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  • 1人~2人
  • 15分~30分
  • 6歳~
  • 2023年~

ダイノストーン 基本セット勇者アッキーさんのレビュー

390名
6名
0
7ヶ月前

プレイヤーは化石ハンターとなり、様々な恐竜を再生させてライバルキャラと1対1のカードバトルを楽しむことができる、いわゆるTCG(トレーディングカードゲーム)です。

ゲームごとにランダムに選ばれた20枚のカードを使用して、対戦場所を囲むように発掘エリアを作り、自分の手番時には採掘エリアから3枚先までの好きなカードを1枚ピックして、自分のエリアの場に召喚して出すことができます。ここが通常のTCGとは大きく異なる斬新なシステムで、ゲームスタート時の複雑なデッキ構築やドラフトなどが一切なく、初心者でもお手軽に楽しむことができます。


カード召喚時、探検ボード上にある自分の駒をカードコスト分だけ進ませ、対戦相手の駒を追い越したら相手のターンとなります。攻撃マーク通過時には自分の場にあるカードを使って攻撃することができ、得点マーク追加時には自分の場にあるカード全てから得点を得ることができます。

これを繰り返してゲームが進行していきます。最後のゴール地点までたどり着いた場合、場にあるカードをお互い一斉に攻撃しあい、生き残ったカードから得点を得ることが可能。

勝利条件は、対戦相手よりも得点を多く獲得するか、対戦相手の体力をゼロにすること。ちなみに、対戦相手の体力ゼロルールは拡張第2弾以降に採用されているため、この基本版のみだと得点勝利のみとなっています。


各カードは、大まかに分けると①生物カードと②アイテムカードに分かれます。生物カードは場に出すことができ、アイテムカードはすぐに使用できるという特徴があります。

また、各カードはコスト・得点・攻撃力・体力のほか、アビリティ(特殊能力)を持ったカードもあり、それらを駆使して勝利点を得たり、対戦相手の場にあるカードや対戦相手を直接攻撃して、試合を有利に進めていきます。

コスト...カードを召喚した際にかかるコスト。このコスト分だけ探検ボード上にある自分の駒を進める。対戦相手の駒を追い越すまでは自分の手番なので、コストが低いほど有利。

得点...探検ボード上にある得点マーク追加時に得点を得ることができる。アイテムカードの場合はすぐに得点を得ることが可能。

攻撃力...探検ボード上にある攻撃マーク通過時、対戦相手の場にあるカードまたは対戦相手に直接与えることができるダメージ力。

体力...この数値以上のダメージを受けると破壊され発掘エリアに戻る。受けたダメージはターン開始時に全回復する。


カードは基本版で30枚、各拡張を混ぜるとかなりのカード枚数(拡張ごとに30枚追加)になるため、戦略が広がり様々なプレイが楽しめます。使用する20枚のカードが変わるたびに毎回異なるゲーム展開となり、何度もプレイを楽しむことが可能です。

なお、本レビューにある一部の写真は、拡張を含むセットでプレイしているものがあることをご了承くださいませ☆

ソロプレイ評価
楽しい(70点:Bランク


戦略・判断    ★★★★☆
攻防・戦闘    ★★★★★
運要素      ★★★☆☆
交渉・取引    ☆☆☆☆☆
アート・外見   ★★★★★
斬新さ      ★★★☆☆
緊張感      ★★☆☆☆
リプレイ性    ★★★★★
ランダム性    ★★★★☆
パズル要素    ☆☆☆☆☆
プレイスペース  ★★☆☆☆
プレイ時間       ★★☆☆☆
準備・撤収時間  ★☆☆☆☆
ゲームの複雑さ  ★☆☆☆☆
ゲームの難易度  ★☆☆☆☆
プレイ人数    1~2人
販売価格     1500円(各拡張は1800円)

【各カテゴリー要素についてはこちら】
https://braveaki.game.josoakixpooh.com/2024/02/02/



【ソロプレイの詳細】



ソロプレイでは、以下のモードを選択して遊ぶことができます。

①ボスアタックモード
②タイムアタック
③スコアアタック



ボスアタックモードは、公式HPにある対戦相手を選び、オートマ相手との対戦を楽しむことができます。こちらは本ゲームのソロメインモードでもあり、難易度に応じた様々な特徴を持った敵との白熱した仮想対戦が楽しめます。(拡張第3弾以降では対戦相手のオートマカードが付属)

タイムアタックモードは、オートマとの対戦で「いかに早く勝利できるか」を目指すモード。スコアアタックモードは、オートマとの対戦で「いかに高得点を獲得できるか」を楽しむことができるモードです。

ソロプレイでの1対戦時間は約30分ほどですが、あっさりと早く終わることもあれば、じっくりと考えて60分近くかかることもあります。


【良かったところ】


① 事前のデッキ構築などは一切なく、ランダムに選ばれた20枚のカードから1枚を発掘して対戦するため、「さっきまで敵だった恐竜が味方になったゾ!」という展開になることもよくあり、このゲームシステムがすごくシンプルで面白いです。わたしはポケモンや遊戯王などのデッキ構築型TCGは苦手なのですが、そんな自分でも気軽に楽しむことができました。

対戦場所とは別に探検ボード(探検カード)が設けており、発掘したカードコストの分だけ自分の駒を進ませるシステムも非常にシンプルでわかりやすい。基本的には強いカードほどコストも大きく、攻撃マーカーや対戦相手駒を通過するタイミングも考慮する必要があり、良い意味で悩まされます。


② ソロプレイモードが非常に充実しており、公式HPにある様々な特徴を持ったボス(オートマ)と対戦することができます。難易度もビギナーからエキスパートまであり、自分の腕前に見合った仮想の敵と対戦を楽しむことが可能。もちろんオートマの動きは非常にシンプルで分かりやすく、簡単操作で白熱したソロプレイを楽しむことできるのも嬉しいです。

この手のTCGはプレイヤー同士の対戦がメインで、ソロだとイマイチ楽しめないものも多いようですが、ダイノストーンはソロプレイモードがかなり充実しているため、ソロメインの私にとってはありがたいお話。ボスアタックモードのほか、タイムアタックモードやスコアアタックモードもあり、こちらもちょこちょこ遊びながら自己記録を更新しています。



② 恐竜をテーマにした世界観、またカードのアートワークも素晴らしく、ここに惹かれて購入を決意しました。恐竜好きな人はもちろん、恐竜好きな子供さんの家庭にもぴったりです。また、第2弾以降に実装されたプレイヤー&ボスキャラも非常に親しみやすい絵柄でして、好感が持てます。

基本版以外の各拡張セットは、それぞれ異なるテーマ(メインは恐竜)のため、それもゲームの魅力を高めていて、特に童心のある男性にとっては非常に嬉しいポイント。ちなみに、拡張は今後第6弾まで発売される予定です。

第2弾...深海生物
第3弾...昆虫
第4弾...
第5弾...
第6弾...メカ

※第4弾は2024年5月・第5弾は2024年秋・第6弾は2025年春に発売予定



③ 様々なアビリティ(特殊能力)を持ったカードがたくさんあり、それらを駆使してゲームを有利な展開に勧めていくのがとても面白いです。

たとえば威嚇持ちのカードが自分の場にあると、対戦相手はそのカードを優先して攻撃しなければならなかったり、反撃持ちのカードは破壊された場合に相手にもダメージを与えたりなど。アビリティを左右に付与する支援カード(拡張第3弾以降)もあり、その場合は効果が重複してさらに強力になります。ほかのアビリティとのコンボなども可能で、このあたりを色々と考えるのが非常に楽しいです。

ただし基本はシンプルなゲームシステムであるため、「アビリティはあくまでもスパイス」というゲームバランスになっているのも、よく作られていると感じました。この手の特殊能力は「拡張が増えるにつれルールもややこしくなる→考えることが多くなる→初心者お断り」というのがお決まりパターンなので...(笑)

③ ダイノストーンは軽量級ボドゲのため、シンプルルールでプレイ時間は約30分・プレイスペースも小さめ・準備や撤収も楽・お手軽価格であるのも嬉しいポイントです。

わたしは主に重量級のボドゲが好みなのですが、このゲームはお手軽ボドゲなのに中量級ボドゲ並みの白熱した楽しい時間を過ごすことができます。特に販売価格は、基本版が1500円で各拡張は1800円と、とてもお求めしやすい良心的な価格。昨今の値上げに準じてボードゲームの価格はかなり高価になっているため、余計にそう感じました。


⑤ 各拡張を用いた幅広い様々なプレイスタイルを設定して楽しめるのも、非常に嬉しいポイント。新たなアビリティを持ったカードをはじめ、固有能力を持った新キャラの追加、新探検ボードなどは、基本版と混ぜることで毎回異なるゲーム展開を楽しむことができます。

各拡張は単体でも遊べるため、たとえば拡張第3弾のみを使用したり、各拡張から5枚ずつ・コスト3以下のカードを使用・アイテムカードを5枚使用設定など、工夫次第で様々な楽しみ方があります。



【気になるところ】



・軽量級で1対1のシンプルなカード対戦であるため、やや飽きやすいのが欠点。長時間ガッツリとプレイするには不向きです。ただ、「ふとしたときにまたやりたくなる」という不思議な魅力を持ったゲームでもあります。


・各拡張を色々と混ぜて遊べますが、ゲームシステムが最大20枚までのカード制限であるため、限られたカード枚数でのバトルしか楽しめないのが残念。これはぜひ改良してほしいところです。



・ゲームで使用する各コンポーネント(体力ゲージ・特殊能力発動マーカーなど)が付属されておらず、自作または公式HPからダウンロードして自作する必要があります。威嚇持ちのカード効果を忘れてしまったり、カードごとに受けたダメージを表示するものがなく、有料別売りでコンポーネントを発売すればより楽しめると感じました。(我が家ではダイスやドラゴン駒等を使って代用しています)

・オートマカードなどは基本的に公式HPからダウンロードして自作する必要があるため、今後は様々なボスキャラをセットにしたものや、使用できるプレイヤーキャラをセットにした拡張パックも発売するとかなり良いのではないかと思いました。

・物語を楽しむストーリーモードや、連続勝ち抜き戦のサバイバルモードなどの追加があれば、さらに楽しめそうです。




【総評】


デッキ構築やドラフトなどがなく、ボードゲームやトレーディングカードゲーム初心者でもしっかりとしたプレイを楽しむことができます。TCGが苦手なわたしでも、お手軽に白熱したプレイを楽しめました。恐竜のアートや第2弾以降のキャラも非常に綺麗で、色々とよくできたゲームシステムだと感じています。ただ、この基本版だけだと対戦相手の体力ルールなし、アビリティ持ちのカードも少ないため、できれば第2弾以降の拡張も追加で購入されることを強くおすすめします。

カード配置や体力管理などに便利なプレイマットは、HPからダウンロードが可能なほか、専用のものも販売されています。ちなみに、基本版+第2弾+第3弾+専用プレイマット+プロモカードなどの特典がついたお得なセットがAmazonで限定販売されていますので、初めての方はこちらがおすすめです。わたしはこちらで購入しました☆↓

https://amzn.asia/d/2tKqiPJ


プレイ時間が基本的に短いので、スキマ時間にちょこっとプレイするにはまさにぴったりのボドゲです。余談ですが、我が家では自宅に縦シューティングゲームがあり、たまにプレイするのですが、ダイノストーンはそれに似たようなポジションになっています(笑)


気になる今後の拡張は、2025年までに第6弾を予定。さらにはその後シーズン2(第7弾以降)のほか、ローグライク&デッキ構築ゲームのダイノストーンラッシュも予定されているとのこと(こちらはまだ未定)でして、新たなプレイヤーキャラやボスキャラなど、今後の展開も非常に楽しみなところです。

ダイノストーンがどんなボドゲなのかは、非常に参考になるプレイ動画がありますので、気になる方はご覧いただけたらと思います☆↓

【あさがおさんのダイノストーンプレイ動画】
https://youtu.be/JMicV6B8y-s?si=f9C2jvJwXo9xBoT0

ダイノストーンHPは、ラインナップや遊び方、ゲームの攻略記事や初心者講座ほか、世界観などもしっかりと描かれており、制作者さんの良いこだわりと愛が非常によく伝わってきます☆↓

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