ネオンaoiroさんのレビュー

基本情報

プレイ時間:4人インスト込みで初プレイ40分ぐらい
ゲームデザイン:沙月みと (レインボー原作者)
カードイラスト:MICROU
デザイン:kenichi-low

テーマ

大富豪チックなカードゲームでテーマは希薄。
ネオンサインのアートワークが素敵。
2010年に「グランペール」から出版された「レインボー」のリメイク作品。

魅力

・シンプルなルール

大富豪っぽいルール。1~6ランクが10枚ずつ、計60枚。
1ラウンド毎に全員がカードを出していき、出しているカードの役を比較し、得点を取得していく。
ゲーム中に2名の手札が0枚になると1ゲーム終了という流れ。計3ゲーム行い合計点を競う。
後述のようにルールに多少のクセはあるが、ボードゲーム初心者でも短時間で慣れると思う。

カードの出し方は1枚出し、階段出し、同数出しの3種類。
大富豪と異なり、前PLより弱いカードも出すことができる。(つまり"しゃがむ"ことができる)
例:手札が11122344666のとき、555の同数出しに対して、2を1枚出しする

・高ランクカードを出すタイミングが大事

得点の取得方式がポイントで、ラウンド毎で1位をとった人から場札の中からカードを1~2枚取っていく(カードの数字がそのまま得点)のだが、次ラウンドの場札は現ラウンドでプレイしたカードになる。
つまり、666のような強い同数出しで勝つと、次ラウンドの得点レートが上がることになる。
そして自身は強いカードが手札から減っているので勝ちづらくなる・・・という仕組み。

ゲーム前半は全員様子見して、低いカードを1枚出ししていくが、一度高ランクカードが場札に出ると
堰が切られたように同数出し、階段出しが続く様が面白い。一気にボラティリティが上がる感じ。

・早抜けし過ぎると美味しくない

冒頭に記載したが1名が抜けただけではゲームは終わらず、残ったPLでラウンドは続く。
早抜けしたPLは続いたラウンド分だけ得点機会を逃すことになり、強い役でバンバン上がることを躊躇させる。
最後から2番目に抜けられるよう他PLの手札枚数をうかがいながら、出す枚数を調整していくと良い。

感想

筆者がトリテ好きで「このトリテっぽいの面白いよ」と聞いてプレイしてみたが、スートや勝利トリック数のような概念はなく、トリテではないかな と個人的には思う。

ただ、1度プレイしてみたら"競り"のような、"ゴーアウト"のようなプレイ感で面白くてびっくり。スルメゲー。
小箱系でルールはシンプルだけど、捻りのあるゲームを探している方にオススメ。
アートワークも非常に良い。カードイラストは並べると屏風絵のようにつながるようになっているらしい。

推奨プレイ人数は4~6人(一応2~3人ルールはある)。その点は注意。