ファラオン荏原町将棋センターさんのレビュー

ボードゲーム史上最大値！？60VPのマスがある！

珍しい「リソースプレイスメント」ゲーム。ボードは、回転します。

たしかにワーカープレイスメントがワーカーを置いてリソースを取るのであれば、リソースを置いてリソースを取ってもいいわけで……ごく合理的です。

ただし、リソースはなかなか増えていかないカツカツ系です。そこでリソース変換のエンジンビルドを構築していく必要がでてきます。

ファラオンでは、5つのアクションのうち、捧げ物以外の4つがそのまま特化戦略となっています。

玄室アクションは、ピラミッド内部の墓のことですが、最高60VPあります！(注:モンバサのダイヤモンドも60VPだったのを思い出しました…)

↑ 60VPがある玄室アクション。今、赤プレイヤーは、赤の利用コストを置き、さらに青と黄色を払って、33VPのマスに進みました。果たして、最終60VPのマスまで行けるでしょうか…(関係ないですが、ツタンカーメンのパーツがあるのが嬉しい)

↑ ナイル川アクション。こちらは、たった3段階で7VP。取り合いではないので、5つともレベル3まで上げれば、最高35VPになる。なお、利用コストの黄色に青が置いてあるのは例外で、貴族カードの能力に依る。

残りの2つのアクション、貴族カードや職人カード自体にもVPが付いており、それぞれ何枚でも取れるので、どちらも特化戦略となり得ます。

アクションに使うリソースコスト数とその見返りリソース数をまとめておきます。(利用コストとアクションコストの色が重複しているという前提です)

玄室…コストほぼ2〜3、見返り0

ナイル川…コスト2、見返りほぼ2

貴族…コスト5、見返りほぼ0

職人…コスト3、見返り0〜4

捧げ物…コスト1、見返り0〜2

これを見ると、どのアクションもリソースがほとんど増えないことがよくわかります。(各ラウンド頭に3リソース貰えますが)

リソースが苦しいときは、見返りがありコストの小さい捧げ物、ナイル、あるいは職人アクションでしょうか。

効率的な方法を生み出したいところですが、どのアクションがお得なのかは、利用コストの色に影響されるので、自分の特化戦略がなかなか定まりません。

特化したいのに特化したくない。これが「リソースプレイスメント」の為せる技、面白さなのでしょう。

玄室に特化して、60VPにチャレンジしてみませんか！