ダーウィンズ・ジャーニーSak_uvさんのレビュー

ダーウィン先生の乗るビーグル号に同伴して、種の起源についての調査を行なうことで進化論の論文作成に貢献しよう！というテーマのゲームです。

システムはワーカープレイスメントで、ゲームは大きく分けて以下の行動から構成されています。
・島の調査
・航海
・研究調査
・パトロンへのお手紙書き
・研鑽
・論文のネタ探し

島の調査をすることで生体サンプルを取得したり調査隊のキャンプを張ったり色々なボーナスを得たりできます。これで得られた生体サンプルを博物館に届けることで褒章（お金とか知見とか）が手に入ります。
航海は、ダーウィン先生に遅れないように旅をするために必要です（ビーグル号の進みよりも自分の船の進みが遅いと毎ターン入るボーナスが減額されるため（ダーウィン先生の機嫌を損ねないように(笑)））。
研究調査は、プレイヤーが行うアクションの選択肢を増やすことができます（幾許かのお金が必要ですが）。
パトロンへのお手紙書きは、パトロンから様々な支援（お金とか調査とか）を受け取るために必要です。
研鑽は部下の専門領域を深めるために必要（後述）です。
論文のネタ探しは調査論文を書いて各種ボーナスを得ます。

このゲームの特色は、ワーカーそれぞれを育てることができ、また育て方でやれることが変わってくることです。ゲーム中のアクションのほとんどにはそのワーカーに求められる「知識」があるため、研鑽をすることで知識量を増やす必要があります。
逆に知識量が増えるとアクションをしたときに追加ボーナス（2段階あり）をもらえるので、積極的に育てましょう。ただし専門違いにはご用心（アクションに求められる要件とワーカーが保有している知識が違うこと。残念なことにこれが結構発生する(笑)）。
内輪では最初のボーナスをもらえるようになったワーカーを「修士」、2段階目までもらえるようになったワーカーを「博士」と呼んでいます(笑)。研鑽を図るのにも、その結果をワーカーに習得させるのもお金が必要です。
また、各ワーカーは特定の知識の組み合わせを獲得したときにもらえるボーナスカードが設定されています（博士論文みたいなものかな）。

ちなみにこのゲームではすでに実施済のアクション（誰が実施したかは関係ない）を実施するためにはお金が必要です。研鑽を積むのにも研究調査を行うのにもお金が必要です。でもお金は簡単には手に入りません（いろいろなゲームでよくありますね）。そしてアクション数が少ないのでやりたいことはたくさんあっても人もお金も足りません。なので、何かをした効果で別の何かができる、その効果を利用して...という組み合わせを考えないと何もできないままにゲームが終わってしまいます。
ワーカーを増やす手段はあるのですが、増やしたワーカーは研鑽を積んで知識を得られないので学者ではなく本当にただの労働者です(笑)。使いっ走りにしか使えない(苦笑)。

そしてこのゲームで大事なこと。各ターンの終わりにボーナス得点が入る条件が示されているのですが、これをしっかりと押さえながらゲームをプレイしないと大量の点差がついてしまいます（特に後半。ルチアーニのゲームあるあるですね）。

初見殺し的なところもあるので多少とっつきにくい所もあると思いますが、考えるところがたくさんあり（いい意味で）悩むところの多いこのゲーム、見かけたらぜひプレイしてみてくださいね。