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  • 2人~6人
  • 60分前後
  • 10歳~
  • 1995年~

メディチながやまさんのレビュー

284名
2名
0
3年以上前

ルネサンスを支えたフィレンツェの豪華王・ロレンツォ メディチの物語

競りゲームの名作と呼ばれているメディチですが、ほんまにおもろい所は競りの部分じゃないように感じます。

5つの商品をプレイヤー間で値付けをして、一番高い値をつけた人が、商品を船に積み込めます。
それだけ聞いたら「競りじゃねえか」って話ですが、

船の積載量も5つまでなので、どの商品を積むかも重要な要素です。


取扱商品は

こちらの5品

ルネサンスから大航海時代に続く流れから、スパイスの取引があったことは理解できるのですが、
その他の4品は何なん?

まず、陶器と鉄はルネサンス期には芸術品として扱われていました。
この時代の陶器はツボとか皿とかではなく、宮殿や教会のレリーフのことです。

↑こういうやつ

ロレンツォ メディチは、ミケランジェロやボッティチェリといった芸術家だけでなく、陶芸家も支援していました。
そのかいもあってか、陶器工芸はフィレンツェの産業になっています。

貴金属も芸術品として見られていたため、当時の芸術家たちが競って技術を向上させたように、
鉄の加工職人も加工技術を競い合っていました。
そうして生まれたのが「フィレンツェ彫り」と呼ばれる技法です。

染料は、主に革製品の染色に使われているモノです。
フィレンツェは革製品の専門店や加工工房が多く集まっている「革の街」でもあります。
染料の取引は、他の都市よりも盛んだったのです。

また、フィレンツェは毛織物の加工でも、世界有数の都市で、織物の取引も盛んでした。
商業都市だったフィレンツェで、最も影響力を持っていたギルドは、銀行業と毛織物ギルドだったそうです。

メディチ家は両方を牛耳っていたため、フィレンツェを統治するに至ったのです。

これら5つの商品をただ競り落とせばいいゲームではありません。
それぞれの商品市場でシェア1位か2位のみ収益が発生します

↑市場シェアボード

また積み荷の価値によっても収益が変わります。

ですので、闇雲に商品を買うのではなく、どの商品のシェアを握るか、その価値のその商品を買うといくらの収益を生むかを考えて、買値を決める必要があるのです。

場合によっては入札をせずに他のプレイヤーに商品を譲り、他のプレイヤーが商品を買い散らかした後に、売れ残りを安く買った方が利益を生むこともあります。

単純に競りをするゲームではなく、値決めの仕組みと買い付けのタイミングを計る、商売の醍醐味を味わえるゲームです。

別の遊び方として、順番に値付けをするのではなく、一斉に値段をつける入札方式で遊んでみると、思わず値段を付けすぎてしまったり、競りとは一味違った展開を楽しめます。

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