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  • 1人~6人
  • 60分~120分
  • 13歳~
  • 2023年~
126名
2名
0
約16時間前

星8

ボドゲ300種を所有し、軽〜中量級を中心にプレイするゲーマーの感想です。ボードゲーム会にて、3人で遊びました。2024年12月



【どんなゲーム?】

デッキビルディングと、そのカードを使ってメインボードをプロットしていくボードゲームです。

(要するに、ワーカープレイスメントの亜流で、ワーカーを置ける場所は手札のカード次第というもの。)


4つの勢力の各エリアに足繁く通ったり、紛争を勝ち抜く事で勝利点を集めて、誰かが10点に到達するとゲーム終了です。最高得点者が勝利します。


同名の映画「デューン」が元ネタになっていて設定などが細かく再現されているので、事前に映画を見ておくと一連の世界観を楽しめるようです。


(終盤の様子。構成要素は多め。)


【メカニクスについて】

ゲームの主軸はカードプレイによるワーカーのプロットだと思っていますが、メインボードの存在感が大きいのでワーカープレイスメントのメカニクスが特に目立ちます。

でも実際は通常のワカプレより縛りが多く、メインボードの各マスは早取りだし、カードによって置ける場所も絞られて手札が全然使えない事もあります。

じゃあ何も出来ないかというとそうでもなく、残った手札は「買い物」の支払いに使う事が出来るので、カード運による理不尽さは少ないです。

買い物の対象は場に公開されている(デッキ増強用の)カードで、より強力なカードをデッキに入れられるという拡大再生産になっています。


余談ですが、カードの運用方法に限って言えば「エルドラドを探して」のシステムと同じですね。ゲーム全体としては、あれの可変マップをメインボードに置き換えたらデューンになりました、って感じです。デューンはかなり複雑化してますが。


【感想】

丁寧にインストしてもらったのでルールは把握出来ましたが、やはりやってみないと分からない部分もあります。初期手札だとどれくらい縛りがキツいのか(弱いカードなのか)、買い物の価格感など、伏せてあるカードやタイル類の内容を確認してなかったのもあります。

ただそれらを確認したところで、プレイ中に発生する追加のカードドローや買い物に回せるカードの枚数もイメージ出来ないうちに、さらに膨大な伏せカードを確認しても頭の中で整理しきれなかったと思います。なので、初回プレイとしては良いスタートを切れていたんだと思いました。

ちなみに、初期デッキのカードは弱いけど、全然ムリってほどではない感じの構成でした。買うカード側もド派手な効果のものは少なめな印象です。また、後述しますが、デッキの回転が遅いので強力なカードを買えても活躍の場は少ないです。


で、実際のプレイ感についてです。

選択肢が多いのもありますが、それぞれのマスの費用対効果が分かりにくく感じました。エリア毎に「特色」が設定されてはいるのですが、強めな選択肢には追加コスト(場所によってまちまちの物)を求められるのでリソース管理が複雑化します。

簡単に言うと「わらしべ長者になる方法」が分かりにくい。

結論的には、やる事が分からないなら4つの勢力の訪問を繰り返して勝利点を取っておく、のが正解な気がしています。


デッキ構築の部分で、個人的に残念なのはデッキの回転が遅い事です。基本的な仕様は_

⚪︎初期デッキ10枚

⚪︎手札は5枚

⚪︎特殊効果で追加ドローがあっても1〜3枚程度。

⚪︎毎手番で1〜3枚ほどカードが買えます。

⚪︎デッキ圧縮はしにくい。

これだとデッキの回転がとても遅く感じます。追加ドローの枚数は規定数の2倍(2〜6枚)でも良いような気がします。(派手な立ち回りのゲームが好みなので。)


今回、このレビューを書きながら「デッキ圧縮しにくい」なら、そこに取り組んだら好循環が生まれるかも?と思い始めました。次回はその辺りも探ってみたいと思います。

なるべくデッキを圧縮する、弱いカードは買わない、の方向で。

(カード運も関わってくるから難しいのかな。)


(砂虫を戦力投入。実は戦力よりも勝利ボーナスの倍化の効果がおいしい。)


アートワークについては美麗なタッチで、特にこのシリーズの箱絵は良い感じ。カードのイラストも良いのですが、断片的なシーン描写でよく分からないものも散見されました。そのへんは映画を観ておくと良いのでしょうね。

未来感のあるSFは好きなテーマです。


このゲームの全体の印象を料理で例えると、豪華なクリスマスディナーではなく、手間暇掛けて作り込まれた和食みたい、って感じです。

派手さは無いけど、食べ飽きない、何度でも食べられるように調整されている感じがします。

重ゲーだけに、リプレイ性を重んじているのかと思います。


最後に。

ワカプレ系ジャンルのゲームはほぼ出揃ったのではないかと思います。次のトレンドメカニクスはどのような遊びが発明されるのか、待ち遠しい限りです。


⚫︎良い点

ゲーマーに耐え得るゲーム性。リプレイ性。

映画ファンにとっても嬉しい完成度。

映画のターゲットともマッチした難易度設計。


⚫︎気になる点

初回プレイはインストと割り切りも必要。

結構な複雑系なので俯瞰的な把握が必要。

という、色々求められるゲーム。


⚫︎悪い点

特に無し。

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