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  • 1人~4人
  • 90分~150分
  • 14歳~
  • 2019年~

オン・マーズmaroさんのレビュー

1209名
9名
0
5年弱前

限られた資源をもとに、技術開発、建造物建設などの拡大を行い、与えられたミッションや目標を視野に入れつつ、火星の環境を向上させるべくしのぎを削りあう・・・・

いや、これって火星テーマでなければ、いくらでもいままでに存在していた内容ですが、
そこはラセルダ節全開の重量級ゲームとなっています。

テラフォーミングマーズがハンドマネージとタイルプレースを根幹としているのに対し、
本作はワーカープレースとエリアマジョリティを軸とした正統派。ですが、ひとつひとつの要素は強力に作りこまれ、かつラセルダ氏得意の循環構造を有しています。

火星開発がテーマなだけに、他のプレイヤーの建造物やテクノロジーを利用することもできるため、半協力、半競争的な一面もあります。しかしその分かりやすいテーマとは裏腹に一筋縄ではいかぬ複雑なシステムが立ちはだかります。たとえばワーカープレースメントの部分だけ見ても、火星表面と衛星軌道の2つに分かれていてそれぞれ内容が異なり、アクションが制限されます。ワーカーもターン終了時には自動的には戻ってきません。これらをするためにシャトルとプレイヤーマーカーという別の要素をコントロールしなければならないのです。そして、万事がこんな調子です。いわゆる「見通しの良いゲーム」ではありません。

いってみれば通常の重量級ゲームがゴーカートかオートマ車とすれば、マニュアル車を運転する感覚。まさに人を選びまくる作品ですが、これらが逆にセールスポイントなわけです。BGGでは非常に高評価ですが、あれはあくまで特殊集団の中の評価ととらえるべきでしょう。

私も結構多くの重量級ゲームをプレイしてきました。大概のゲームはマニュアルを読めば流れを覚えられますが、このオンマーズでは最初の2-3プレイまではマニュアルを参照しながら、かつ勝利点獲得の構造も簡単には把握出来ない状況でした。この「複雑さ」を愉しめるかどうかも、この作品の評価を左右する部分だと思います。

最後に、個人的な点数としては8.5/10くらいです。BGGでは四捨五入して9点をつけました。この、こってりしたプレイ感はやみつきになります。
コンポーネントも素晴らしいし、言語依存もありません。アイコンはややごちゃごちゃしていて分かりにくいですが。

最近、カンバンEVの日本語化(言語依存ないと思いますが)の話題がありましたが、この作品も日本でももっと流通するといいなと思います。2020年7月に、日本語版発売のアナウンスがありましたが、個人輸入した方がはるかにリーズナブルで、BGGには和訳も公開されていますから難しいところです。

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