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  • 2人~5人
  • 15分~30分
  • 13歳~
  • 2015年~

もったいないさたもとさんのレビュー

198名
0名
0
7年以上前

何がもったいないのか、1つもわかりませんが、作者(カール・チャデク)の出世作 『ローマに栄光あれ』を下敷きにして、よりスムーズにより短時間で終わるようにしたカードゲームです。

寺院で紙、石などの資材を集めて、作品を作り、ギフトショップで資材を売って得点を稼ぐというテーマはついているのですが、テーマ性はそんなに重視されていません。


ルールをできるだけ簡潔に説明します。

各カードは1枚で①仕事(アクション選択)、②助手(アクション回数増加)、③資源(後述の作品を完成に必要)、④販売品(ゲーム終了時の点数)と⑤作品(カードに書いてある効果を発揮する)の5つの役割があります。

このカードであれば、①アクションと②助手としてはPOTTER、③資源、④売り物としてはCLAY、⑤作品としては「土偶」という真ん中に書いてある効果テキストをもったカードということになります。

カードを各プレイヤーの持つ寺院マットに差し込むことでそれぞれのカードがどの役割をしているのかを示すことになります。

左に助手が3枚、上に仕事としてSMITH、販売品にCLAYが差し込まれている。


次にプレイヤーの手番の流れです。

  1. 手番の最初に手札からカードを一枚選んで仕事として差し込みます。(アクション選択します)
  2. その後、自分以外のプレイヤーの仕事(各プレイヤーが各プレイヤーの手番に選んだアクション)を時計回りに自分が実行します。
  3. 最後に最初に自分が選択したカードのアクションを実行します。
  4. 手番の終わりにアクションで引いてきたカードを手札にして、次のプレイヤーの手番になります。

これを繰り返して山札が尽きるか、誰かが作品をだいたい5つ完成させると終了になります。(注意:簡略化しているので正確な書き方ではありません。レビューとして雰囲気を簡単に記しています、正式なルールはルールブックで確認してください)


アクションには共通の場から資源や助手を獲得するもの(プレイヤーマットの該当箇所に差し込みます)や、自分の資源を販売品に移動するもの手札のカードを山札に戻してその分カードを補充するもの作品を完成させるものがありますが、作品を完成させるためのアクションがもっともゲームを大きく揺さぶるものになります。完成した作品は特殊な効果を発揮して、大きな有利を作ってくれるだけでなく、助手をさらに強化したり、販売品に点数を与える“カバー”という効果も持つからです。

作品の完成には2パターンあり、手札から完成させたい作品と同じ種類のカードを公開するものと、自分の寺院マットにある資源を使うものがあります。どの作品も大人しいデザインのゲームから見ると所謂壊れている効果のカードが多いため、どの作品が完成するかによってもゲームの展開は大きく異なります。

ゲーム終了時には、完成した作品カバーされている販売品作品の効果によって入る点数手札(条件あり)合計点が一番高い人が勝者となります。


自分の選択したアクションが必ず相手に実行されてしまうので、相手の場や手札の状況を見るのは必須であり、ソロプレイ感の強い作品ではありません。また、完成した作品(特殊効果)の与える影響は劇的でダイナミックな展開を産み出しています。ゲームが予想以上に短いため、手札から自分の展開を予測する必要もあり、計画性が求められます。また、展開がかなり多様で、現在5回ほどプレイしましたが、毎回かなり違う展開になりました。リプレイ性は高いと思います。なんといってもシステムの込み入った、特殊能力が飛び交うゲームを3人でも30分で終わらせられるのが素晴らしいゲームだと思います。

 少し飲み込みづらいルールがかなりの難物ですが、このデザイナーのいいところを短いゲーム時間に凝縮したゲームになっており、特殊能力ありの少しややこしいカードゲーム(サンファンやレース・フォー・ザ・ギャラクシーなんかは方向性として似ています)が好きな人にはぜひ遊んで欲しいゲームです。

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大賢者
さたもと
さたもと
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