個人的にこのゲームを手に取ってワクワクしながら開封し準備して、説明書を読みました・・・
それから4日くらいかかってようやく理解できました・・・orz
ゲームIQが低いので正直何のことだかわからないと頭に大きなハテナを浮かべていたのですが、このゲームは単に自分の中にある「ワーカープレイスメントとはこういうものだ」という概念が全く違うものだったというのがあったのと、「結局何がしたいんだろ・・・」というものがちょっと見えずらかったせいだというのがわかりました。
だが、それを乗り越えた先にある楽しさはこのゲームにはあります。
このゲームの目的及び終了条件はボードにあるトラックを左から進んでいき一番右の6つに分かれたポイントに自分のコマを進めるのが目的となります。
世界設定としては個人ボード自体が首都のバグダッドを表しており、ダイスやワーカーを使って旅に出たりいろいろな知見を広めるとともに、旅の準備をして記録をつける感じになります。
資源は金と食料の二種類です。金で旅の準備や村人を雇い、星の記録をつけ、食料で旅をした土地を広げていきます。
つまり個人ボードに置かれるカードはすべて旅によって得た記録そのものなのです。
では簡単な流れを進めつつこのゲームの説明をしたいと思います。
まずサイコロを3つ振ります。
個人ボードの上に各ダイスの効果が縦に伸びるように表示されています。例えば1のダイスだとラクダの能力が備わっています。
ここで注意することは1のダイスのラクダの真下にあるアイコンは本来の1のダイスの能力ではありません。後に出て来る強化タイルを覆うことでアイコンの効果が発動します。
したがって黒い背景にあるアイコンのみが初期に備わっている能力です。黄色の背景にあるアイコンは後の拡張タイルで覆うことで効果がもらえるということに注意してください。
そしてラクダのアイコンにダイスをセットします。ここがダイスのアクションポイントとなります。
ここで旅をする効果が発動しましたので新たな土地カードを選び
隣に置かれることで旅の記録が記されたことになります。
個人ボードには村人を獲得するアクションがあります。(6のダイス目のアクションポイントです) そうすると村人のディスプレイから選び、左上の金を払います。
その土地の下に差し込んだことでこの土地のアクションが強くなります。しかし村人のカードもその土地に合ったアイコンじゃないと刺せないので注意してください。
村人も様々な土地で強化をかけてくれます。
アイコンを補強してくれる者
収入を増やしてくれる者
費用を軽減してくれる者
影響力を増やしてくれる者
様々な土地カードに対応して差し込めればハードルの高いアクションマスでも使いやすくなったりします。
ところで・・・
村人のカードのディスプレイボートの下にワーカーのアクションポイントがあるのに気づいたでしょうか。
実は天空カードエリア以外はすべてワーカーが置けるアクションエリアとなります。
このような形でカードの上に置いて上のアクションを実行できます。
このゲームの特徴として初期に持っていたワーカーは使っても自動的に帰ってきません。こちらから取り返すアクションやワーカーが乗っているカードを獲得しない限り、誰かのものになったりします。
黄色と青はそれぞれ土地の色の合わせたワーカーですが、緑色のワーカーは万能でそれも先取りとなっています。
そしてダイス目4を筆頭にした拡張タイルを獲得するのですが、これも有料だったり特殊効果で無料で獲得できたりします。(原則金がかかります)
ごらんのように2~5のダイス目は何の効果もない個人ボードですが
拡張タイルをはめ込むことで意味を持つダイス目へと強化できます。こうすることによって無駄なダイスを減らしより強いアクションが打てるようになります。
さてダイスもワーカーも使い切ってやることが無くなったら休息をしてダイスのみを回収します。
そしてこれまでの旅を記録するようにトラックを駆け上がっていくのですが、超えるためにはインクの染みに描かれたアイコンの個数が条件になります。自分の個人ボードで何を得てきたのかによって進み具合が変わってきます。
(-- お判りいただけただろうか・・・
このゲームのもっもと悩ましいところはこのトラックをいかに効率よく右に走り抜けられるかということである。むろん走った先にはいろいろな報酬はありますし、先着で緑色のワーカーがもらえます。
その中にインスピレーションカード(天啓)というのがあります。このカードを獲得するケースは限られています。
権利をもらえたらディスプレイから選び
天空カードの上に差し込みます。
無論ほしいカードがなかった場合ワーカーのアクションを即座に実行することができます。
このインスピレーションカードの説明をする前に天空カードの説明をしますが
ゲームボードの右上に並べられているカードで獲得するには下のアイコンの金がかかります。そして種類もほりますし、その得点の取り方の様々です。
話を元に戻しますがインスピレーションカードは特定の条件を達成すると、その天空カードの獲得勝利点を倍にすることができます。
それらをもとに個人ボードを強化し、陸地や海を旅してまわり、天空を眺め、そして天啓を得たりして旅の記録を個人ボードに、成果を旅トラックを進めつつ勝利点を稼ぎ、特典の高い人が勝利します。
テーマは南チクリスの旅人というように旅人なのです。それをいかに進めていくのかというのがこのゲームのテーマでありプレイヤーの悩ましいところです。
話はこれだけではありません。
このゲームのボード表裏があり、それぞれトラックのアイコンが違っています。そして3分割されているので、毎回変えることができるというのが一つ
個人ボードも、実は全部違います。主に強化タイルをはめるところのアイコンが違います。
あとソロモードがついています。個人ボードの裏にBOTの個人ボードがあるのですが・・・
4種類あるという・・・
何が違うんだ?と思われるでしょう・・・まず下の強化タイルをはめ込むところのアイコンが違います。
あと上部のトラックの途中にあるアイコンがそれぞれ違ってて、さらに上部の真ん中にあるアイコンが違います。
つまりBOTによって攻撃方法が違うということです。
そして使うカードが6枚とすっきりしたエンジンに仕上がっています。
つまり、ソロプレイヤーから多人数までいろいろとリプレイ性があるということです。
これを知ってからしばらくいろいろとソロで回してみましたが、強いですねぇ・・・カード運があるとはいえ、エンジンが回らないと勝てませんし、基本的に金と食料が足りない。だけど楽しいです。
あと欠点ですが
このゲームの性質上、場所はものすごいとります。メインボードではなく個人ボードです。家のテーブルでこんな広がりますからねぇ、せいぜいやって二人が広さとしては限界でした。
ボドゲ喫茶とかで広げられるのか難しいところですが、広い場所は十分確保してから遊ぶようにしたいところです。
あとボックスのインサートですが、まあ・・・どうなんだこれ?というくらい微妙でしたね・・・
真ん中のタイルを直接差し込むと取り出しにくくてしょうがないうえに抑えもありません。個人的には袋に入れて左右に詰め込んでいますけど、これ拡張来たらここに差し込んでいきますよというくらいタイル入れには余裕があるので、今後ここに埋めるんだとしたら中敷きは取っ払う決断を下すようになるかもしれません。
スリーブはソフトよりハードをお勧めします。カードを差し込んだり差し込まれたりすると脱げてしまう恐れがあります。
長文おつきあいくださりありがとうございました。
- 投稿者:
リーゼンドルフ
- 81興味あり
- 150経験あり
- 23お気に入り
- 146持ってる
舞台の時代背景 | |
---|---|
地域や文化圏など | |
ゲームの基本目的 |
運・確率 | 3 | |
---|---|---|
戦略・判断力 | 8 | |
交渉・立ち回り | 0 | |
心理戦・ブラフ | 0 | |
攻防・戦闘 | 0 | |
アート・外見 | 5 |
レビュー 3件
リプレイ 0件
戦略やコツ 0件
ルール/インスト 1件
掲示板 0件
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