アルナックの失われし遺跡：調査隊長（拡張）clevertrickさんのレビュー

発売当時、基本セットを1回だけ遊んで、見切りをつけてしまった自分に宛てた、４年後の自分からのお手紙です。

このゲームの楽しさの最大のポイントは何か。
もちろん人によって異なるとは思いますが、自分は「なんとか方法をひねり出して、"もう１手番"  継続できた時の快感」だと思っています。

全部でたった5ラウンドしかないので、1ラウンドでどれだけのアクションを積み重ねられたかが勝敗に直結します。
雑にまとめてしまえば、手数勝負みたいなところすらあると思っています。

その手数を生み出すために、毎ゲームランダムに登場する多数のアイテム・遺物・場所・守護者等の状況に合わせて、運にも翻弄されながら、その局面での最適解を導き出そうともがく。
単体で見たら多少コスパが悪いアクションだとしても、結果的により多くの手番を続けることに繋がるのならば惜しみなく使っていく。

そうして「もう1手番」「もう1手番」とひねり出し続けた先に、勝利が待っている。
私の中ではそんなゲームです。

で、この拡張です。

この拡張を入れると、その「もう１手番」をひねり出すための方法が大幅に増えます。如実に増えます。
しかも個性豊かな６種類のキャラクターが用意されていますので、６者６様の方法があるといえます。

各キャラの能力に加え、基本デッキ自体の能力もパワーアップしているので、もはや開幕から別ゲームです。
たとえるなら、基本セットでの序盤ラウンドが今後の方向性を探るものだとしたら、本拡張が入った場合は
スタート直後から全プレイヤーが己の目標に向かって全力ダッシュしている。そのぐらいの違いがあります。

方法が大幅に増え、しかもパワーアップしているのですから、生み出せる手数も当然増えます。
必然的に「もう１手番ひねり出した時の快感」を、最初から最後までたっぷり味わうことができるわけです。

まとめると、ブースト全開フルスロットルで楽しさマシマシ（語彙力）

「この拡張が入って完成形とは聞いているものの、基本セットでそこまでハマらなかったからなぁ・・・」
と二の足を踏んでいる、少し前の私に似たそこの貴方へ。

気が向いたら、この拡張セットを入れて遊んでみてください。
私はこの拡張入りで数回遊んだ後、速攻で第2拡張もポチりましたよ（笑）


現場（遺跡）からは以上です。