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  • 1人~4人
  • 30分~50分
  • 12歳~
  • 2025/3月年~

リトグラフじむやさんのレビュー

59名
4名
0
3日前
レーティングが非公開に設定されたユーザー

コンプリボドゲ「ホワイトアウトの森」の正当進化版ともいうべき紙ペンダイスプレイスメント。前作は500円でしたが今作は半額の250円。DL購入なので印刷すればすぐ遊べます。印刷したシート1枚と6面ダイス3つがあれば遊べる手軽さで、しっかり悩めるいいゲームでした。ソロプレイでのご紹介です。

(写真は公式BASEのページより引用させていただきました)


概 要

ジャンル:紙ペン+ダイスプレイスメント

ラウンド数:15ラウンド

世界観とゲームの目的(取説より):『ダークエルフの魔女は皇帝陛下のために魔法文字で石板を作っています。この世に2つとない石板を完成させて皇帝陛下に献上しましょう』ということで、プレイヤーは魔女となり、石板づくりを行います。

石板に刻む魔法文字は各種素材を変換して獲得がメインで、ダンジョンに行って強化した骨ドラゴンにとって来てもらったり、ポーションつぼをつかって素材を別素材に変換したりしながら、魔法文字への変換や石板への記入を行います。

石板に刻んだ文字の配列による得点と、連動して獲得するA経験値・B知識・C名声の得点の合算が総得点。得点に応じてランク認定があります。


ゲームについて(ざっくり)

1ラウンドは3つのダイスをアクションスペースに配置・効果を反映後「魔素」にチェックを入れることで終了します。魔素はラウンドカウンターで15マスあり、全て埋まったらゲーム終了・得点計算を行います。


石板について

シート中央のメイン得点源。石板は5枚あり、中央2枚は好きなところから、他の横長は左詰めで文字を刻むことになります。刻む文字も「〇△=◎+」の5種類があり、白いマスは制限はありませんが、グレーの記載があるところは該当文字を入れる必要があります。上段の8マス石板は1マス埋めるごとにA経験値、下段左は埋めきるとメダル獲得(永続効果等)、下段右は1マス毎にB知識・C名声をチェックでき、中央2つは縦列や横列が揃うごとに記載されたボーナスを獲得することができます。

配置については同じ文字4つ以上1繋ぎの「ロンゲストロード」、2×2の塊単体によるAへのチェック追加、文字「=」で囲まれた文字による得点があり、文字「+」については他条件と合わせて、文字1つあたり1点の加点があります。


A経験値・B知識・C名声について

アクションや石板記入ボーナスなどでチェックを入れることができる項目。得点計算時に加算されます。

Aは1個1点かつマス下にあるボーナスも獲得。Bは3つ付けるごとに得点&追加ダイスボーナス、Cは1つ2点かつ3個つけるとアクション「オラクル」を選択可能になります。


メダルについて

文字「+」MAX、石板、A経験値10でメダル1つ獲得。それぞれ永続効果を獲得できます。毎ラウンドA加点1個は強い(忘れがち)。石板からのA加点でA経験値からのダイスリロールでC名声が固いかな。



アクションについて

選べるアクションスペースは15種類。大きく「リソース収集」「リソース変換」「魔法文字獲得」「石板への記入」「その他」の5つに分けてざっくりご紹介。

①リソース収集

マジックロッド・マウンテン・ドラゴンアクションの一部:出目に応じたリソースを獲得できます。

※ドラゴンアクションは最初は1の目しか置けず、リンゴ1つを獲得しかできません。後述「ダンジョン」で効果を強化することで獲得リソースの幅を広げることができ、範囲内の2つのリソース等を獲得できます。最大強化でリソース消費なしで文字を描くこともできるようになります。


②リソース変換

ポーションつぼ・ルーンストーン:リソースを消費して別のリソースを獲得します。ポーションつぼで得られるマンドラゴラは貴重な「+」の素材。ルーンストーンはエルフアクションに必要なリソースを確保+後述羽ペンアクション。消費リソースも価値は低くないけど使い勝手は良い。


③魔法文字獲得

ドラゴンアクション・エルフアクションの一部とオラクル、サクリファイスが該当。

※エルフアクションは特定リソース1つ消費で出目に応じたアクションが可能。

オラクルはC名声3以上チェックが入ると選択可能で貴重な文字「+」を獲得できます。が、C名声チェックは意外と大変なので活躍は中盤以降。

サクリファイスはダイス目に対応するリソースを1~複数消費して対応する魔法文字の獲得を行います。

④石板への記入

タロット・本を読む:それぞれ直接素材無しで記入可能。意外と〇は使い勝手良し。=もそれしか書けないマスがあるのでタイミングで使う感じ。

羽ペン:獲得した魔法文字をダイス目分消費して記入します。こちらは目の数分複数種選択可能。〇は所持できる魔法文字じゃないので書けません。


⑤その他

ダンジョン:ドラゴンアクションの強化(ドラゴンアクション内のチェックを1つ埋める)ができます。

ベッド:ダイスを置くと、再度ダイスを3つ振ってラウンド継続ができます。これもタイミング次第ですが、毎回最終ラウンドで使っている気がする…。

エルフの部屋:ゲーム中3回まで使えるリソース消費無しのエルフアクション。


そんな感じで、毎ラウンド3つのアクションを駆使して15ラウンド終了時の最終的な盤面はこんな感じに。中央石板はあんまり埋まらず、ABCの加点狙いメインでのプレイでした。※ラウンド終了処理忘れて追加1ラウンドしている可能性が否めないので参考程度に。えらくダイス目が上振れしてた気がします。


感 想

ゲーム性:冒頭書きましたが過去作「ホワイトアウトの森」を複雑にした感じの良質ダイスプレイスメント。前作は時間経過でどんどんアクションマスが消えていく中での取捨選択でしたが、今作はアクションマスの消失はなくフルでアクション選択が可能になってます。

じゃあ前作より楽かというとそんなことはなく、石板パズルとそこに至るまでの素材収集からの流れ、複数の得点条件、素材が無いと使えないアクション等、複数ルートからの得点行動と優先順位の選択、ダイス目のまなならなさが良い感じに噛み合い、悩ましさが増し増しです。

個人的には序盤はダンジョン強化して素材獲得からの大量文字で記入していくのがいいかなと。あとは名声3つで選択できるオラクルは貴重な「+」を直接確保できるけど、C名声のチェックが石板・メダル・素材や文字のMAX報酬なんであまり重きを置かない方がいいのかなとか。プレイを重ねて色々方針を考えるのが非常に楽しいです。

あとあれですね。出目のかみ合いが上振れするといいけど、そうでなければリンゴは凄く大事。写真では上振れしまくったのであまり取りませんでしたが、出目調整は正義。そんな感じでじっくり遊びたい。

ソロプレイ:ルールは変わらずむしろソロ向けだと思う。得点に応じたランク認定もあることでリプレイ性も〇です。

アートワーク:GRANDNOTEさんの作品では毎回言っていますがとても好みのタッチ。良いですね。

気になったところ:得点計算の問題(積み上げがA+B+C+石板ボーナスで、石板ボーナスもロンゲストと囲みと+記号の3種あるわけで、シートにスコア記載枠がなく煩雑に感じた)がありましたが、作者様にお伝えしたところ、即修正版が作成されDLできるようになりました。本レビューは修正版シートを使用。ありがたい。

あとは個人的な理由ですが、意外と追加ダイスボーナス処理とラウンド処理忘れて「やったっけ?」となりがちなところと、マス目が小さいのでラミネートするなら極細マーカーが欲しいところくらい。

ということで、シート1枚とダイス準備してソロで20分しっかり悩めるいいゲームだと思います。ホワイトアウトの森も好みでしたがこちらがより好みのゲーム性。

コンプリボドゲも500円と安価でしたが、今作は半額250円で更に安価と商売っ気がなくて心配になるレベル。この値段でアートワークもしっかりしててがっつり遊べるのって中々ないと思う。特にソロ勢の方におすすめ。気になった方は是非一度遊んでみてください。

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