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  • 2人用
  • 30分前後
  • 12歳~
  • 2000年~

バトルラインながやまさんのレビュー

481名
6名
0
3年以上前

アレキサンダー大王とダレイオス3世の戦いを描いた、歴史ロマンあふれるカードゲーム

古代ギリシャ、マケドニア王国のアレキサンダー大王は紀元前335年に東方遠征を開始しました。
東の大国、ダレイオス3世が納めるアケメネス朝ペルシャとの戦いを描いた物語。

とまあ、そんなことは説明書にも箱にも書いてないのですが、指揮官カードがアレキサンダーとダリウス(ダリウスはペルシャ語。ギリシャ語だとダレイオス)となっているので、そうなんだと思います。

最も有名な二人の戦いと言えば、紀元前333年の、イッソスの戦いでしょう。

ピナルス川を挟んで向かい合う二人の指揮官に成りきるために、
私たちはバトルラインで戦う際に、最初からそれぞれの指揮官カードを手札に加えて
戦闘開始としています。

9か所の戦線で、それぞれ3つの部隊の組み合わせで争い、勝った陣営が戦線を突破します。
9か所のうち、連続で3か所を突破するか、過半数の5か所を突破すると、戦いに勝利します。

3部隊の組み合わせ(フォーメーション)がこちら

2人で遊べるボードゲーム専門ブログ!フタリアソビ に載ってました。
コピーして箱に入れとくと、すごく便利です!
 https://futariasobi.com/battleline_rule/

 ストレートフラッシュとか、ポーカーの役で表現されているのを見ますが、
世界観崩れるから、私は使いません。
当時使っていた用語を用いて
「よし、重歩兵のファランクスで中央の戦線を維持するぞ」
「それならこっちは、右翼の騎馬隊がウェッジで、戦線突破するぞ!」と
ストーリーは自分で補完しながら、指揮官に成りきって遊んでほしいです。



とはいえこのバトルライン、ファランクス以外の呼び名も、事実に即しているとは言えません。

ファランクスは古代ギリシャ歩兵の戦闘陣形です。

当時はファランクスを組んで戦うのが主流だったので、ファランクスの出来が戦争の結果に結び付きました。

バタリオンは大きい軍団、決死隊と呼ばれる一団、スカミッシャーは散兵のことです。
散兵は陣形に加わらず軽装で動き回り、石を投げたりして敵の陣形を崩す役割の兵です。
手札の1も散兵なので、2,3,4の連番フォーメーションになっても、
全員(1)の散兵と同じ意味になっちゃうって、よく分からないことになります。

一番強いフォーメーションの「ウェッジ」については、
ますます何を表現しているのか分からないのですが、
おそらくファランクスの弱点を補うために組まれた、斜線陣(ロクセ・ファランクス)じゃないかなと思います。

ただロクセ・ファランクスは戦線全体の形態を指します。
ファランクスのように、局地的な戦闘に用いる用語ではないので、これまた矛盾と言うかなんというか。

赤いポイントをフラッグと訳してあるのもおかしな点で、古代ギリシアの戦いは横に陣を引く戦いが多く、目の前の敵を倒し相手陣に間隙を作ってそこに付け込む戦いをしていました。

ですので赤いポイントは、旗(フラッグ)ではなく、敵陣を突破し間隙を作ったかを表していると思います。

フラッグって表現しちゃうと、戦場での戦いが、途端に体育祭の騎馬戦になってしまう感があります。

さらに気になる点が、2の軽装歩兵と3の投槍兵です

どう見ても、2の軽装歩兵が槍を投げてるのですが、どうなんでしょう。
印刷ミス? 翻訳ミス? だったら日本語訳発売から5年も経ってるので、
気づいて修正されてもいいような気が・・・

説明書の日本語も直訳しただけで、どうもライナー・クニツィアのゲームだから
日本語訳して出しときゃ売れるだろ的な、やっつけ仕事観が満載で、古代ギリシャやアレキサンダーの戦いを再現する意図が無いのは残念なところです。
本国仕様は、もっと事実と整合性のある作品なのではないかと思います。

ライナー・クニツィアの作品で去年リメイクされたトレンディのように、
アートデザインから見直して再版されるか、
海外小説が別の翻訳者と出版社からも発売されるように、
別会社別翻訳家バージョンがあってもよさそうです。


あ、ゲーム自体は、めっちゃおもろいですよ 笑
動画にもしたので、見てやってください!


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