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  • 1人~4人
  • 30分~60分
  • 2017年~
629名
4名
0
約5年前

経営者となって人を雇って事業に配置、お金や資材を得て新規事業の開発をしていくワーカープレースメントゲーム。
労働者を配置できる養殖場、鉄工所、畑などから研究所、大聖堂の建設といったものまで手がけて企業価値を高めていきましょう。
ゲーム終了時の持ち金、所持している事業を勝ち点に換算して勝敗を競います。
労働者には毎ターン給料が発生し、しかも時間が経つにつれ支払う額も上昇、もちろん解雇もできません。
場合によっては事業を売却して労働者の給料に当てる自転車操業も起こります。
タイトルにあるとおり経済の仕組みをゲームにしたものですがその中でも「企業と労働者」という部分を取り上げてます。
経済というテーマに全然興味のない人もゲームなので楽しめるようになっていますし、逆に経済に関心を持つ人がプレイすると「よくできてるなぁ…」とゲームシステムに感嘆の声を漏らすことでしょう。
以下ではワーカープレースメントゲームの中でも特にこのゲームならではの特長を紹介します。


①複数の意味での手軽さ
ワーカープレースメントゲームの中ではかなり短時間で遊べます。
理由としては、ゲームで使用するものすべてカードタイプで準備片付けが簡単(細かい何種類もの資源やミープルがない)、ゲームの終了条件が規定の勝ち点の到達ではなく10ターンまでの制限つきであることが大きいと思います。
この手軽さは良い点だということと同時に悪い点だと思われる方もいるでしょう。
私も資源トークンや精巧な自キャラのフィギュアをみればテンション上がりますし、長い時間かける重いゲームも好きです。
しかしボードゲームスペースやオープンゲーム会で初対面の人と卓を囲んで何かやりましょうかっていうタイミングでいきなり重いゲームを提案するのって中々勇気がいりませんか?
こんな相手の性格や趣向・目的のゲームがはっきりわからないシチュエーションで、ワーカープレースメントやりたいけどこの人はどうかな?乗り気じゃないのに参加させるのもなぁ…なんてときにちょうどいい手軽さでお誘いしやすいです。
ワーカープレースメントならではの少しずつ育てていく感を楽しめつつも長すぎない点は魅力だと思います。
②労働者=消費者「家計システム」
このゲームはどのプレイヤーも自分の雇っている労働者に払う給料は全員共通で「家計」という場所一ヶ所に納めます。
イメージとしては全労働者の財布が一つになっていると考えて下さい。
そして各プレイヤーが事業に労働者を配置して得られるお金はこの「家計」からです。
つまり労働者は消費者でもあるのです。
自分たちが働いて得た給料をそのまま企業に対して使うのです。
しかももらった給料は一切貯蓄などに回すことなく全てプレイヤーの行う事業に使うのです。
お金はどこかから無限に湧くのではなくて、経営者と労働者で市場にある分のお金が循環されるので、経営者であるプレイヤーが人件費の高騰を警戒してあまり人を雇わずにいることが横行すると全体的にお金の流通が鈍くなり、事業で得られるお金も少なくなり全員がジリ貧の不景気になります。
自分の事業を売却することで銀行から資金を投入することも可能ですが、これを繰り返していると労働者の給料をギリギリで払い続けるだけでゲームが終了することもあります。


ゲームは2人からでもできますが、経験上3人以上いたほうが市場が活性化し、ワーカープレースメントの持ち味の手番順の取り合い要素も楽しめると思います。
開始から2ターン目でさっそく賃金の支払いがつらくなってきますが、ゲームのコツとしては思い切って労働者を増やすことが解決策です。


ワーカープレースメントゲームの面白さを経験して、少しずつ有名な名作ゲームもプレイしました。
それぞれに個性と楽しさがありましたがその中でもこのゲームは独特なポジションに位置するゲームだと思います。
数々のテーマをいかにゲームにするか、デザイナーたちの工夫で名作が生まれてきたわけですが、(理想的ではあるが)現実の経済の仕組みをそのままゲームにしてここまで楽しめるものなんだなとこのレビューを書くに当たってルールの確認をしたときにあらためて感嘆しました。
もちろんゲームシステムとして余計な部分をカットする取捨選択のセンスや作業の努力もストレスのない進行で実感しました。

未プレイの方は人件費って高いなぁとか「私が世の中の経済を回してるんだ!」感を味わって下さい。

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雨森
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Nobuaki Katou
Jarry
仙人
弥七
弥七
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