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  • 1人~4人
  • 60分~120分
  • 10歳~
  • 2024年~

エンデバー:ディープ・シーじむやさんのレビュー

658名
15名
0
21日前

海洋調査テーマでシナリオあり目標達成型という大変好みな感じだったので購入。調査して新たな海域を発見したり、潜水して資源を手に入れたり、海洋生物の保護や論文執筆などやること盛り沢山。ソロプレイ(協力ゲーム)のみですがご紹介です。


概 要

目的:海洋調査チームのリーダーとして、専門家(=スペシャリスト)を編成・論文の発表・海洋保護等を行い、各シナリオで設定された目標達成を目指します。

複数人なら対戦or協力の選択がありますがソロは協力モードのみ。全7ラウンドで、3枚のボーナス目標カード(1~3ラウンド)+4枚の妨害カード(4~7ラウンド)をランダムに選択し、ラウンドで1枚ずつ公開していきます。最終的にはシナリオカード内インパクト表に記載の目標(1)、シナリオで定められた目標(3)、ボーナス目標カードの目標(3)の計7項目のうち、難易度に応じた数の項目を達成できればクリアとなります。


セットアップ

シナリオ(1~10)を選択し、描かれている海洋タイルを配置します。

【シナリオ1は左・中央2枚固定、右1枚ランダムの4枚からスタート】

海洋タイルは5段階の深さに分けられていて、それぞれ浅い方の下にのみ追加できます。ゲーム中「ソナー」アクションで追加可能。

タイル上に「潜水トークン」置き場があれば指定枚数裏向きに配置します。

シナリオ指定のスタート位置に船舶コマを置いて、そのタイルの「到達ボーナス」を受け取ります。


個人ボード。対応するカラーのトークン類と「チームリーダー」タイルを受け取ります。

ボードは5つのパラメータがあり、記録キューブで管理します。

リーダータイル上にはディスクを1つ置きます。

協力ゲーム限定カードの準備。上から順にボーナス3枚・妨害4枚の山を作ります。

論文。スタート用の「出向前論文カード」から4枚を並べて公開。残りは使いません。その横に通常の「論文カード」の山を置きます。

あとはレベル別に仕分けしたスペシャリストタイル入れとその他トークン類を近くに置いて準備完了。

【海洋タイルは横にも下にも広がるので動かせる状態+下に余裕を持たせた方が良いです】



ゲームの流れ

※細かい項目が多いのでざっくりと。詳細は商品にも貼ってある「ボードゲーム専門チャンネル『The Game Gallary Channel』の「準備から遊び方まで大体わかる動画」参照。取説を一から読むより頭に入ります。


①協力ゲームカードのオープン:最初に作った7枚の山から1枚オープンにします。1~3ラウンドは達成すべき目標の公開、4ラウンドからは妨害カードになるので、即効果を適用してから通常の流れに入ります。

※最終的に下記の7つの目標のうち難易度に応じて4~7つ達成しないとクリアにならないので、シナリオごとの目標は確認して、どれを取ってどれを捨てるか(最上難易度以外)を考える必要あり。

その後は個人ボードの上から順に処理することに。


②-1雇用ステップ:知名度トラックのキューブが示すレベルのスペシャリストタイルをノーコストで獲得。タイルにパラメータアップ等のアイコンがあれば適用、インパクトトークンマークならシナリオシートのインパクト表に配置します。


②-2労力ステップ:指導力トラックのキューブが示す1~5枚のディスクをサプライから獲得します。


②-3再割当ステップ:調整力トラックのキューブが示す個数分、自分のスペシャリストタイルに置かれたディスクを回収します。


③作業フェイズ:このあとは「自分の場にある」「ディスクが置かれていない」スペシャリストタイルにディスクを置いて対応アクションを行います。

ディスクがなくなるか、自分のタイミングでパスするかでラウンド終了。最終ラウンドでなければ上記①から繰り返しです。


スペシャリストのアクション

それぞれ実行できるアクションやパラメータ強化アイコンが違います。加えて両面仕様で、論文効果で裏返して強化することもできます。

①航行:自分の船舶コマを別のゾーンへ移動し、移動先の「到達ボーナス」を獲得します。移動歩数は自分の「創造性トラック」の歯車の数。かつ深度も歯車の数までとなります。


②ソナー:船舶コマのいるゾーン内にソナーサークルがあればやれる。自分のディスクをソナーサークルの最左に置き、書かれた効果を適用。ボード強化や資源の獲得もありますが、新たなゾーンの発見がメイン。


③潜水:潜水トークンが存在するゾーンで実行可能。トークンを1つ獲得できます。トークンは論文・保護アクションで必要となる「研究シンボル」と何かしらのアクション等が描かれていて、自分の作業フェイズ中にいつでも使えます。


④保護:こちらも保護サイトがゾーン内にあれば実行可能。研究コストを払いディスクを置くことで、書かれたボーナスを適用できます。また、保護サイドを繋ぐ線(リンク)があれば、両側にディスクを置くとボーナスが適用されます。


⑤論文:論文サイトがゾーン内にあり、かつサイトの属性(4種)と合致する論文が場にある場合のみ実行可。必要な研究コストを支払い論文カードを獲得。勝利点だったり「論文獲得者のみ受け取れるボーナス」「論文獲得者以外が受け取れるボーナス」「獲得者だけが実行できるアクションエリア」があったります。

※昇進でスペシャリストを裏返すことができます。このときボーナスがあれば即時適用となりますが、ディスクが乗っていたらそれは共通サプライに返さないといけないので注意。(ディスクはあるけど…ってときはあえて乗っているやつを裏返してアクション数を増やすのもあり)


インパクト

ゲーム中にインパクトトークンを獲得すると、シナリオシートにあるインパクト表に配置します。かかれたボーナスを即時獲得するほか、得点を得られるマスがあります。ゲーム終了時の目標でこの得点が条件になっていたりするので最初に目標を良くチェックして、不足パラメータを補うか得点を伸ばすかという選択も出てきます。



勝敗判定

7ラウンド終了後、出そろった7項目をどれだけ達成しているか確認します。難易度によって決められた個数(4~7項目)達成していればクリアとなります。

【ソロの場合は「1人」を参照。①インパクト表の目標なら、インパクト表の点数+論文の点数+スペシャリストの点数の合計が20点を超えていればクリア。同じように任務1ソナーなら8個以上、論文5件以上、保護6か所以上といった具合です】


余談:収納

内箱の小さい方の幅が海洋タイルの幅だったので生かせないか検討。カードは普通のカードケース、潜水トークンは100均の袋、協力用カード+チームリーダータイル4枚は3個入りのギフトボックス、4人分のトークン類を某2分割ケースの中身×4でぴったり入りました。



感 想

ゲーム性:いやこれ楽しい。最初は狭く浅いとこしかいけなかったエリアがどんどん広がっていくし、雇用したスペシャリストによってやれることが増えていく。それでいてシナリオごとの目標は3ラウンドにならないと出そろわないし、相反する目標(論文数や保護数と残した研究シンボルとか)があったりして、取捨選択が悩ましいです。ボードも上手く強化していかないとディスクはあるのに置けない、又はディスク不足、深いとこまで潜れないみたいなことが発生します。この辺の塩梅がよくできているなと。目標に沿ってどのスペシャリストを確保するか、どの目標に沿うべく動くかを考えるのがすごく楽しいし、妨害カードで半壊して必死に建て直したりと、中々起伏に富んでいました。シナリオ×ボーナス目標カード&妨害カード、出てくる海洋タイルの違い等、リプレイ性の塊。楽しい。

ソロプレイ:多人数の協力モードと変わらず、1ラウンド(妨害つき)多くやるだけ。練習にもなるし良いのでは。ソロでもしっかり楽しめます。ただちょっと難しい気がする。最低難易度でしかクリアしていません。分散させずに目標4つに絞ってやればいけるんでしょうけど、いろいろやりたくなってしまう(笑)ただ場所はすっごく取る(海洋タイルのサイズがおおよそはがき。最大5×5+その他ボードやトークン類が置かれる)ので注意。110×70は最低ライン。ソロ勢的に許容できるか結構ボーダーな気がする。あとは目標達成型協力モードだけでなく、スコアアタックもソロでやれたらベストでしたね。そのうちいい感じにBGGにバリアントルールが上げられる気がする。期待。

コンポーネント:ボードはダブルレイヤー。トークン類も木・紙でしっかりしています。ただkickstarter版を見てしまうと正直羨ましい。特に船舶コマ。

ルールまわり:最初にも書きましたがインスト動画が確認できるのはありがたいですね。取説を一から読むより何となく頭に残ります。それを踏まえてソロモードを読む、という流れを取ったので、お試しがやりやすかった。


ということで、専門チーム組んでの海洋調査。堪能しております。ソロでもしっかり楽しめるので、(すごい場所取りますけど)おすすめとさせていただきます。

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山彦
エンデバー:ディープ・シー
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じむや
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