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  • 2人~4人
  • 30分前後
  • 10歳~
  • 2023年~

宝石の煌き:ポケモン白州さんのレビュー

461名
3名
0
7ヶ月前
レーティングが非公開に設定されたユーザー

6/10

宝石の煌き(本家)がそんなに好きではない人の評価になります。

このゲーム自体が国内未流通なので、遊ぼうとする人は、ポケモンが好きというよりも、宝石の煌きが好きな人の方が多いと思うので、あえて宝石の煌きが好きではない(というか、面白さがよくわからない)プレイヤーからの視点でレビューします。

あんまり好きじゃない理由はこちらのレビューから→https://bodoge.hoobby.net/games/splendor-duel/reviews/40420

それをふまえたうえでの評価になりますが、ポケモンという超人気コンテンツだけでなく、ポケモンの世界観に合わせたちょっとしたルールの派生で、宝石の煌きらしさを残しつつ、オリジナリティを確立している作品でした。

具体的な違いはすでにほかのレビューしている人が載せていますし、ルールについても書かれている人がいるので、ここで特に言及せず、率直なプレイの感想や感じたことをまとめていきます。

まず、ポケモンにしたことで、テーマがかなり濃厚になりました。

自分が宝石の煌きをそんなに好きでない理由が、宝石(チップ)を集めるというのはわかるんだけど、手に入れるこのカードは何だ???という点から、全く世界観に没入することができませんでした。

しかし、ポケモンになったことで、ボールでポケモンゲット、いっぱい集めると良いというのがわかりやすくなり、ポケモンを知っている人であれば、しっくりくる世界観になりました。これは個人的にでかい。

これのおかげで、本家(評価5)よりも評価が+1となっているといっても過言ではありません。

そして、ただポケモンにだっこしているだけではなく、貴族カードの廃止や綿密なテストプレイを重ねての終了条件の得点設定、進化のゲームシステムなど、元のゲームの良さを残しつつ、新しさを入れているのはさすがです。

こういうIPものって、ただ既存のゲームにコンテンツ載せるだけの商業臭い(近いやつで有名なものは◯インタイルとかそうですね)ものしかないんですが、オリジナリティを入れることに拍手を送りたいです。それだけで好印象。素晴らしい。もし、宝石の煌きが好きだったなら、さらに+1してもいいくらい。

※ちなみに初プレイで容赦なく、熟練者にボコされたトラウマのせいで、評価が低いこともあると思うので、もし、このゲームを遊ぶときは、全員初プレイであることを強く推奨(もし、経験者とやるなら、何かしらハンデや配慮が必要だと思う)します。このゲーム、初心者が熟練者にビギナーズトラックで勝つことはほぼ不可能なので。

ちなみに他のレビューにて「なぜ、2023年なのに、初期ポケモンなのか?」という意見もありましたが、このゲームは、今の子供たちや今も最新のポケモンを遊んでいる大人に向けてつくられたものではなく、小学生の頃にこの時代のポケモンで遊んだ人たち(普段、ボードゲームを遊ばない)が、ある程度、お金を持った大人になったのを見越して、この世代にしていると思われます。車のCMでターゲットの懐メロ流す感じに近いですね。

そもそも、最新のポケモンで遊ぶ人たちは、5000円(本家の値段)のボードゲームを新たに買うなら、ポケモンカードゲーム買ったり、デジタルのポケモン遊ぶでしょうし、わざわざ今の時代に合わせても、逆に普段、今のポケモンで遊ばない人には届かないので、あくまで、ボードゲームの入門者用として、ボードゲームに興味ないけど、ポケモンのIPをマーケティングの一環として使っているのでしょう。これは個人的には良い使い方だと思います。

あとは、話題になっているピカチュウ問題ですね。

このゲーム、箱絵にどうどうとピカチュウがいますが、なんとゲームに出てきません(笑)※ピカチュウゲット!ができない

この理由として、おそらく、版元の設定とゲームシステムの兼ね合いが生んだ悲劇かと思われます。多分、制作者側は、好きでこのようにしたわけではないです。

まず、このゲームに出てくるポケモンは、基本、進化という特性上、2進化するポケモンです。これにピカチュウがあわない(1進化のライチュウしかないため。一応、ピチュー入れれば2進化になりますが、ピチューは初期にはいないため、却下されたと思われます)というのがあります。

いやいや、伝説ポケモンやレアポケモンの1体ポジションもあるじゃんと思う人もいるかと思いますが、ピカチュウは、ポジション的にレアポケモンや伝説ポケモンではないということ、なんなら、各プレイヤーにサトシをはじめ、人物タイルを配るのですが、サトシのタイルにがっつりピカチュウが描かれています。つまり、すでにサトシのお供なので、ゲーム中、新たにピカチュウをゲットするというのは、もともと最初からサトシのパートナーだったという要素が薄れてしまうから、入れなかったと思われます。

もちろん、ピカチュウをゲットする楽しみというメリットと、ピカチュウはサトシのパートナーであり、レアポケモンや伝説ポケモンではない(自分はイーブイもそんなにレアだとは思いませんが、ピカチュウは、一番知名度の高いポケモンといっても過言ではないので、間違いなくレアポケモンとは言わないでしょう)という世界観の狭間で協議した結果、今回のような「ゲームに登場しないのは可愛そうだから、せめて箱絵にだけドカンと載せよう」ということになったんだと思います。まぁ、ここらへんは推測でしかありませんが(笑)

ボールも初期に出てこないボールもありますし(ここも、システム上仕方なくでしょう)、世界観にこだわりたいのだが、ゲームシステムやら版元の意見やらで、そこらへんの兼ね合いの苦しさがなんとなく伝わってくるゲームでした。

まとめると、進化システムのおかげで、ガチよりだったバランスに運要素が追加され、ポケモンになったことで、負けていても、このポケモンを集めるんだ!進化させるんだ!といった別の楽しみ方も生まれているので、個人的には本家よりおすすめですね。

ただ、オリジナリティもありますが、結局は宝石の煌きなので、自分みたいなトラウマある人は、やっぱり宝石の煌きなので、トラウマ意識が抜けないのですが(笑)、IPもののゲームとして、久々によいものを見たなと感じました。

個人的には、韓国のボードゲームを今後もチェックしようかなと思わせてくれるくらい、インパクトを感じた作品でした。興味ある人は、とりあえずやって損することはないでしょう。国内流通していないのが残念ではありますが。

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