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  • 1人~4人
  • 80分前後
  • 12歳~
  • 2023年~

白鷺城 / ホワイト・キャッスルじむやさんのレビュー

754名
8名
0
約1年前

「赤の大聖堂」のデザイナー作、姫路城モチーフのダイス&ワーカープレイスメント。
とりあえず取説はちと読みづらい。コンポーネント名称は書いといてほしい。
それを乗り越えると9手番で色んな角度で点を稼ぐ戦略を考えるのが楽しい中量級ゲームでした。あとソロは激ムズです。中々勝てません。
ソロプレイのみですがご紹介です。


概 要

タイトルにもなっている「the white castle」=白鷺城=姫路城。海外デザイナーによる日本テーマの作品。あんまり日本テーマの作品ってやってなかったので新鮮(「千本鳥居」以来かな)。
テーマを無視して説明すると、大まかなところは次のとおり。

・毎ラウンド3つの橋の上に人数+1(ソロもオートマと2人プレイ扱いなので2+1)のサイコロが小さい順に左から並べられる(左端<中央<右)。
・そのダイスを選択し、お城の中の各エリアに配置するとアクション実行可能。自分のボード内にいる3種のミープル(藩士・庭師・武士)をリソース払って送り込んだり資源を獲得したりする。
・エリアにはダイス目が描いてあり、それより大きい目を置くと大きい分お金がもらえ、少ないとお金を払う。
・直接点が得られるアクションもあれば終了時に得点になるもの(場内の藩士×武士等ミープル配置数やスタP争いにもなる二十四節季トラックの位置等)もある。それらを終了時に積み上げて点の高い方が勝ち。


ソロプレイ

オートマとの対戦。難易度3段階調整可能。オートマ用デッキからカードを引いて行動を決定します。
セットアップは2人用準拠。ただしオートマはボードをもたずリソースもお金以外得ないので、各種ワーカーとお金が置けるエリアを作ってやればOK。
ちなみにスタPがどっちかは難易度で変わります。

準備は次のとおり。

①オートマデッキ(9枚)を橋の面を上にしてシャッフル
②自分の初期資源&カードは場から取らず、ランダムに1枚ずつ引いたものを使用(多人数の場合は人数+1組並べて順番に獲得する)
③各色ダイスは3個ずつ振って橋にセットする。


【全体セットアップ(対オートマ)】


大まかな流れ

①ダイスを選択(橋内の最小の目であれば「燈籠アクション」実行)

②ダイスを場内のエリアに配置し、アクションを実行。


③①と②を交互に3回ずつ繰り返したら、そのラウンドが1ラウンド・2ラウンドなら、ダイスが残ってる橋の両端に設置した庭師がいればアクションを実行してラウンド終了。二十四節季を確認して前にいる方が次のスタP。
④3ラウンド終了時、庭師のチェックは無しで得点計算。

という感じ。
たった3ラウンド9手番しかないので、1手は非常に重いです。
【1ラウンド終了時の様子】


オートマの手番

めくられるカードにより取得ダイスやワーカー配置場が決定します。

例:このカードの並びだと、左のカードで「白の左ダイス」を「該当するところ(城内1段階目)」に置きます。そして右のカードで「藩士を1人城門に配置」して「二十四節季+1、3円獲得」というアクションになります。
終わったら、カードを橋の面を上にしてデッキの底に戻します。


オートマの特徴

・リソースなし:ノーコストでコマを配置していきます。
・お金はもらうときだけ:ダイスと置く場所はカードで決まります。置いたダイスによってはお金を払ったりもらったりすることになりますが、オートマはもらうだけ。払いません。極悪。
・ダイスが置けなかったときは井戸へ:置く場所が既にふさがってたらすべからく井戸へ。差分のお金を獲得です。
・ダブルアクション:やるうえで避けたいところ。2手番・3手番目は特にですが、指定されたダイスが取れない場合があり、その際はさらにカードをめくり、とれるダイスが出るまでめくります。そうしたら、めくったカードの最後とその次、2枚のアクションを実行することになります。純粋に手数が倍。デッキは3色×3枚しかないのとめくるカードの色はわかっているので、逆算して予防できるなら該当ダイスをピックせず残して1枚のみのアクションで止まってほしいところ。


・ラウンド終了時ボーナス①庭師:置かれた庭師のコマ数×現在のラウンド数が得点として加算されます。
【下図:ラウンド1なら2点、2なら4点といった具合】

・ラウンド終了時ボーナス②お金変換:オートマがスタPなら3円×1点、2番手なら5円×1点に変換され、端数は次ラウンドに持ち越しです。
例:11円持ってたら、スタPなら3点とって2円持ち越し。2番手なら2点とって1円持ち越し。


あとは通常通りプレイして、得点を計算し、上回っていれば勝ちです。
【終了時の様子】


感 想

赤の大聖堂好きとしては一度やっておきたかったのでとりあえず満足…なんですが、取説はもうちょい何とかならなかったのか。カード種類もまあまああるのにどれがどれか書いてないのにびっくり。分かりづらい。理解してしまえば、ゲーム自体はたった3ラウンドで各ラウンド3回ダイスピックして対応アクションするだけ。いかに資源確保してワーカーいっぱい配置できるか頭を悩ますいいゲームでした。一手が重いし手番も足りない。難しい。


オートマ超強い。5回やってようやく最弱難易度に勝てました。といってもダブルアクションほぼ打たれなかった&こっちのコンボが綺麗にはいったところが大きいです。最高難易度に勝てる気が全くしないんですけどどうなんだろう。BGGフォーラムでも「強すぎ」「イージーは先手だけどオートマのダブルアクション誘発するんで実質ミディアム超では」みたいなことも言われてました。
努力で勝てるレベルであってほしい。正直勝てたらラッキーぐらいの気持ちでやってます。

そういう意味ではやっぱ9手番じゃ足りない。ようやく自藩が育ったぞってときに終わるのでちょっと物足りない。あと1ラウンドくらいやりたい。

まあダイス運もあるし、カードやボーナスの配置・ダイスカラーの配置もランダムで、有効打が見えない。それを探すのを楽しめるか。やりがいはある。取説の不親切を乗り越えるといろんな要素が絡み合って重厚だけど箱サイズは中量級のそれっていう中々いい感じ(同作者の「赤の大聖堂」も同じくらいのサイズで程よい中量級)。
コンパクトサイズで重いゲームがやりたいならおすすめです。
※複数人プレイだと「ダイスを重ねる」ことができるのでまた違った感想になると思いますが、ソロプレイの感想ということで。

とりあえずオートマ強すぎなんで心折れそうですが、曰く7~8回に1回は勝てるくらいの難易度らしいので、有効打までいかなくても取るべき行動はあるんでしょうね。

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リーゼンドルフ
塔
金輪際7811@ソロゲーム好き
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じむや
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