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  • 1人~5人
  • 90分~115分
  • 14歳~
  • 2016年~

サイズ -大鎌戦役-malts_yさんの戦略やコツ

6107名
4名
0
6年以上前

サイズ:大鎌戦役(日本語版)・インスト

(上から読むだけでインストになります)

■ 準備
(共通)
 ・遭遇トークン(紙製で緑色の円板)11個をボード上の同じマークの上に置きます。
 ・資源トークン4種(木製で,茶色が木材,灰色が金属、青が原油,黄色が食料)各20個と複数資源マーカー(紙製で資源の絵の円板)とコイン80枚(1,3,5,10各16枚)をまとめてサプライとします。
 ・戦闘カード(黄色)を伏せて山札とし,ボード右上の黄色地に赤い丸の位置に置きます。そのすぐ下方は捨て札置き場です。戦闘カード置場の左には戦闘カードの内訳が書いてあります。
 ・ファクトリー・カード(紫)をプレイヤー人数+1枚,伏せて,ボード右の同じ色の位置に置きます。
 ・目的カード(ベージュ)を伏せて山札とし,ボード下方の同じ色の位置に置きます。
 ・遭遇カード(緑)を伏せて山札とし,ボード下左の同じ色の位置に置きます。
 ・施設ボーナス・タイルからランダムに1枚を選び,ボード左下に表向きに置きます。他のタイルは使用しません。

(所属国マット)
 ・所属国マット(キャラクターの絵がある)を1枚取ります。
 ・国章の横に星を6個置きます。
 ・メック(フィギュア)4台は戦闘機械です。所属国マットの4つの円に置きます。
 ・所属国マットの右の鷲のマークの数字は初期戦力です。ゲーム・ボード右下の戦力トラック上で初期戦力を表す位置に戦力マーカー(木製の鷲)を置きます。
 ・所属国マットの右に記された黄色地の数字は戦闘カードの枚数です。その分だけ戦闘カードを山札から引いて手札とします。ゲーム中,戦闘カードの枚数は公開情報です。

(プレイヤー・マット)
 ・プレイヤー・マット(4つに区分されている)を1枚ずつ取ります。
 ・プレイヤー・マットの右の3つの数字のうち,左の数字の枚数だけ目的カードを山札から引いて伏せておきます。自分だけ内容を見ます。
 ・まん中のハートの数字は支持です。ゲーム・ボード左の支持トラック(ハートのマークで0から18まである)に支持マーカー(ハート形)を置きます。
 ・右の黄色の丸の数字はコインです。その額のコインをサプライから取ります。
 ・施設トークン(木製)4つをプレイヤー・マットの同じ形の凹みに入れます。鉱山(トンネルの形)・造兵廟(六角柱) ・風車・記念碑(議事堂の形)です。
 ・技術キューブ(立方体)6個を,緑色の凹みに入れます。技術キューブをどかすと,その下から現れる効果が発揮される仕組みです。
 ・労働者(人の形)6個を生産アクションの上段の凹みに入れます。
 ・新兵(円柱)4個を下段の凹みに入れます。
 ・アクション・トークン(ポーン)をマットの隣に置きます。


■ はじめに
 第1次世界大戦後の東ヨーロッパ。メックという兵器を作って世界に供給していたファクトリーという国家が門を閉ざしました。周囲の7つの国がファクトリーの周辺に集まってきています。それぞれの本拠地は,北から時計回りにノルディック王国が青,ロスヴィエト連邦が赤,紫は飛ばして,クリミア-ハン国が黄色,ザクセン帝国が黒,ポラニア共和国が白です。緑も飛ばします。それぞれの国は,国の内部を豊かにして生産力を高め,領地を広げ,他の国と戦闘を行います。と言っても見かけのわりに戦闘はあまり起きません。


■ ヘックス
 ボードのヘックス(六角形のマス)を領地とも言います。ヘックスには山地・農地・ツンドラ・森林・村・湖・ファクトリーの7つの種類があってアイコンで示されています。陸のヘックスとヘックスの間に河が流れているところがあります。特殊能力があれば河を越えたり,湖に入ったりすることができます。トンネルとトンネルは隣接しているものと見なしますのでトンネルを使ってワープできます。

■ ユニットの移動と領地の支配
 キャラクター,メック,労働者の3つをユニットと言います。
 ・キャラクターは最初は本拠地にいます。ここから隣接した2つのヘックスに移動することができます。
 ・メックは最初は勢力(陣営)マット上にいます。途中でボード上に出てきます。
 ・労働者はボード上に2人,プレイヤー・マット上に6人います。
 基本的に1回の手番で2つのユニットが1回ずつ移動できます。1回で隣のヘックスに移動できます。そのとき資源(木材・金属・原油・食料)をいくつでも持ち運べます。最初は河を越えたり,湖に入ったりすることはできません。
 ・メックは労働者を何人でも運ぶことができます。このときはメックの移動としてカウントし,乗せられている労働者は移動1回に数えません。したがって,労働者を乗せて1マス(1ヘックス)運んだ後,労働者自身がもう1マス移動したり,労働者が1マス移動してメックのいるところに行き,メックに乗せてもらってもう1マス移動することもできます。
 ・ユニットがいるとその領地を支配していることになります。支配は大事です。資源を使うときは自分の支配している領地から資源コマを取って使います。資源があってもそこに自分のユニットがいなければ自分の資源として使えません。

■ 手番とプレイヤー・マット
 プレイヤー・マットの数字が最も小さい人がスタート・プレイヤーで以下時計回りに手番を行います。
 プレイヤー・マットは4つのエリアに分かれています。最初の手番ではこのうちのどこかにアクション・トークン(ポーンの形)を置いてその上段のアクション,次に同じエリアの下段のアクションを行います。両方行っても片方でも1つも行わなくてもかまいません。どのアクションを行うかは宣言してください。上段のアクションで得た資源を下段のアクションで使うことができます。下段のアクションを始めたら次のプレイヤーが手番を始めてかまいません。
 2回目の手番からはアクション・トークンを必ず別のエリアに移動して同じように行います。

■ プレイヤー・マット上段のアクション。手番順の数字が5のプレイヤー・マットで左から順に説明します。
〇 moveムーブ(移動)
 2つのユニットを1マスずつ移動できます。同じユニット2マスはダメです。斜線は「または」という意味で2コインをもらうこともできます。いま技術キューブ(立方体)が置いてあるところは下段左のupgradeというアクションを行うとキューブをどかすことができて下から移動アイコンが現れ,3つのユニットを移動できるようになります。

〇 tradeトレード(交易)
 1コインを支払って好きな資源(木材・金属・原油・食料)を2個得ることができます。同じもの2個でもよいです。トレードと言ってもコインで買うだけです。プレイヤー・マットで赤は支払うもの,緑は得るものを表します。もらった資源は労働者がいるヘックスに置きます。ヘックスには資源をいくつでも置けます。
 トレードでは資源の代わりにゲーム・ボードの左の支持を1つ上げることもできます。

◎ 支持トラック
 ここで支持の説明をしておきます。英語ではpopularityポピュラリティーで,人気です。このゲームは最後に支配している領地の数などを勝利点に換算して,勝利点が多いプレイヤーの勝ちです。勝利点はコインで表わします。
 ゲームボードの左端を見てください。ゲーム終了時に,支持が0-6なら1領地2コイン,支持が7-12なら1領地3コイン,13-18なら4コインになります。また,支持が0-6なら資源2つについて(端数切捨て)1コインですが,支持が7-12なら2コイン,13-18なら3コインになります。このゲームではある条件を達成するたびにボードの左上の勝利トラックに自分の星トークンを置きます。誰かが星を6つ置くとゲーム終了です。この星も勝利点になります。支持が0-6なら星1つが3コイン,7-12なら星1つが4コイン,13-18なら5コインになります。

◎ 星
 星を置くための条件は10あります。勝利トラックの左から順に説明します。
 ・アップグレード(改良):プレイヤー・マットに技術キューブが6つあります。プレイヤー・マットの下段のアクションのupgradeを行ってキューブを6つすべて動かすと条件達成です。
 ・メック:下段のアクションのDeployディプロイ(展開)を行って,メックを4つともボード上に配置したら。
 ・施設:下段のアクションのBuildビルド(建設)を行ってプレイヤー・マットにある施設を4つとも建てたら。
 ・徴兵:下段のアクションのEnlistエンリスト(徴兵)を行ってプレイヤー・マットにある円柱形の新兵を4つとも徴兵したら。
 ・労働者:労働者を8人ともボード上に出したら。
 ・目的:目的カード2枚のうち1枚を達成したら。
 ・戦闘:戦闘に勝ったら。2回まで星を置けます。
 ・支持:支持が最高の18になったら。どの星も一度置いたら取り除かれることはありません。
 ・戦力:ボード右下の戦力が最高の16になったら。
 
プレイヤー・マットのアクションに戻ります。
〇 produceプロデュース(生産)
 はじめはコスト0で生産できます。自分の労働者がいる領地を2つまで選び,その領地の労働者1つについて1つの資源を得てそのヘックスに置きます。山地から金属,農地から食料,ツンドラから原油,森林から木材,村からは労働者。湖とファクトリーからは何も生産されません。資源に上限はありません。駒がなくなったら追加資源トークンを使います。
 労働者を生産するときはプレイヤー・マットの左から順に労働者を取ります。労働者駒の2人目を取ると下から戦力マークが現れます。その次からは戦力1をコストとして支払います。生産するときに戦力を1下げるわけです。4人目を取った後は生産するときに戦力と支持を1下げる,6人目の後はさらに1コインを支払うという仕組みです。

〇 Bolster ボルスター(増強)
 1コインを支払って,戦力を2上げます。または戦闘カードを1枚引きます。どちらも戦闘のときに有利になります。

■ プレイヤー・マット下段のアクション
〇 upgradeアップグレード(改良)
 原油を2個支払って,1コインもらい,技術キューブを1個動かします。技術キューブは上段から取り除きます。これでもらえるものが増えます。そして下段の凹んだマスのどれかに置きます。これでコストが安くなります。

〇 Deployディプロイ(展開)
 金属を4つ支払ってメックを1個勢力ボードから取って労働者のいる領地に置きます。湖には置けません。取ったあとに現れる能力が使えるようになりますので,4つのうち好きなメックを選んで取ってください。

◎ キャラクターとメックの能力
 メックを取ったことで現れた能力はキャラクターとメックが使うことができます。青のノルディック王国で左から説明します。1番目RiverWalkリバーウォーク(渡河能力):河を渡って森林または山地のヘックスに移動できます。2番目SeaWorthyシーワージー(航海能力):湖へあるいは湖から移動できます。戦闘に負けたとき,ふつうは本拠地に退却するのですが,この能力があると湖に退却することができます。3番目Artilleryアーティラリー(砲兵):戦闘前に自分の戦力を1下げて敵の戦力を2下げることができます。4番目Speed (スピード):通常は1マスしか移動できませんが,プラス1マス移動できます。移動の途中に労働者や資源を積み下ろしできます。

プレイヤー・マットのアクションに戻ります。

〇 Buildビルド(建設)
 木材を4つ支払ってプレイヤー・マットから施設を1個取り,ボード上の労働者がいる領地に建てます。施設は1つのヘックスに1つだけです。自分も他のプレイヤーももうそのヘックスには建てられません。ファクトリーには建てられますが,湖と本拠地には建てられません。

◎ 施設
 施設はいったん建てると取り除かれることはありません。施設はそれを建てた(つまり同じ色の)プレイヤーだけがその効果を利用できます。施設のあるヘックスは建てたプレイヤーが支配しています。
 ただし,建てたプレイヤーのユニットがなく他のプレイヤーのユニットがあると,そのユニットのプレイヤーがヘックスを支配します。他のプレイヤーにヘックスを支配されても建てたプレイヤーは施設の効果を使えます。風車は例外で後で説明します。
 では,プレイヤー・マットの左から。
 △ 鉱山(トンネルの形)
  鉱山のあるヘックスはトンネルのあるヘックスと隣接していると見なします。鉱山のあるヘックスが他のプレイヤーに支配されていても鉱山を建てたプレイヤーはその効果を使えます。
 △ 造兵廟
  造兵廟のコマを取ると下から戦力のマークが現れます。以後,トレード(交易)アクションのたびに戦力が1上がります。
 △ 風車
  風車は労働者と同様に領地から資源1を生産します。他のプレイヤーにそのヘックスを支配されていると生産できません。
 △ 記念碑
  記念碑のコマを取ると下から支持のマークが現れます。以後,ボルスター(増強)アクションのたびに支持が1上がります。

プレイヤー・マットのアクションに戻ります。

〇 Enlistエンリスト(徴兵)
 プレイヤー・マットの下段にある新兵(円柱)のどれかを取って勢力ボードの左下の戦力2・コイン2・支持2・戦闘カード2のどれかに置きます。置いた円に描いてある一時ボーナスを得ます。
 例えばいちばん左の新兵を取ると,下から戦力の絵が現れます。これは継続ボーナスです。その上に3人の人の絵があります。これ以降,自分あるいは右隣の人,左隣の人がこの下段のアクションのアップグレード(改良)を行うたびに,戦力が1上がります。継続ボーナスの処理順は,まず手番の本人,次にその左の人,次に右の人とします。時計回りです。これがあるので自分が行うアクションは声に出して宣言してください。

 これでプレイヤー・マットに書いてあることはすべてです。

■ 所属国マットのその他
 所属国マットの右上に書いてあるのはその国独自の能力で,ずっと使えます。青のノルディック王国は労働者が泳げるので自力で河を越えることができます。

■ キャラクターの遭遇
 キャラクターは遭遇トークンのあるヘックスに進んだらそれ以上進めません。遭遇となります。もし戦闘が発生する場合は戦闘を先に解決し,それでもキャラクターがそのヘックスに残っていれば遭遇となります。
 遭遇トークンを取り除き,遭遇カードの山札のトップを引きます。3つのことが書いてありますので,声に出して読んでください。たいていは良いことです。そのうちの1つを実行します。終わったカードは山札の底に戻します。
 遭遇で得た資源などは遭遇したヘックスに置きます。

■ 他プレイヤーが支配している領地への移動
 ・施設だけがある領地には自由に入ることができます。
 ・相手のユニットがいる領地に自分の労働者だけで入ることはできません。
 ・相手が労働者だけの領地(キャラクターやメックがいない領地)に自分のキャラクターかメックが侵入すると,そこで移動は終了です。相手の労働者は本拠地に退却し,退却した労働者の数だけ自分の(侵入した側の)支持が下がります。
 ・相手のキャラクターかメックがいる領地に自分のキャラクターかメックが侵入すると,そこで移動は終わりです。戦闘が起きます。

■ 戦闘
 移動のアクションをすべて終えてから戦闘が始まります。たとえばメック2台を相手の1つの領地に移動(侵入)させてから戦闘することができます。戦闘が複数のヘックスで起こる場合は,手番プレイヤーが戦闘の順番を決めます。
 戦闘は2人の間で行い,侵入した側(手番プレイヤー)が攻撃側です。戦闘にはそのヘックスにいるキャラクターとメックが参加します。戦力ダイヤルの円板を回して,戦力ボードで示されている戦力のうちいくらを投入するか決めて裏向けに出します。上限は7です。
 さらに戦闘に参加するキャラクターやメック1台につき戦闘カードを1枚投入することができます。投入する戦闘カードは戦力ダイヤルにはさんでおきます。手札の戦闘カードの枚数は公開情報ですが,その内容や投入する枚数は非公開情報です。
 攻撃側が戦闘に関わるキャラクターやメックの能力を持っている場合,同様の防御側の能力よりも先に発揮されます。
 2人の戦力ダイヤルを一斉に表に返します。戦力ダイヤルと戦闘カードの数字の合計を総合戦力と言い,総合戦力が大きい方の勝ちです。同点のときは攻撃側の勝ちです。
 2人とも戦力ダイヤルで使った分の戦力を戦力ボード上で下げ,使った戦闘カードを捨てます。
 負けた側は資源をそのヘックスに残し,ユニットは労働者も含めて本拠地に退却します。投入した総合戦力が1以上なら戦闘カードを1枚引きます。
 勝った側はユニットをそのヘックスに残します。星トークンを勝利トラックの戦闘のところに置きます。攻撃側が勝った場合,負けた側の労働者が退却した数だけ攻撃側の支持を下げます。

■ ファクトリー
 移動アクションの最後に,戦闘があれば戦闘の後に,キャラクターがファクトリーのヘックスにいれば,そのプレイヤーはファクトリー・カードをすべて見て1枚を選んで自分のプレイヤー・マットの右に置きます。以降は5番目のアクション・エリアとして使います。ここには1ユニットを2マス移動できる能力などが描かれています。
 1人のプレイヤーがファクトリー・カードを取れるのは1回限りです。
 ファクトリーを支配しているとき領地3つ分と数えます。

■ 目的カード
 目的カードを最初に2枚もらっています。そこに書かれた条件のうち1つを達成したら公開して,星トークンを勝利トラックの目的のところに置きます。目的カードは2枚とも山札の底に戻します。

■ 施設ボーナス・タイル
 ゲームのはじめに置いた施設ボーナス・タイルはゲームの最後に使います。たとえばトンネルの絵のタイルであれば,自分の施設に隣接しているトンネルの数を数えます。トンネルの数なので,1つのトンネルが複数の施設に接していても重複して数えることはしません。河越しでも隣接しているとします。この数が1なら1コイン,2-3なら4コイン,4-5なら6コイン,6なら9コインになります。トンネルは6個しかありません。施設の鉱山はトンネルに数えません。

■ ゲームの終了
 誰かが星トークンを6個置いたらアクションの途中でもゲームは終了します。6つ目の星を置いたとき,自分のユニットが相手のユニットと同じヘックスにいる場合は,移動がなかったものとして手番プレイヤーのユニットを戻します。継続ボーナスの処理は手番のプレイヤー,その左隣,右隣の順に行いましたが,そのうちの誰かが6個目の星を置くと他の人は星を置くことはできません。
 領地・星・資源をコインに替え,持っていたコインと合わせてコインの最も多い人の勝ち。同点の場合は,ボード上のユニットと施設の総数が多い人,戦力,支持,資源,領地,星と続きます。

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編集履歴
2017年5月5日 英語版用の日本語インストをルール/インストに投稿 → https://bodoge.hoobby.net/games/scythe/instructions/2962
2018年8月14日 日本語版の用語によるインストを戦略・コツに投稿(この記事)


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