得することができます。保全計画を達成するには条件がやや難しいのですが、収入時に毎回獲得できるボーナスや、協会職員ワーカーを増やすボーナス、大量の資金を獲得できたりなど、その効果はどれも非常に強力。

このため、保全ボーナスをできるだけ序盤から獲得するほど、のちの展開が有利になります。さらには動物園ボードによって獲得できるボーナスが異なるため、様々な攻略を含め、序盤からこれをあれこれ考えるのが非常に楽しいです。


  

 訴求点と保全点が交差した時点でゲーム終了(残りのプレイヤーはあと1手番行う)のため、「いつのタイミングで高得点を獲得して差をつけるか」を考えるのが非常に悩ましく楽しいです。たとえゲーム展開が良い流れで優勢であっても、対戦相手にゲーム終了トリガーを発動されると簡単に負けてしまうことも。これはよくできていると感じました。

理想としては「最終手番時に多くの保全点または訴求点を獲得する」なのですが、そのタイミングが難しく、このシステムは大鎌戦役(サイズ)に似ている部分があると感じました。ただ、大鎌戦役は「勝利条件を6つ獲得時にゲーム終了」となるのに対し、アークノヴァはその後に「それぞれ最後の1手番ができる」ため、最後の1手番が決め手となり勝利することもあります。


また、最終得点計算時のボーナスカードや後援者カードの最終ボーナスで思わぬ展開になることもあり、これまた面白いゲームシステムになっていると感じました。




 各コンポーネントが収納できる収納ケース(蓋付き)が同梱されているのは、非常にありがたいです。

この手の重量級ボドゲはコンポーネントもかなり多く、きれいに収納したり、ゲームを快適にプレイするには収納ケースが必須になるのですが、アークノヴァは最初から同梱されているため、ゲームの準備時間やプレイ時のサプライエリア等も含め、快適にプレイすることができました。

また、大量のカードを収納するための大きめの袋もしっかりと同梱されていて、これは非常に嬉しいポイントです。様々な用語やカード効果詳細をまとめた「小辞典」も同梱されていて、インストやゲーム中にも大活躍してくれました。



【気になるところ】


 動物を題材にした重量級ボードゲームなのに、「動物駒がない」というところは非常に大きなマイナスポイントです。動物園が出来上がっていく動物園ボードに「動物がいない...」という光景は、とてもさみしく残念に感じました。どの動物がどこにいるのかわからず、特に園内の動物を野生復帰させる時には戸惑うことも。最終的に完成した動物園ボードを見て「動物はどこに...?笑」という悲しい状況に。

一応、特殊な建造物(ふれあい動物園など)にはトークンを置くことで分かるようになっているのですが。せめて、各動物の種類ごとのトークンくらいは付けてほしかった...


 動物カードによる動物園の作成や、後援者カードによるスタッフ導入などはよくできているのですが、肝心の「動物園経営」となる要素がほとんどないのは残念です。園内に導入した肉食動物や鳥類の管理・飼育・調整などがなく、「導入して終わり」なのは、あまりにももったいないと感じました。

悪く言えば「動物園を題材にした...」という話であり、これは他のテーマでも似たようなボードゲームが作れそうな話にも思います。(例:洋服屋・飲食業など)せっかく動物園がテーマになっているのだから、動物園ならではの経営要素となるシステムを何かしら入れてほしかったです。


 メインボードに置かれる場のカードは、手番ごとに古いカードと新しいカードが次々と入れ替わり、手札を含め「常に後援者や動物を獲得するチャンスが大量に転がり込んでいる」というこのゲームシステムには、少し疑問を感じました。

ラウンド制のルールがないという話も大きく関係していますが、これはまるで回転寿司レーンのような状況でもあり、ツッコミどころ満載になっています。(笑)このため、場に置かれるカードの捲り運や、カードの引き運にも大きく左右され、状況によっては、まったく計画とおりでない部の悪いゲーム展開になることも。

カードの強さレベルや、後援者カードと動物カードを仕分けるようなシステムを採用しても良かったのではないかと思いました。


【その他気になるところ】

・手番で考えることが多く、慣れないうちはダウンタイムも長め。推奨のプレイ人数は2人がベストになっています

・イベントなどが一切ない

・メインボードがかなり大きい



【総評】


様々なボドゲのいいとこ取りとも言えるアークノヴァは、2022年にドイツゲーム賞で1位を獲得したのも納得の出来。気になる部分もありますが、やり込むほどに奥深いプレイが楽しめ、動物好きのわたしにとっては大満足の重量級ボドゲでした。

動物好きな人はもちろん、重量級ボドゲが好きな人にはかなりおすすめできる動物園作成ボドゲです。各アクションごとのルールを覚えてしまえば、細かなルールはプレイしていくうちに自然と理解でき、すんなり遊ぶことができました。特にソロプレイがメインの方には、安心しておすすめできるボドゲです。

コンポーネントを収納できるケースが最初から同梱されており、ゲームの準備時間短縮や快適なプレイができるのも、非常に嬉しいポイントです。


わたしはソロプレイ専門なのですが、海外のファンの方がオートマとの疑似対戦をプレイできるルールを作成、BGGにアップされています。これを和訳して実際にプレイしてみたのですが、これが非常に面白く、ソリティア方式の公式ソロプレイとはまったく異なる、白熱したゲームを楽しむことができました。

オートマの疑似対戦ルールをわたしなりに和訳した記事も作成してみましたので、参考にしていただけたら幸いです。ソロプレイはもちろん、対人戦でも大活躍してくれそうです☆↓


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