ルールトピック
■選択ルール
バトルラインでは先証明/後証明の選択ルールと、戦術カードを抜く選択ルールが好まれる傾向にあります。
これらを組み合わせることで主に4つのルールが存在します。
・先証明+戦術なし
・後証明+戦術なし
・先証明+戦術あり
・後証明+戦術あり
私は「先証明+戦術あり」を好んでプレイするので、当然にこの記事はそれに従います。
ただ、どのルールにも一定のファンがいるため、このルールが絶対だとは言い切れません。
そして、今までにそれらのパターン全てが遊ばれている光景を見たことがあります。
私が「先証明+戦術あり」を好む理由はありますが、この問題はときとして宗教論争にまで発展します。
この記事ではそれにフォーカスを当てていないので選択ルールの言及はしません。
まどろっこしいとは思いますが、選択ルールについてはプレイ毎に相方と相談する他ないでしょう。
■証明には戦術カードを含まない
自然とそうであると思っていたのですが、稀に証明に戦術カードを含む話を聞くと、そう勘違いすることもあるのだと気付かされました。
乱暴に言えば「ルール上そうなっている」で良いのですが、冷静に考えれば分かる話だと思います。
何故なら、戦術カードの存在を含めてしまうと、永遠に証明が出来なくなってしまうからです。
(霧が残ってるから役でまだ勝てないよね?とか、脱走で除外するかもしれないからその役完成したとは言えないよね?とか、すごく不毛。)
■偵察の効果
私は戦術カードのランク付けをするときに、最弱カードの筆頭に偵察を挙げます。
しかし、稀に、それは間違いであり、偵察こそが最強だとの主張を耳にしました。
何故そうなのか全く分からなかったのですが、最近になってようやく気付きました。
恐らく、偵察の効果を間違えています。
実際に私が遭遇した話をします。
偵察を使った相手がおもむろに山札を手に取ったので、不思議に思い、何をするのかと眺めていました。
すると、相手は山札の中をパラパラと見て、3枚のカードを取り出し手札に入れたのです。
なるほど..それなら最強だ!
これは間違いです。
何故なら、偵察は山札の上から3枚ドローする効果だからです。
偵察のテキストに含まれる「好きな」と言う記述は部隊と戦術の合計が3枚になるならどういう枚数の組み合わせでドローしても良いと言う意味です。
これは極端な間違いですが、もう一つ、偵察にはルール上明示されていない曖昧な解釈があります。
山札の上から3枚ドローする際に「1枚引くたびに内容を見て次にどちらを引くか選んでも良い」か、それとも、「予め、部隊と戦術のドローする枚数配分を宣言して一気に引く」のかです。
これについては、何とも言えません。
私はiOSアプリ(iPhone/iPad)での解決が1枚引くたびに内容を見れるので前者を好みますが、iOSアプリは別のルールでの間違いがあるので、これが信用に足りうるとは言い切れません。
なので、まどろっこしいとは思いますが、偵察の解決についてはプレイ毎に相方と相談する他ないでしょう。
■証明はメイ?マスト?
結論を言えば証明はメイです。
なので、フラッグの獲得が確定していたとしても、わざと証明しないでフラッグを残しておくことができます。
これは、戦術カードの略奪や配置転換の効果を有効にするためによく使われるテクニックです。
何故、この話が出るのかと言うとiOSアプリの証明がマストで解決されてしまうからです。
これによりiOSアプリでは略奪で取られたくないカードを直ぐに負けるスロットにプレイして奪われないようにするテクニックが存在します。
これはiOSアプリの間違いなので、実際には証明はメイでプレイするのが良いでしょう。
■パスの大罪
この話はあまりしたくありませんでした。
何故なら、大好きなバトルラインを邪悪なゲームにしたくないからです。
本心はこの記事でバトルラインをもっと知りもっと愛してほしいのです。
そして、愛さえあればこの問題はほんの些細なことに過ぎないはずです。
バトルラインの基本方針にはパスがありません。
何故なら、カードのプレイはマストであり、カードを1枚使って1枚引くのが正しい流れだからです。
しかし、実際にはパスを必要とする局面が存在します。
フラッグ獲得によるプレイ枚数差、戦術カードによる場札の増減、これらによりお互いの場札の数が必ずしも均等になるとは限りません。
つまり、一方にはカードをプレイできるスロットが残っているが、もう一方にはスロットがない状況が発生してしまいます。
そうなると、パスがなければゲームが行き詰ります。
なので、多くの場合はここで突然にパスと言うルールが導入されることになります。
これは、まだ問題がホワイトです。
この問題をグレーにするのが戦術カードの存在です。
先ほどと同じ状況を想定しますが、代わりにスロットのない方のプレイヤーの手札に1枚だけ戦術カードがあったとしましょう。
この戦術カードがリーダーカードのようなスロットを必要とするカードの場合はプレイできなく、霧のようなスロットを必要としないカードならプレイできます。
これはどのように解決すべきでしょうか?
手札を開示して、プレイできるできないを証明する必要があるのでしょうか?
それとも信用によってプレイできるできないを告知すべきなのでしょうか?
ここで、iOSアプリの挙動を見てみます。
iOSアプリは自分の手札にプレイ可能な部隊カードがなければパスできます。
なので、この条件では手札に戦術カードがあったとしても、それが何の戦術カードだったとしてもパスが可能です。
これなら、手札の戦術カードを見せる必要もないし、告知を信用する必要も無くなります。
素晴らしい解決方法です。
是非、この方法に頼るべきでしょう。
では、最後にブラックの話をします。
片方のプレイヤーはゲーム開始からひたすら部隊カードをドローして場に並べてください。
もう片方のプレイヤーは手札の7枚が全て戦術カードに入れ替わるまで戦術カードをドローしてください。
前者のプレイヤーはいずれスロットが埋まってしまうので永久にパスします。
後者のプレイヤーは手札にプレイ可能な部隊カードがないので永久にパスできます。
そして、バトルラインは永久に終わらないゲームになります。
戦術トピック
■後手の優位性
このゲームでは相手の手を見てから動けることに特権があります。
その為、ボードゲームでは珍しく後手が有利なゲームです。
例えば、相手より1だけでも大きい数字を被せれればそれだけで有利です。
また、相手が確率の低い役を組もうとしているのであれば、数字の弱いカードでも確率の高い役で勝負を挑むことができます。
■一番強いフラッグは3番目と7番目
まず、フラッグを左から右に1~9の番号を割り振ります。
①②③④⑤⑥⑦⑧⑨
このとき、何もない状態では③と⑦にあたるフラッグが最も強力です。
それは、端と中央の両方に三点突破の睨みを利かせていることもありますが、何より廃棄場と呼ばれる安全地帯を作れることにあります。
仮に自分が③と⑦のフラッグを取っていたとしましょう。
すると、①②⑧⑨を全て相手に取られたとしても、それらは相手の三点突破の条件に一切関与しません。
つまり、③と⑦を取ることは4つものフラッグから三点突破の権利を剥奪することになるのです。
こうすることで、①②⑧⑨は安全地帯となり、いらないカードの廃棄場にできたり、派手な賭けに出てもローリスクで済ますことができるようになります。
(続く)