ブルゴーニュ（20周年版） / ブルゴーニュプラスわんにゃんてるおさんのレビュー

すべて2人戦で30回ほどプレイした筆者の感想である。

筆者が考える面白いボードゲームの要素は以下で、それに沿って解説します。

　①手なりで進めた勝利ではなく、自分なりの創意工夫の余地がある。

　②ゲームとして単調にならず、盛り上がりポイントがある。

　③ソロプレイにならず、他者とのインタラクションを感じられる。

　　※攻撃的よりかは、共生の方が現代風

　④ゲーム終了時に箱庭的な部分を振り返って、一定の満足感を得られる。

　⑤勝因がきちんと分析でき、リプレイ欲が湧く。 (たまたま強カードを引いた、運だけでない）

◆BGGダイスゲーム部門１位とあるが、その評判通りの面白さ。個人的にもダイスゲー1位の座は不動に感じる。

「ダイスゲーなのに運じゃない」と感じるゲームデザイン・バランスなのである。

毎ターンサイコロ2つのアクションを選ぶだけなのであるが非常に悩める。

ダウンタイムがどうしても長くなるので2人専用であると感じるが2人ゲーの中でも至高であろう。

🔴　①手なりの進行はあまりない。「自分が思い描いていたイメージ」と、「サイコロの出目から行うことができる最適なアクション」を近づけていくゲームなのだ。よっぽど自分に都合がいい出目が続けばいいかもしれないが、確率なのでムラが絶対でる。そして25回も思考回数があるので自分によっぽど都合が悪いと感じることばかりではなく確率が収束するので運ゲーとは思わないのである。

🔺　②盤面がうまる度にボーナスが入るので気持ちい。もとよりアブストラクトチックなこのゲームなので盛り上がりは必要とも思ってないのだが、それでも盤面がうまる度に決算が入るのは自分の領土の成長を感じられて良い。

🔴　③相手の嫌がる行動をするのがゲームの基本であるが、このゲームも例に漏れずそのとおりである。

2人であれば、次のラウンドまでの見通しはたつのでそれを踏まえて最適な行動をしていく。

色完成ボーナス、盤面のタイル、船によるスタプレ移動等、非常に良いインタラクション

🔴　④ゲーム終了時は、自分の領土を眺められる。あっちから広げるべきだったなーとか回想できる。

このゲームも全ては埋まらず8割ほど埋まってゲームが終了するのでもう一回！と思いやすい

初期のボード9枚あり、スタートも異なるので他の盤面では全く違う構築になる。飽きないなー

🔴　⑤序盤の行動含めて反省点は非常に明確に感じる。

強タイルは序盤の鉱山やクリーム色の中でも存在するが、それのおかげでスタプレ等の優位性、先にとりたいけど出目が悪いとうのジレンマを生むので問題なし。

黄色タイルのみ序盤にとれたものが圧倒的に有利になってしまうものがある。

これに関してはせめて第１ステージでは登場しないようにしたほうがいいかな。

◆その他

ゲーマー向けゲームとして非常に楽しめし、初心者であっても一回目から面白さを感じることができるデザインになっているので、経験者がボコボコにしなければ全然楽しめる。

各色の色もゲーム途中で慣れていくし、色を埋めることが常にミッション、小目標としてあるのでプレイしやすいのがすごい。地味ではあるが期待を裏切らないのでぜひプレイしてみてください。