メッシーナ1347リーゼンドルフさんのレビュー

1347年メッシーナの町、ヨーロッパを席巻した大伝染病黒死病に襲われる。領主であるあなたは領民を保護し隔離し、病原を根絶し街を再建して領民を解放するというもの。

ボードというのは得点＆トラックに集約しており、町のボードはタイル配置で決まっていく。ターンが進むにつれ広くなっていく。

ワーカープレイスメントとして変わっている性質をもっており、副官と呼ばれるワーカーを最初に町のどこかに配置して病原を火で除去し、住民がいたら救出し、その土地のアクションを実行する。

ただ、次のラウンドでその副官は町の中を1歩しか進むことができない。もし2マス以上移動するとなると1歩につき1金を支払うことになる。 

そして、港からは病原体を積んだ積み荷がやってくるけどそこに行けば金と積み荷がもらえるけど港と船着き場は別エリアとなっており、船着き場から街に行くのに2歩歩く必要がある

この1歩しか移動できないというのが悩ましい・・・

そしてそのアクションの効果でトラックの効果も進んでいくが・・・これによって副官が増えてり、資源がもらえたり、後ろに行けば勝利点がもらえるという。

そして領地に行くと保護した領民が置かれ、各記号の監督官駒が進むにつれ置かれた領民のアクションが実行でき、監督官が強化されると2回使えたりします。

そして領地の左を見ると・・・

感染したエリアの領民を隔離作業場に置かれ、２ターン経過してようやく領地に置かれるようになります。下は巻物トラックで勝利点に大きく影響します。

ちなみに領地の右側をみると・・・

別の作業場を建設できます。毎ターンの収入がここで得られるようになります。建物によっては領民の種類、領民の強化が必要なものもあるのでこちらも作っていきたいところ。

そして最終的にはここの領民を解放して、町を再建して勝利点を獲得したりと、やることは多いです。なので最初はどうしたらいいかわからなくなりますが、

何回かプレイしていくといろんなことが連鎖してコンポが決まる爽快感

だけどそこに導く副官の移動の悩ましさ

他人のいるところには当然副官は移動できないジレンマ。

これに気づくとこのゲームの楽しさが理解できると思います。

しかも毎ゲーム展開は変わってきますし建物タイルもターンの途中から強いものに変わっていきます。いきなり勝利点が入ったりとか、結構な資源が入手できたりとか。

あと、このゲームのリプレイ性をさらに高めるのは個人ボードに裏があり領地の効果がものすごく変わります。

ソロプレイもできます。ランダムにタイルをめくってワーカーを置いて邪魔をしたり、建物タイルや領民を除去するだけの邪魔をする系のものですが、十分楽しめます。

ここからは欠点です

まずサマリーがわかりずらい、基本記号や何やら書かれていますが、メッシーナ独特の記号が結構あります。何回がプレイしてようやくわかるものだと思いますので、できれば説明書の後ろの方をコピーして渡してあげた方がいいと思います。

あとセットアップが結構メンドイ部類です。タイルを配置して建物タイルを積み上げたりとタイルが多いコンポーネントです。（まぁ、アレに比べればましだろと言い出されたら何も言えませんけど）