チョコレート・ファクトリーJampopoノブさんのレビュー

🍫『チョコレートファクトリー』レビュー｜君のチョコはどこへ売る？回して動かす、コンベア戦略が楽しい！

「よし！カカオを板チョコにアップグレードして……あぁ！エクレア作る石炭が足りないー！」

そんな“カツカツ経営”がクセになるのが、今回紹介する『チョコレートファクトリー』。
工場のラインを作り、原料のカカオを加工して、商品に仕上げて出荷！
デパートや路面店に納品して、売上（得点）を伸ばしていくゲームです。

「チョコレート」というかわいいテーマとは裏腹に、
実際はガチな“資源管理×ライン構築×アップグレード”の中量級ボードゲーム。
でも安心してください、手順はしっかり分かりやすく、遊びやすいですよ！

今回は、そんな『チョコレートファクトリー』の魅力と注意点を、プレイ体験を通してレビューしていきます！

🎮遊んでみた感想：ダイスを振らない“製造業”が、こんなにアツいとは！

まず驚いたのが、「設備を設置して、ベルトコンベアを動かす」という操作感がしっかりゲームになってる点。
1ラウンド＝1日という6日間の工場稼働が、めちゃくちゃ忙しい！でも楽しい！

毎日こんな感じです。

• カカオがコンベアに流れてくる

• 石炭を使って設備を動かしてチョコを加工

• アップグレードして、どんどん高級チョコに！

• 最後にお店に納品して得点ゲット！

この流れをどう最適化するか、どこで妥協するか、がプレイヤーの腕の見せどころ。
終盤には「設備もっと増やしとけばよかった…」「この商品あと1個で納品できたのに！」という後悔と喜びが交錯します（笑）

🌟GOODポイント

✅ コンベア＋設備の“動かす系”システムが面白い！

最大の魅力はやはり「自分の工場を育てて動かす」こと。
ただカードを出して終わり、じゃなくて、

• 設備の配置順

• 使用するタイミング

• コンベアでどこにチョコが来るか

など、“物理的な流れ”を考える必要があるのがとてもユニーク。
「ボードゲーマーの中の生産管理マン」が目を覚まします（笑）

✅ 複数の得点ルートがあり、自由度が高い

• デパートでの陣取り（納入数で順位）

• 路面店でのセットコレクション

• 各店への納入実績ボーナス

• 最後の在庫での微調整

など、得点の取り方が多い！

「広く浅く」「1つのデパートに特化」「路面店でコツコツ」など、
プレイヤーごとにプレイスタイルが出るので、リプレイ性も高いです！

✅ ラウンド制＆固定日程でテンポ良く終わる

ラウンド数が6回で固定されているので、ダレることがありません。
「あと2日で終わるから、今この在庫は無駄にならないように…」と、終盤の調整がめちゃくちゃ大事！

工場ゲーあるあるの“中盤で最強ライン完成→やることない”問題も起こりません。

🤔気になる点（＝ちょっと注意）

❗石炭が足りない！でもそれが楽しい（笑）

設備を動かすために必要な石炭は、日にちによって増えていくものの、
「もっと動かしたいのに足りない…」というジレンマが常にあります。

これは“いい意味での縛り”ですが、
子どもやカジュアル層には「ちょっとキツイ！」と感じられるかも。

つまり、“計画的に物事を進めるのが好きな人”向けの作品です。

❗従業員カードの効果が若干難解なときも

ドラフトで獲得する「従業員カード」は、一時的な効果だけでなく、
納品可能なデパートが変わったり、特殊能力があったりと内容が多彩。

ルール慣れしてないと「え、これどこで使うの？」と迷う場面もあるので、初回はゆっくりプレイ推奨！

🏁総括｜工場を回す、チョコを売る、計画を練る。ボドゲ的“製造業の醍醐味”が詰まった珠玉の中量級！

『チョコレートファクトリー』は、チョコを作るという可愛らしいテーマの裏に、
ガチなライン構築とリソースマネジメントが詰まった、戦略型ボードゲームでした。

• プレイヤーごとの個人ボード工場

• コンベア×設備の動きの設計

• 得点の多様なルート

• 計6ラウンドのスッキリ感

これらが組み合わさって、**“やるたびに成長できる気持ちよさ”**を生み出してくれます。

🎯こんな人におすすめ！

• 拡大再生産が好きだけど、重すぎない中量級を探してる人

• 工場とかラインを最適化するゲームにワクワクする人

• ソロでも遊べる“手番管理型”のボードゲームが好きな人

• プレイヤー間の直接攻撃が少ない、平和な戦略ゲーが好きな人

「よし、次は石炭の使い方を変えてみよう。」

『チョコレートファクトリー』は、そんな改善意欲を刺激してくれる、ハマる系ボドゲでした！
1回やると、きっと“もっと上手くやりたい！”が止まらなくなりますよ🍫🔥