マインドバグ白州さんのレビュー

5/10

2023年ドイツ年間エキスパートゲーム大賞ノミネート作品。

作者は４人いて、マジックザギャザリングで有名なリチャード・ガーフィールドが目立つが、メインシステムは新人がつくったらしい（デザイナーズノートより）。

いろんなモンスターのカードがある中、ランダムに１０枚のデッキを配られ、手札５枚でスタート。

基本は召喚するか、攻撃するかの２択。攻撃されたら、ブロックするか、ライフを減らすかの２択。

初期ライフは３で、０になったら負け。と、かなりオーソドックスなルール。

だが、タイトルにある「マインドバグ」という２枚のカードがお互い最初から配られていて、これを使うと、相手が召喚したばかりのモンスターを自分の仲間にしてしまうという超強力カードが肝。

※ちなみにマインドバグしたモンスターをマインドバグで取り戻すことはできない。

逆に言えば、これだけなのだが、遊戯王でいう「心変わり」みたいな凶悪カードがお互いに２枚もった状態でスタートするというゲームはなかなかないので斬新。

ライフも３でデッキは１０枚しかないので、短時間決着になるところもよい。

とはいえ、エキスパートゲーム大賞として、期待しすぎた感があったのか、思ったよりささらなかった。

もともと、ファンタジー系の世界観がそんなに好きでもない影響かもしれないが、決してつまらないゲームではないので、興味ある方はチャレンジしてみるのもいいかも。

ただ、言語依存はそれなりにあるので、自分で手に入れるときは要注意。