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  • 2人~4人
  • 30分前後
  • 14歳~
  • 2008年~

ドミニオンマクベス大佐@Digブログさんのレビュー

816名
3名
0
4年以上前

フォロワーをたくさん生み出したデッキビルディングの開祖であり、レジェンド級ボードゲーム。


【大事な大前提】

 本作はたくさんの拡張セットがあり、どの拡張を加えるかでゲーム性が変わると思います。が、このページは基本セットのページなので基本セットのみのレビューとしたいと思います。


【ざっくり解説】

 特定の組み合わせの初期デッキ10枚から毎ターン5枚は固定で引いて、引いたお金カードの金額までのカードを購入します。購入したカードはデッキが一周すれば使える仕組みというわけです。

 カードの中にはカードを引くものや手数を増やすものがあり、どんどん連鎖させていくこともできます。上手く作れば毎ターンデッキを引ききることもコンボの楽しさもあります。

 中でも秀逸なのが勝利点カードはゲーム中はお邪魔虫です。ゲーム終了時にだけ点数として仕事をするというところです。終盤は「買え買え」の流れになりがちですが、中盤はどのタイミングで勝利点を買っていくのが本当に悩ましいです。


【長所】

 デッキビルディングという黄金のゲームシステムを作り出したこと。ドミニオンはデッキビルディングのシステムを完成させています。多くのフォロワー(模倣作)が「お金カードでカードを買う、次の周回から使える」の流れだけは変えることがほぼないのは、このシステムが完成されている証拠といっていいと思います。

 何よりデッキ弄りの楽しさがありますね。毎ターンデッキを引き切れるような構築ができるとそれだけで自分の世界に浸れます(笑)。やればやるほど、こうすればいい、ああすればよいと研鑽の余地を感じるでしょう。やればやるほど上達を実感でき、悪魔的中毒性があるゲームといって差し支えないと思います(笑)。


【短所】

 ドミニオンはシステムは完成していたがカードバランスはいまいちだと思います。特に不人気カードと人気カードの格差は激しく、こと基本セットにおいては顕著な気がします。多くのドミニオンクローンと呼ばれるゲームが誕生したのも、元祖のカードバランスが神バランスでなかったことが起因するのではないかとも思います。

 あとはどんどんコンボが繋がるカード構成だと、ゲームテンポが著しく悪くなります。ダウンタイム(待ち時間)のムラがカード構成次第というわけです。しかも相手の手番は何もできないので、漫画でも読みたくなります。

 他にも致命的なのは実力差のあるプレイヤー同士の戦いはほとんど勝負にならないレベルになってしまう可能性があります。自分のデッキからの引き運こそあれど、攻略法を知っているかどうかの差は大きすぎます。


【個人的な評価】

 2007年に『アグリコラ』、次いで2008年に『パンデミック』、『ドミニオン』と2000年代後半に怪物ゲーム達が次々を産声を上げていったわけですが、この3作の中でも『ドミニオン』は極めて特異で、独自的なシステムを持ったゲームでした。まさに全く新しいゲームだったといって過言ではありません。

 短所の項でもお話した通り、この作品はあまりに多くの「ドミニオンクローン」を生み出しました。クローンと本家の優劣をここで語るつもりはありません。しかし、たくさんのクローンを生み出した背景には「自分なりのもっと良いドミニオンを作ろう!」と思う熱心なファンの数の多さをうかがい知ることができるとも思います。

 本質的にはソロプレイに近く、実力の近い人2人と遊ぶと幸せになれるかと思います。でも人数が少ないとカードサプライがだだ余りになり、人数が多いとダウンタイムが爆発します(笑)。なので、ベスト人数は人によって分かれるでしょう。僕としてはテンポ重視なので2人プレイが至高だと思います。


 推定プレイ回数は15~20回ぐらいです。今では好きではないものの、当時は熱中してやりました。ただコンボが続く流れの待ち時間の長さ、カード間のバランスが良くないこと。対戦相手に事実上干渉する術がないと言っても差し支えない上、逆転には相手のミスか不運を祈るしかない場面がそこそこあるのが苦手です。

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みのり
TamTakSpiele
Bluebear
マクベス大佐@Digブログ
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