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  • 3人~8人
  • 30分前後
  • 6歳~
  • 2008年~

ディクシット弥七さんのレビュー

469名
2名
0
約5年前

ボードゲームを普段やらない人と遊ぶなら第一候補にあげたいゲームです。
誰とやっても楽しめますが、特にボードゲームを知らない人ほど熱中してくれてさらに他のゲームにまで興味を持ってくれるような要素があると感じました。
端的に言うと不思議な絵に好きなタイトルをつけて複数の候補の中から他の人に当ててもらうというこのゲーム、このレビューではゲームの流れと共にその初心者が楽しめるポイントについて自分なりに感じたことを記して生きたいと思います。

ゲームの流れ
各自にカードを6枚配り、確認します。
カードの片面には絵が描かれており、1枚1枚全て違う絵になっています。
このゲームでは語り手と解答者の役があって、語り手は1人、それ以外が解答者でこの役は1回ずつ交代で全員に回ってきます。

語り手は自分の手札から好きなカード1枚選んで絵を伏せて出します。
そしてそのカードの絵になんらかのタイトルをつけて他のプレイヤーに発表します。
解答者らは語り手の発表したタイトルに一番近いと思う絵を自分の手札から必ず1枚選び各自カードを伏せて出します。

語り手は出されたカードを自分で出したカードを含めて回収して、軽くシャッフルしたら全てのカードを絵が全員に見えるようにして並べます。
解答者はこの並べられたカードの中から語り手自身が自分の手札から出してタイトルをつけた本物の1枚はどれかを考えて、解答者全員が一斉に指摘します。
正解の状況によって語り手と解答者それぞれに得点が入ります。


全員が正解した
一人以上正解、
なおかつ
最低一人は不正解
全員が不正解
語り手
0点
3点
0点
解答者
全員に2点
正解者に3点
全員に2点

※上記に加えて解答者は自分の出したカードを他の解答者が選んだ人数×1点得られる

得点の加算が終わったら全員カードを1枚山札から補充して、語り手を次の人に交代してゲームを続けます。
ゲームの終了は、山札が尽きるか、誰かが規定の点数に達するまで続けるか(山札が枯れても一度使ったカードを再利用する)状況に合わせて決めておきます。

初心者と楽しめるポイントその1
待ち時間がないこと
語り手・解答者という役はあるものの、それぞれやることがあるので自分に順番が回るまで待ってるだけということはありません。
待つ時間も含めてゲームを楽しめる人以外もゲームに参加していられるのでよりゲームを楽しめたと感じられるのかもしれません。
また瞬発力とか記憶力を求められないのでずっとゲームに参加している状態でもそこまで集中しなくていいのでゲームの時間の割には疲れにくいのも大事です。

初心者と楽しめるポイントその2
会話が自然と生まれ続けること
ゲームに勝つか負けるかよりも楽しい時間を過ごせたかどうかは次にまたやりたいかどうかの大きな原動力になると思います。
得点という形で勝敗はつきますがタイトルに突っ込みをいれたり解説を求めたり、自分のつけた絶妙なタイトルに誰か一人だけ正解してくれるようなドラマに感謝や感嘆の声が尽きません。
誰が勝ったかは忘れてもどういうタイトルをつけて盛り上がったのかという興奮はなかなか冷めることはないでしょう。

初心者と楽しめるポイントその3
脱落者がでない
長時間ゲームにありがちなのが勝敗が決定的で順位が覆りそうもない状況でゲームが続くこと。
このゲームは得点があるので勝ち負けはつきますが、最後まで語り手ではいいネタができそうなカードを手に入れてタイトルを考えたり、解答者として他の人のタイトルの真意を掬い取って共感したりとちゃんとゲームに参加できます。
逆転が難しいからといって消化試合にはなりません。


繰り返し遊べるもの、気軽に遊べるもの、どれもすばらしいゲームですが、誰とでも遊べて「よく知ってるあの人とこれを遊んだらどうなるんだろう」「まだ付き合いが始まったばかりだから知らないことも多いあの人はどういうことを考えているんだろう」とゲームのルールやカードの絵柄が同じでもメンバーが変わればまず展開が変わるこのゲームのポテンシャルは他にはないものだと思っています。

もっとこのゲームをいろんな人とやってみたい、そしてボードゲームってこういう感覚のものもあるんだとこれをきっかけにボードゲームが魅力と未知の楽しさに満ちた世界だと感じさせてくれた私の一番好きなゲームです。

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