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  • 1人~4人
  • 30分~90分
  • 13歳~
  • 2017年~

オブセッション白州さんのレビュー

386名
6名
0
1年以上前
レーティングが非公開に設定されたユーザー

6/10(2回目のプレイの評価。初見プレイは3/10だった)

最近、BGAに導入されたキック発の希少ゲーム。BGAでプレイした感想になります。

内容やテーマの詳細は他のキックされた方ががっつり書いているので、そちらを参照していただければと。

まず、ルールについていうと、わかってしまえばかなりシンプルなのだが、いかんせん、独特なシステムで出来上がっているのと、このゲームの独特のアイコンや数値パラメータが1枚のカードにところせましと並んでいること、ネット上の和訳では、ボードやカードのアイコンが何を指しているかを説明する図がないため、(2022/12/17時点での)和訳ルールや解説動画を見ても、最初は正直よくわからなかった。

なので、手探り状態で最初はプレイし、1回目のプレイでなんとなく把握して2回目をプレイしてみて、やり方がだんだんわかってきて面白くなってきた感じ。

ぶっちゃけ、自分の手番でやることといえば、基本は

①自分の建物の部屋タイル(最初、自分の個人ボードに5種類1枚ずつ並んでるタイル)を選ぶ
②部屋タイルのゲスト条件(家族2人とか、二流ゲスト3人とか)にそって、ゲストカードを選ぶ
③部屋タイル(メインボードに並んでる部屋タイル)を買う

だけなので、わかってしまえばシンプル。これだけみると簡単そうだが、これに加え、

・部屋タイルやゲストカードに特定の色のミープル(最初に個人ボードに5種類ある)を配置しなければ使えない
・ミープルは1度使うと、2ターン後にならないと使えない
・部屋タイルは1度使うと、裏返って別の効果になる
・ゲストカードは、1回使うと捨札になるが、手番をパスすると全て手札に回収できて、再び使える
・「評判」というパラメータがあり、これが一定の値がないと使えない部屋タイルやゲストカードがある
・このゲームの大きな目的の1つのフェアチャイルド家カードを手に入れるために、部屋タイルでパラメータ比べをする。※パラメータ比べするカードの種類はフェアチャイルド家のカードの上側にしれっと置いてある

などなど、とにかくこれ面白そうだからぶっこもうぜ!的なノリで独特なシステムの数々が追加されており、初見ではカードや部屋タイルのアイコンの意味も把握しづらく、UIもお世辞にも良いとは言えないため、最初は意味不明で心が折れそうになった笑

また、全体的にお金をもらえる手段が乏しく(緑の部屋タイルを選ぶか、お金をくれるゲストカードを選ぶくらいしかないのだが、初期は100とか200しかくれないくせに、購入できる部屋タイルは最低300からスタートしたりする)、特に初期設定では、購入できる部屋タイルが変動しないため、お金がうまく回らないと、購入の爽快感すら最初のプレイではなかった。

とまぁ、初プレイはそんな感じのとにかく独特なルールと認識しづらいアイコン、パラメータがところせましと並ぶUI、回らない資金繰り、買えない部屋タイル、上がらない評判、評判が悪いから使えない一流ゲストカードや高級な部屋タイルなどにくじけそうになったが、さすがにこのまま終わるのはせっかく時間使ってここまで遊んだから、もう1回だけやってみたら、ルール理解もあいまって、何をすればいいかがわかり、楽しくプレイできた。

なので、ここからは、ルールを理解できた前提でのレビューとする。

一言でまとめると、「かなり引き運の強い拡大再生産ゲーム」といえる。

このゲームの肝は「ゲストカードで、どれだけいいカードを引けるか」が勝利への秘訣なのだが、このゲストカードはランダムでプレイヤーに配られる。

基本的に一流ゲストはいいカードが多いが、最初はそんないいカードを手に入れることはできないため、二流ゲストを手に入れる必要がある。しかし、この二流ゲストカードのパラメータの差が非常に激しいのである。

二流ゲストの中にはVPや金、評判をマイナスにするカードも存在(こういうカードはたいてい、他のパラメータが非常に強いので一長一短だが)するため、このカードの引きによって、自分の戦略は左右されるだろうし、勝敗への影響につながってくる。

ここをどう感じるかがこのゲームの評価の分かれ目だと思う。

おお!なんかめっちゃ強いやつきた!とか、なんだ!この糞カード!とか、そんな感じでわいわいする分には楽しいのだが、ここが「運強すぎやん。これ・・・」と感じてしまう人にはたぶん向いていない。

一応、部屋タイルは自分で選べるが、やはりゲストカードがこのゲームの評判、金、VPに大きく影響するし、パスをして手札に戻して使い回すため、いかにいいカードを引けるかが、かなり重要なのは間違いないし、BGGランキングでも執筆時点(2022/12/17)で107位なので、アメリカ人好み(システムバランスよりもカードの強さの運の比重が高い)のゲームになっていることがわかる。

個人的にはそんなアメリトラッシュ的な感じのゲームは嫌いでないので、わいわい楽しめたので、この評価になっている。

そして、ここからは気になった点とか、これから遊ぼうと思ってこのレビューを読んでいる人に向けてシェアしておきたいことをまとめる。

「2人プレイベストは間違いない」
→最初だけでも5種類ある効果いろいろの部屋タイル(さらに買えば増える)を選ぶ、たくさんのゲストカード(ゲーム最後だと20枚超える)を選ぶ、購入する部屋タイル(6枚くらいある)を選ぶと、使うもの買うもの選ぶのオンパレードなのに、部屋タイルやゲストカードにユニーク効果が大量についているので、とにかく選ぶのに時間がかかる!

だから4人とかで遊んだら、ダウンタイムがむちゃくちゃ長いと思うので注意(ゲーム的にも、フェアチャイルド家の争い相手が増えるくらいだが、結局部屋タイルの購入に依存するからあんまり意味ないし、ソロ感が強いゲームだから少ない人数で早く手番来てほしいと思うタイプのゲームだと思う)

ちなみに自分は2人プレイで初回はルール説明込で約75分、その後、ルール理解した上での拡張全込のロングゲームで75分くらいだった。2人でも結構時間かかる。4人だとこの倍はかかってしまうだろう。

「村祭りだけは理解しておこう」
→このゲーム、ラウンドごとに特殊効果が発動するときがあるのだが、その中に「村祭りをたてているとお金と評判をもらえる」という効果が通常ルールで2回、ロングゲームで3回もある。

村祭りとは、(個人ボードの一番左端の)部屋タイルを1度使って裏返すと出てくるもので、ぶっちゃけゲーム的にこの村祭り効果来る前に、この部屋タイル発動させて、準備しとけよ?と言われてるようなものだが、最初は独特なルールに翻弄されてわからないことが多いと思う。

このゲーム、とにかく金と評判がないと、できることが限られ、拡大再生産もできなくて面白くないので、せめてこれだけはやっておくべき(一応、デメリットとして-3VPではあるが、それよりも得られるものが大きすぎると思う)。あんまり最初から定石みたいなのシェアする好きじゃないけど、それふまえても、ラウンド効果で確実に来るのに、知らないってだけでスルーするには失うものが多すぎるんじゃないかと思う(知っててスルーするならまだしも)。

てか、世界観こだわりすぎて、おそらくイギリス貴族の間では、村祭りは異常に重要視されるイベントなのだと思う。そこにこだわって、このルールを採用したという意味では評価するが、ゲームとしては、勝つためにほぼ確定の選択肢なので、ゲーム性という意味では微妙。まぁ、個人的には世界観こだわりすぎてるこのゲームらしくて好きではあるが笑

「拡張ルールの"マーケットの更新時期"はいじっておこう」
→基本ルールだと、誰かが買うまで、部屋タイルのマーケットは変わらないのだが、安く買えるところに高いタイル(このゲーム、タイルによって+300とかあるので、一番安い市場にあっても高いことがある!)が置かれてたりするのだが、初プレイでお金が滞ったりした場合、一生残るため、部屋を広げる爽快感を味わいづらい。

なので、マーケットの更新時期の拡張ルールで、シーズン(4ラウンド)毎に全入れ替えしたり、ラウンド毎に一番安いやつを削除したりするルールのどちらかを入れると、マーケットが頻繁に入れ替わって、いろんな部屋を選べる楽しみや戦略の幅が増えるのでおすすめ(ちなみに自分のおすすめは両方のルール入ったやつ)

※個人的には「執務重視」という拡張ルールも最初に購入できる部屋タイルが安くなるので、よりおすすめ。

このくらいだろうか。

他にもワーカー増やせるけど、他の人からもワーカー奪える(!)とか、とんでもルール(しかも、やったところで奪いになってお互い得しないw)あったりとか、いろいろ細かいとこ探せば、まだあるけど、長くなりすぎたので、ここらへんにしておく。

慣れてしまえば、部屋タイルやゲストカードの強さに「うお!強いこれ!」「なんだ!この糞みたいなやつは!」みたいな感じでわいわいできる引き運が若干強めの2人おすすめの拡大再生産ゲームなので、それに興味のある方はやってみるといいかも。

あとは、世界観に恐ろしくこだわっているみたいなので、そこらへんがBGAでは翻訳されていない(まぁ、ゲーム上いらないし、手間かかるし、翻訳されたところであんま読まないだろうし笑)のは、ほんの少し残念で、これのせいで、国内流通もしない(あとはそもそも数が少ない)だろうから、それが遊べるというのは本当に貴重だと思う。

いい時代になったものだ。初プレイではどうなることかと思ったが、楽しい時間をありがとう。

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