リヴォルヴR（アール）さんのレビュー

SCOUTに似てるけど、ちゃんと違う。この“反転系”カードゲームの魅力を語る「リヴォルヴ（Revolve!）」

■ 筆者の基本スタイル

• 重ゲーが好き
• 論理的に考える要素が好き
• 運要素とプレイ時間のバランスを重視
• ダウンタイムの少なさを重視

■ プレイ環境

• 3人プレイ
• 全員初回プレイ
• 重ゲーに慣れているメンバー

■ Good

• カードの上下に異なる数字が書かれており、手札の向きを変えることで戦略的なプレイが可能
• 手番での選択肢が多く、他プレイヤーの場札への介入や手札の反転など、多彩なアクションが楽しめる
• 他プレイヤーの場札にカードを追加することで、ゲームの展開に影響を与えることができる

■ More

• カードの上下を頻繁に確認する必要があり、慣れるまでに時間がかかる
• 他プレイヤーのアクションによって手札が予期せず増減するため、アンコントロール感が強い
• ゲーム内容の割に細かいルールが多くルールの理解に時間がかかる
• SCOUTやLinkoなどの他作品に似た構造があるが、それらと比較すると完成度はやや劣る印象

■ 感想

リヴォルヴは、シンプルなルールながら戦術性とインタラクションがしっかりしていて、遊んでいて満足感のあるカードゲームでした。今回は3人全員が初プレイだったこともあり、細かいルールの説明や確認にやや時間を取られましたが、プレイが始まってからはすぐに「考える楽しさ」に引き込まれました。

カードの上下に違う数字が記載されていて、手札を反転するだけで選択肢がガラッと変わるのが面白いです。あえて温存して後のターンで大きな一手に繋げるなど、短期と中長期の戦略が自然に入り混じる構造が好印象でした。

また、他プレイヤーの場札にカードを加えるという要素が絶妙で、受け身にならず常に場の流れを見ながら動く必要があります。いわゆる「手番以外が退屈なゲーム」ではなく、常に状況判断が求められるので、終始集中して楽しめました。

一方で、プレイ中にカードの向きを頻繁に確認する必要があるので、初回はどうしてもテンポが悪くなりがちです。慣れてくればそこは改善されそうですが、初見プレイヤーだけだと少しストレスを感じる場面もありそうです。

全体としては、SCOUTと同系統の“ゴーアウト系”カードゲームの中では十分にユニークな立ち位置を持っていて、少人数でもそれなりに楽しめました。とはいえ、完成度や洗練度ではややSCOUTに軍配が上がるかなという印象もありました。

今回は3人プレイだったので、次は4〜5人でもう少し混戦になった時の展開も試してみたくなりました。