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  • 2人~5人
  • 20分~50分
  • 10歳~
  • 2018年~

遥かなる喜望峰Bluebearさんのレビュー

330名
3名
0
1年以上前

大航海時代の商船を運用して、世界中の有名な港を巡り、投資や貿易によって勝利点を稼ぐ国産の好ゲーム。

もともと《A.I.Lab.遊》さんというサークルが2015年にリリースした同人版ですが、評価の高さからアークライトから製品版として発売されたものだそうです。(ちなみに読み方は「アイラブユー」ではなく「アイラボユウ」だそうです。)

1時間程度でできて、5人まで参加可能で、高価ではなく、充分に思考性が高い、という評判を耳にして、これは買わねばなるまいと購入しましたが、しばらく存在を忘れておりました(ごめんなさい)。

最近思い出して、5人でプレイしたところ、それほど派手な展開はないものの、しっかりボードゲーム やった感があり、比較的ビギナーに近いメンバーにもかなりの好評価となりました。

◾️自分の船が世界を回る

中央に共通の母港を置いて、その周りに8枚の港カードを置いて、自分の《船コマ》をぐるぐる移動させてアクションを実行していきます。(プレイヤーが4人だったら7枚です。)

港によってできるアクションが全然違うので、どの港がどう並んでいるかによって、目指す方向性が全く違ってくるのが面白いですね。

いちおう初回推奨のカードが明記してあって、それでプレイしてみれば分かりやすいという親切設計。

ゲームに慣れたら全部で24枚もある各港カードから好きなようにパターンを変えて、たくさんのバリエーションが楽しめるようになっています。(固定ボードよりもバリエーションが圧倒的に豊富になります。固定ボードの美しさも捨てがたいのですが、この辺りは好みかと…)

↑これごく一部です。

母港から出帆したら、東回り西回りと回る方向を選んで進み、これは途中で変える事ができず、向きを変えるためにはいったん母港に戻る必要があります。

カードの並び方がランダムだったりするので、地理的な並び方がけっこう無茶苦茶になりますが、そこは深く考えないという事で(笑)。

◾️どんどん貿易と投資をしよう

船はサイコロで動かすのではなく、自分でいくつ進むか選択できます。(だからすごく考えるんですよ)

2枚分までならコスト無しですが、3枚分以上進みたいなら、それに応じてお金を支払う必要があります。(10金支払うと1手番にほぼ地球を一周近くできます。しないけど、笑)

↑ついたての裏を見ると、いくつ進むのにいくらかかるか、すぐ分かるようになってます。(保有している資源やお金は、非公開情報なんです)

止まった港によって、資源がもらえたり、お金がもらえたり、何か交換できたりします。

誰かの船がいる港に入ってしまうと、相手に1金渡さなければならないというルールがけっこう効いていて、悩みどころです。

また、重要なのが《投資》という行動で、各港に各自が持っている計8個の《投資マーカー》を置くことができます。

それを置くほど港の効果が大きくなっていくのです。

また投資が他より多いほど最終的な勝利点がもらえる仕組みなので、どこに何枚まで投資するかは、きちんと計画して行動する必要があります。

このように、サイコロやカードなどの《運》ではなく、自分で選んで行動するので、しっかり先の目標を考えてプレイしないとなかなか点数が伸びません。

この思考感覚が久しぶりに楽しく、シンプルなルールながら、ゲームやった感はしっかりあります。

◾️静かに盛り上がるプレイ

偶然の展開が起きないので、ハプニングで『わー!』『きゃー!』といった盛り上がりはありません。

しかし、自分がしっかり考えて積み重ねていった行動が、後半大きな点数に結びついてくるのはけっこう楽しく、大騒ぎにはならないですが、そこそこ和やかに緊張感持って白熱してくる感じですね。

じわじわ来る面白さですね。

「よし、俺は2つ進めて《ソファラ》で《金》と、追加でお金をもらうぜ」

「そうかー、投資があるもんね」

「そして2つ目の投資を置こう」

「うー、やるなぁ。そこ点数多いんだよね」

「私もそこ行きたいんだけど、アンタがいるから入れないじゃない!」

「いや、入ってもいいよ。お金くれれば(笑)」

「絶対に嫌(笑)」

「だよねぇ〜♪」

「じゃあとりあえず《ロンドン》で資源を払って点数をもらいます。さらにここに追加で投資をしておきましょう」

「おお、勝利点来たかー!」

「せめてもう1個《金》があればよかったのにー!」

「けっこう資源貯めてるっぽ〜い♪」

「わはは、そうはいかんぞぉー(笑)」

…といった感じでした。

なかなか楽しいゲーム展開です。

◾️拡張セット全部入りの豪華さ

最近のゲームは、後から発売される拡張セットを購入すると結構な額になる事もしばしば。

その点このゲームは、4種類の拡張セットが全て元から同梱されており、非常にお得感があります。(こういう販売姿勢はとても良いと思います)

↑黒い船が海賊船。もう少し凶悪なルールを期待していましたが、残念ながらそこまで凶悪ではありませんでした。

◾️ひとつだけ難点

ルールもわかりやすく、カードイラストも美しい。

言う事なしの完成度、…と言いたいところですが、ひとつだけ!

帆船のコマが立たない!

裏面のモールドが甘く、ちゃんと平らになってないので、立てても立ててもすぐ倒れる!

これ何とかして欲しいです。(なぜ誰もコメントしないんだろう。私のだけですか?)

仕方ないので、0.5mmのアクリル板を小さく切って貼り付けました。

これで安定です。

もし気になる人は参考までに。

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くま
Sato39
びーている / btail
Bluebear
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