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  • 2人~4人
  • 30分前後
  • 13歳~
  • 2024年~

街は滅びても花を守りたい魔人さんのルール/インスト

7名
0名
約2時間前

ストーリー

コワスヒトビトとマモルヒトビト。
2つの勢力が、
ほどほどに均衡を保つ街。

ありふれたその街のはずれには、
花守(はなもり)と呼ばれる者が暮らしていた。

花守は、どちらにも属さない。
大切なものは、きっと他にあるから。

コワスヒトビトもマモルヒトビトも、
花守にとっては、どちらも同じ。
悪意ない噂で、にじり寄る大衆でしかない。

その街では、今日もなにかが起きるけれど。

ただ、生きてゆく。
生存戦略を頼りにして。
いつか、街が滅びるとしても。

内容物

アイテム 個数 説明
カード 36枚 起承転結カード8枚
街の噂話カード8枚
生存前略カード20枚
説明書 1枚 8つ折り1枚

起承転結カード

街で起きる出来事の断片が書かれています。

1枚だけ「起」専用カードが含まれています。

街の噂話カード

街で起きる出来事に対して、噂話という形で表れた街の大衆の反応が書かれています。

生存戦略カード

出来事と街の噂話から紡がれる街の状況の中、各プレイヤーがどう立ち回り、向き合うか、あるいはやり過ごすかの行動基準となる生存戦略が書かれています。

カードを選択する際の制約条件として、「優先」「抑制」「打消」いずれかが定義されていることがあります。

1.このゲームは…

起承転結として起きる出来事の断片とそこで生まれる噂話をヒントにして、街の状況を想像しながら物語を紡ぎ…、街でひっそり生きる「花守」という特殊な役割を演じることを通じて…、自分や他プレイヤーの無意識の価値観に気づいたり、その違いを物語の一部として語り合い、自己理解、他者理解を深める体験を味わい楽しむ価値観ゲームです。

「花=自分の大切なもの」にふさわしくない行動をした花守はそれぞれ、負けとなります。

※ふさわしい行動だったか、ゲームの最後に全員で話し合って決めます。
※花とは、花守にとってそれほど代えがたい、大切なものです。


2.はじめる前に

このゲームでは、起承転結の4つの限られた断片の物語から、語られない部分を各プレイヤーが想像し、それを話し合うことで物語を肉付けします。

全プレイヤーの分身「花守」と、とりまく「コワスヒトビト」「マモルヒトビト」の設定、立ち位置だけは定義されています。最初にそれを共有しましょう。

書かれていないことは、背景設定も含めどのようにこじつけても自由です。過去、現在、未来、異世界、宇宙、SF…あるいはとても身近な出来事を投影して語り合っても構いません。

ただし、プレイヤー同士では同じ景色を見て話せるように、ゲームの流れの節々におとずれる意見交換のタイミングで、イメージをすり合わせながら進行してください。

意見や解釈がわかれたら進行役である親プレイヤーが調整しましょう。

3.大衆と花守(1)

事前にプレイヤーが共有する設定は、全プレイヤーの分身「花守」と、とりまく大衆の設定、立ち位置だけです。

大衆1 「コワスヒトビト」

多数派の大衆の第一勢力

街に対する行動が、なんらかの破壊的な動きとして表れるヒトビト

イメージ:暴力、変化、革新、創造

大衆2 「マモルヒトビト」

多数派の大衆の第二勢力

街に対する行動がなんらかの防衛的な動きとして表れるヒトビト

イメージ:保身、保守、庇護、継承

「コワスヒトビト」「マモルヒトビト」は、起承転結の断片の物語や街の噂話には直接、具体的な形で登場しませんが、 物語を肉付けする際に、その出来事は彼らのどちらがどんな行動をとった結果か、状況を考えるヒントにしてください。

4.大衆と花守(2)

全プレイヤーの役職 「花守」

街の少数派の第三勢力

「コワスヒトビト」「マモルヒトビト」いずれの大衆にもなぜか同調せずに、それぞれ大切なものを大切にしている

その意思表示か、ただ単に好きなのか他に理由や使命があるかは不明だが、可憐な青い花を育てている

街の多数派の大衆でもある「コワスヒトビト」「マモルヒトビト」からは理解のできない行動原理を持ち、大衆とは一線を引いている

まったく交わらないわけではないが、街の活動にもあまり協力的とはいえず、揶揄もこめて「花守」と呼ばれている

5.ゲームの準備

1.親プレイヤーの決定

はじめる前に、プレイヤーの中から親プレイヤーを決定します。

※専任のGMがいてもよいでしょう。

2.カードの準備

種類ごとにわけて、それぞれカードをシャッフルします。

起承転結カード、街の噂話カードはそれぞれ伏せて山札にします。

手札としては事前になにも配りません。

※ただし、起承転結カードは「起」専用カードから始めるため、該当のカードは事前にわけておきましょう。

3.プレイヤーごとの「花」の定義

1プレイヤー1枚名刺サイズの紙を用意し各自「花=自分の大切なもの」を決めて、書き込み、公開せず手元に伏せて置きます。

※「これは譲れない」と思うものであればヒト、モノ、概念等、自由に決めてかまいません。


6.ゲームの流れ

このゲームは、「起・承・転・結」の計4ターンから構成されます。

ターンごとの行動には手順として大きな変化はありませんが、1ターン進むごとにプレイヤー達は

  • 自身の立ち回りに矛盾が生じていないか
  • 自分がこの状況だったら、なにを思いどのように立ち回るか

深く考える必要があるでしょう。

ときには、他プレイヤーの立ち回りに疑問を投げかけ、議論に発展することがあってもよいでしょう。


7.「起」の進行

1.

親プレイヤーは「起」専用の起承転結カードを公開します。

※ゲームに十分に慣れてきたら、すべて山札にして1枚引き、任意の起承転結カードから開始することもできます。

2.

親プレイヤーは、街の噂話カードを山札から1枚引いて公開します。

3.

起承転結カードの出来事の断片と噂話やムードを元に、実際になにが起きているのか物語を考察・議論します。

※「起」専用の起承転結カードから始めた場合は、「あの子」が「花守」にとってどういう存在なのか最初に決めると考えやすくなります。

4.

生存戦略カードを全員に均等な枚数ずつ裏向きで配ります。(最大1人5枚)

5.

3で考察した出来事に対して各プレイヤーがどうふるまうかを示す、生存戦略カードを手札から1枚選び自分の手元に伏せて置きます。

6.

生存戦略カードを全員公開します。

※2ターン目以降はここで制約の発動に関する確認を行いますが、「起」では制約が影響しません。

7.

親プレイヤーから時計回りでそのカードを選んだ理由を説明します。

8.

全プレイヤーの生存戦略カードをふまえて、街で起きていることやそれぞれの「花守」の動きについて意見交換をします。

8.「承・転・結」

1.

この時点で未使用の生存戦略カードをすべて回収してシャッフルします。

2.

親プレイヤーは、起承転結カードを山札から1枚引いて公開します。

3.

親プレイヤーは、街の噂話カードを山札から1枚引いて公開します。

4.

起承転結カードの出来事の断片と、噂話やムードを元に、実際になにが起きているのか物語を考察・議論します。

※1つ前までのターンで起きた出来事や、選んだ生存戦略も踏まえて考察します。
※場合によっては1つ前までの出来事を再考し「じつは〇〇だった」のようにナゾ解きしなおしてもよいでしょう。

5.

生存戦略カードを全員に均等な枚数ずつ裏向きで配ります。(最大1人5枚)

6.

4で考察した出来事に対して、各プレイヤーがどうふるまうかを示す生存戦略カードを手札から1枚選び、自分の手元に伏せて置きます。

7.

生存戦略カードを全員公開します。

  1. 制約を満たしているかチェックします。
    ※「抑制」の対象でも、手札に他に選べる生存戦略カードがなければ選択できます。
  2. 「優先」の生存戦略カードが場に出ている場合、条件を満たす他プレイヤーがいれば任意でそのカードを奪い、このターンの自分のカードと入れ替えることができます。
  3. 奪われたプレイヤーは、自分+奪ったプレイヤーの残った手札(奪ったプレイヤーがこのターンの最初に選んだ手札も含む)から生存戦略カードを選びなおします。

8.

親プレイヤーから時計回りでそのカードを選んだ理由を説明します。

9.

全プレイヤーの生存戦略カードをふまえて、街で起きていることやそれぞれの「花守」の動きについて意見交換をします。

※転・結のターンも1~9をくりかえします。 

9.ゲームの終結

1.

全プレイヤーが最初に手元に伏せていた自分の「花」を公開します。

2.

プレイヤーごとの勝利判定を行います。

各プレイヤーが自分の「花」を守れる行動をとったか、全員で話し合います。

※もめた場合は、親プレイヤーが判断します。親プレイヤーの行動に対する判定でもめた場合は右隣のプレイヤーが判断します。


<より深く味わうために>

以下のようなことを話し合ってみましょう。

  • この先、この街は滅びると思うか?
  • 滅びるとしたら、それはどういう種類の滅びなのか?
  • 滅びないと思うとしたら、それはなぜか?
  • 大衆1「コワスヒトビト」から見て、今回の「花守」はどう見えただろうか
  • 大衆2「マモルヒトビト」から見て、今回の「花守」はどう見えただろうか
  • 「花守」はある意味奇妙な存在だが、そもそもなぜ街に住んでいる?

Q&A

Q1

たとえばですが、自分が

  • 1ターン目→『絶望』
  • 2ターン目→『俯瞰』 ※『絶望』を無効化

と進めてきて、他プレイヤーが

  • 3ターン目→『芸術』 ※『絶望』で優先

を出した場合、他プレイヤーから『芸術』を優先の制約で奪えますか?

A1

その場合は、奪えません。

「打消」による無効化は自身の「抑制」の効果を打ち消すだけでなく「優先」への影響力も無効化します。

Q2

なぜプレイヤーは全員第三勢力の「花守」なのですか?大衆と呼ばれる「コワスヒトビト」「マモルヒトビト」を演じるプレイヤーが存在せず、起承転結の出来事にもはっきりと登場しないのはなぜですか?

A2

たとえば「朝食は、米かパンか?」という問いがあったとして、そこには無数の第三勢力がいることでしょう。

  • 両方
  • 麺を食べる
  • 米粉のパンにする
  • パンがなければケーキを食べればいい
  • そもそも食べない
  • 霞を食う
  • 光合成

その深淵にくらべれば…米かパンかは些末なことです。

このゲームでは大衆はあえて脇役とし、出来事の中にどう登場するかはプレイヤーにゆだねています。

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