スレイ・ザ・スパイア：ザ・ボードゲームおとんさんのレビュー

星６

ボドゲ500種を所有し、軽〜中量級を中心にプレイするゲーマーの感想です。ボードゲーム会にて、４人で遊びました。2025年３月にプレイ

【どんなゲーム？】

同名のデジタルゲームをアナログ化、ボードゲームにしたものです。

ゲームのジャンルとしては、ローグライクのデッキ構築カードゲーム(元は1人用)です。

アナログ化で、4人までプレイできる協力ゲームになりました。

(討伐！)

【感想】

まず前提として、デジタル版は全キャラ開放済みで最終ボスに3度ほどチャレンジし、倒せずに挫折したクチです。好き嫌いで言うと、ちょっと好きというレベル。

ローグライクは大好きなジャンル。シレン系のプレイは1000回を超えています。

デッキ構築は好き。でも、TCG(トレーディングカードゲーム)系は上手くない、ほとんど経験が無い、と言う人の感想になります。

まず、アナログ化の再現度は素晴らしいです。システムをほぼそのまま、違和感なくボードゲームの中に落とし込んでいます。

特に感心したのは、片面を隠蔽した専用のカードスリーブと、それに入れるカードの表裏の組み合わせでアップグレードの変化を表現しているところです。

良いところはそんな感じ。

気になったところは、

デジタル版の経験者として、新しいプレイ体験がほとんど無かったことです。

もちろん、「協力」の要素が追加されているのですが、連携技など協力ゲームならではのシステムが用意されておらず、共闘によるシナジーをほとんど感じられませんでした。(討ちもらしを代理で狩るくらい。)

再現性が高いが故の弊害なのか、結局はデジタルのソロプレイとほとんど同じか、むしろ煩雑なカード処理等が没入感を削ぐように感じられました。

戦闘中の処理は、カードプレイのコスト管理、トークンの付け外し、リシャッフル等を繰り返します。さすがに面倒過ぎです。もちろん、デジタル版なら全て自動で処理されます。

その上で、このアナログ版特有のポジティブ要素を挙げるとしたら、「友人と共闘できること」と「アナログで五感を使えること」に尽きます。そこを重視するのであれば楽しめると思います。

ただ、個人的感想としては、「デジタルで良いね、むしろデジタルの方が快適で遊びやすい」になります。

友人と遊ぶならもっとアナログで遊ぶ理由のあるゲームを楽しみたい(いちいちそう考えて選定してる訳ではないですが)、というのが正直なところです。

と、ここまで振り返って、ふと疑問に思ったのは、「じゃあ、いつもやってるイーオンズエンドとの違いはどうなのよ」です。

アチラはアナログ版しかありません。そして、準備も片付けもかなり面倒、やってることは似たり寄ったり、ただしデッキのリシャッフルが無い、買い物によるデッキ構築と攻撃、ディフェンスゲーです。

良いところを書き出すと、

⚫︎デッキの変化が大きい(買い物の楽しみ)

⚫︎リシャッフルが不要(多少は手間の緩和)

⚫︎カード効果による濃密なインタラクション

書き出すと中身は全然違いましたね。イーオンズエンドはインタラクションが多彩なので協力プレイの意味はありました。(むしろ自分はソロプレイだから意味無いけど。)

アナログであることの意味は特に無い、、、か。イーオンズエンドもデジタル版が出たら、そっちの方が良いかもしれん、、、。

【まとめ】

⚫︎良い点

人気ソロゲー(デジタル版)を協力ゲームとして遊べる。

⚫︎気になる点

デジタル版まんま。プレイ体験としての追加要素は「アナログであること」と「協力ゲームになったこと」くらい。

アナログならではの処理の煩雑さが際立つ。

転売が横行しており価格高騰中。2025.8末時点で4万円over。

⚫︎悪い点

特に無し。