ハーベイシャスじむやさんのレビュー

ハーブのイラストが素敵な癒し系カードゲーム。取捨選択が悩ましいセットコレクション。個人的に植物系の小箱ゲームは今のところはずれがない印象。これも非常にいい感じなので、ソロのみですがご紹介です。

概　要

家庭菜園でハーブを育てます。４つの自分の鉢にハーブを植えてるのですが、4つの鉢はそれぞれ植える条件があり、それを満たすことで得点を得るというものです。

ラウンド数：ラウンドというか手番は1０回。

ソロ：特殊ルール適用のスコアアタックになります。得点に応じたランク認定があります。

ゲームの流れ（ざっくり）

※まずソロではカードは全部使いません。36枚見ずに抜いて残りを山札にします。

そこから捨て札1枚、共同庭園2枚、個人庭園3枚配置して、「ハーブスコーンカード」を山札近くに置いてゲームスタート。

【配置はこんな感じ。赤枠の「ハーブスコーンカード」は条件を満たすと獲得できるボーナス】

毎手番山札からカードを3枚引いて、それぞれ①捨て札②共同庭園③個人庭園の３つに振り分けます。個人庭園は札数の制限はありませんが、共通庭園は配置されたカードが5枚になった時点で全て捨て札に行ってしまいます。

その後、任意のタイミングで自分のエリア・共通エリアのどちらかを選択し、そこにあるハーブを取り、４つのうち１つ選んだ鉢にカードを置きます。

【上手く特殊ハーブ３種が揃ったので該当の鉢へ。カード３枚で６点＋書かれた数字分の得点が入ります。また、今回１～３全部そろったので「ハーブスコーンカード」も獲得（後述）】

山札が切れたら自分の鉢ごとの得点を計算します。

鉢の種類と得点計算

①同じハーブのみ：数に応じて得点。【今回は３枚＝１０点】

②ペアのハーブのみ：1ペア2枚でカウント。総枚数で得点【４ペア８枚で１４点】

③異なるハーブのみ：種類数に応じて得点【４種６点】

④特殊ハーブのみ：番号付きハーブ（ミント・セージ・バジル）のみ植えることができる。カードの番号が得点になり、さらに3種全て植えると「ハーブスコーン」カードを獲得できる（5点加算）。【３種６点＋カード得点６点＋ハーブスコーンカードで５点の計１７点】

今回のゲームは47点。点数に応じてランク認定。今回は６つのランクのうち上から3番め(47点～51点「才能溢れた園芸家」)でした。

感　想

全1０手番で高得点を目指す良質パズルでした。ハーブカードは先に書いた通り全体の半分しか使わないので、そもそも求めるハーブが山札にない可能性もあります。共通庭園も5枚目の次点で全捨てになるので、どのタイミングで４つの鉢を埋めていくのかかなり悩ましい感じになります。共同庭園４枚×２回、個人庭園×２回になるとは思いますが、できれば共同庭園で特殊ハーブと同じハーブの条件を４枚で満たしたい。そう上手くはいかないんですけどね。（たまに５０点超えると嬉しいレベル。まだ最高ランクは取れてない）

アートワークについても、色々なハーブが優しいタッチで描かれ、何となく癒されます。無性に紅茶とスコーンをいただきたくなる。

あとインサートはしっかりしたものが入っているんですが、如何せん内径がぴったりすぎでして、かどまるスリーブでないと角が折れてしまいます。あと数ミリ大きければ何の問題もなかったんですが…。

そんな感じで、ゲームのルールやアートワークは大変好みだったんですが、インサートだけがちょっと残念な結果でした。

小箱サイズで見た目もよく程よく悩ましく、スペースもそんなに必要なくて、プレイ時間もそんなにかからない。ソロゲーマーの方にもお勧めできると思います。