ミラリス -リベレイション-うみさんのレビュー

3〜４人で8回ほどプレイ。

とても面白いです。お気に入りの作品です。

各プレイヤーは1から9の数字カードを手札で持っています。山札からプレイヤー数だけ得点カード（1〜7点）を引き、山札の横に並べます。各プレイヤーは手札を1枚選び一斉に公開し、山札から1番離れた得点カードから数字の大きい順に得ますが、バッティングしたプレイヤーは得点は得られずに得点カードは次ラウンドに持ち越しされます。手札は使い捨てで、8ラウンド行って合計の得点を競います。

これだけ聞くとシンプルな競りゲーですが、このゲームの肝は8ラウンド後の得点計算時のキャラクターの能力発動にあります。

実は、競りを8ラウンドをする前に、様々な能力を持つキャラクターカードを3枚受け取り、その中の1枚を選んで他プレイヤーには公開せずに持っており、そのキャラクターの能力の発動が得点計算時にあります。

キャラクターの能力は本当に様々ですが、例えば特定の得点カードの組み合わせを集めればキャラクター公開時点で勝利する能力や、特定の得点カードの枚数Xに対して得点カードの合計がX倍になる能力などがあります。

能力によっては欲しい得点カードが高得点カードではない場合もあり、これが面白いです。

戦略通りキャラクターの能力で高得点を取れた時はとても嬉しいです。

競りの8ラウンドでもバッティングしたときやバッティングして持ち越されて重なった得点カードを取れた時などに盛り上がり、キャラクターの能力公開で更に盛り上がります。

アートワークの良さも特筆すべき点です。キャラクターのデザインがとても美しいです。このゲームが目に留まったきっかけでもあります。

キャラクターカードは15種類あり、面白い能力が多いので、色んなキャラクターをプレイしたくなり、リプレイ性も高いです。

キャラクターの能力について、リベレイションは無印から能力の調整がかけられており、能力を見比べると確かにバランスが良くなっています。

【気になった点】

得点カードは山札から引いて並べられますが、1〜7点のカードはランダムに引かれる為、特定の点数のカードが8ラウンドで1回も出ないこともあり得ます。となると、キャラクターの能力で特定の得点カードを集めるなどの条件は、競りを行う前から達成できないことが確定していることになります。この点はちょっと運要素が強めだなと感じました。

これを踏まえてもとても面白いゲームであることに変わりはありません。