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  • 1人~4人
  • 90分前後
  • 13歳~
  • 2014年~
454名
3名
0
6年以上前

届いてからしばらくやる時間がなくて、12 歳の子供を含めた家族 3 人でじりじりして待ちました。
まる 1 週間経って、ようやく初プレイできたのでその感想です。

ざっくり言うと、王を喜ばせる素晴しい城を造るために、部屋を購入して設置していくタイル配置ゲームです。

小さなロビーがぽつんとあるだけの、寂しい状態からスタートしてどんどん立派 ── というか思いつくままにいろんなものをゴテゴテくっつけた、ルートヴィヒ的な城ができあがっていくのを見るのはとても楽しいです。

プレイヤーは、平面図っぽい絵で表現された、たくさんの部屋を並べて各自の城を作っていきます。
パッケージも美しいですが、平面図も中世の城 (本物のノイシュヴァンシュタイン城は、中世のものではありませんが) らしいかんじが出てて、いい雰囲気です。
とくに子供は、パッケージも気に入っていましたが、こういう平面図には食いつきがいいようです。

見た目だけでなく、プレイもなかなか楽しめました。
プレイ感としては中量級くらいで、ルールはけっこうシンプルだと思います。
子供も、わりとすんなりプレイできていました。

シンプルではありますが、お楽しみポイントはいろいろとあります。

プレイの目的はすごい城を建てることで、王の城に対する評価が VP として表現されています。
部屋を建設すると、部屋ごとに設定された基礎点と、部屋の配置 (どの部屋とどの部屋の出入口を繋いだか等) や部屋の完成 (全ての出入口を他の部屋や廊下等と繋ぐ) によるポイントが入ります。
これらは、部屋を 1 つ設置するたびに得点ボードでコマが進んでいくので、誰がどれくらいイケてるかはリアルタイムで把握でき、競り合ってる雰囲気を醸し出します。
子供も、それを見ては「勝てるかも」「勝てないかなぁ」などと一喜一憂していました。

それとは別に、今回王が重視するポイント ──「王の歓心」がいくつかあって、プレイ終了時点で集計して得点に加算されます。
これは全員共通の目標で、公開情報です。
さらに、プレイヤー個別の目標もあり、王の歓心の処理後に加算されます。
こちらは、本人だけが知る秘匿情報です。

部屋はドローによってランダムに市場に現われますが、これに値段を付けるのは親です。
そして、親以外の人が部屋を購入する際の支払い先は親本人で、これがプレイを通して主な収入源になります。
欲しい部屋は、自分が買いやすいようになるべく安くしておきたいけど、他のプレイヤーに買われちゃっても困る。
他の部屋はなるべく高く買ってもらいたいけど、釣り上げ過ぎてパスされると、逆に収入がなくなってしまう。
パスすると一定の金額を貰えるので、無理して買うより所持金を増やして、次回に賭けた方がいい場合があるのです。

売れ残った部屋には毎回キャッシュバック金が積立てられいくのも、なんだか面白いです。
売れ残りは値引きされるという現実的な側面を反映しつつ、それをアテにして今回は超高額に設定しておこうとか、買い控えて次回の値引きに期待しようとか、戦略上のちょっとしたスパイスにもなってます。
もの凄い額のキャッシュバック付き物件がタダ同然の値段で売りに出されたりして、なんだったら払う額より貰う額の方が多くなったり。
こうなると、もうぜんぜん現実を反映していませんが、そんな状況がありえちゃうのも面白いです。
予想が外れて、他の人が欲しかったまさにその部屋を、そんな売り方にしてしまうと親はとてもガッカリです。
買った方は、タナボタでウハウハ。

こういう値付けの悩ましさが、親の楽しさです。
子供は、最初に親になったときには、どう値を付けたものか根拠がよくわからないようで、適当にやってました。
でも 2 回目からは、もう自分なりの判断基準が作れたようで、しっかり考えて値付けできていました。

部屋を買う側では、欲しいタイプの部屋が市場に現われるのを、今か今かと待つことになります。
でも、いざ出たときにはフトコロが心許なくて、親が値付けする手元を固唾を飲んで見守ったり。
虎視眈々と狙ってたのに、いざ置こうとすると配置ミスで置けなかったり。
ハラハラシーンは、満載です。

他プレイヤーの手番の間も、欲しい部屋が先に買われちゃうんじゃないかと心配したり、状況を元に今後の増築プランを修正してみたり、はたまた他のプレイヤーの建築の仕方から、隠された個人目標を推測したりと、やること満載でダウンタイムはほとんど感じませんでした。
おかげで子供がスマホをいじりだしたり、中座することもありませんでした。

他人の妨害をする手段はかなり限られているので、あまりギスギスしないで和やかにプレイできるのも、ファミリーにはいい点です。
値付けの部分では、欲しそうな部屋の値段を釣り上げるという妨害はできるものの、パスされればそれまでです。
むしろ売れ残れば次のラウンドでキャッシュバックが入るので、買う側としても無理して買う必要はそれほどないわけで、それなりに現実的なラインで値付けせざるを得ません。
他プレイヤーが欲しがってそうな部屋を、先に買ってしまうという妨害もありますが、買った部屋は保留することができず、必ず設置しなければならないため、自分の城にとっても充分メリットがある範囲内でしか買うわけにもいきません。
そのため、妨害の応酬よりも純粋な競争になりやすいと思います。
なんとか王に気に入ってもらえるように、精一杯凄い城を造って競い合う建築家の気分です。

最後に、王の歓心と個人目標を順次算出して得点ボードに反映させ、最終的な順位が決ります。
得点計算が面倒なのかなと思いましたが、実際やってみると、たいした量でもない部屋等を数えるだけなので、さらっとできました。
人数が多くなると、時間がかかってしまうのかもしれませんが、3 人ではすぐでした。
この過程での加点のデッドヒート感もまた、まさに王の歓心を奪い合っているような雰囲気を感じて、盛り上がるポイントではないでしょうか。

ウチの家族は、「近いうちにまたやりたい」と気に入ったようすです。

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かぼちゃ男爵
れんこん(はる)
Jarry
仙人
あーる
あーる
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