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  • 2人~6人
  • 15分~30分
  • 14歳~
  • 2014年~

戦国時代あーるさんのレビュー

316名
0名
0
6年弱前

14 の城を取りあい、場の城が全てなくなったら終了です。
城にはそれぞれポイントがあり、終了時点で最も多くのポイントを獲得していた人の勝ちです。
ただし、城を攻めるときには場の城だけでなく既に他プレイヤーが取った城も選択可能で、成功すれば奪うことができます。
さらに 1 〜 4 つの城がそれぞれ同じ大名に属するグループになっていて、同一グループの城を全て落せばボーナスポイントが得られるだけでなく、奪われることがなくなるのが重要な点になっています。

城攻めは特殊ダイスで行ないます。
城にはいくつかの戦列があり、一つの戦列に描かれているダイス目を全て一度に出せれば、そのダイスを置くことで戦列を潰すことができます。
どの戦列も潰すことができなければ、ダイスを一つ減らします。
全ての戦列を潰すか、またはダイスが足りなくなって戦列を潰すことができなくなるまでこれを繰り返します。
全ての戦列を潰すことができれば、落城して獲得することができます。

戦列を潰すためにダイスを置けば、その分次に振れるダイスの数が減ります。
潰せなかった場合はダイスを 1 つ減らさなければならないので、どっちにしろ振るたびにダイスは確実に減っていくわけです。
どの戦列から潰していけばより確率が上るのかを考えつつ、情熱を傾けてひたすらダイスを振るのみ。

1 回の合戦 (1 回振ったダイス目) で潰せる戦列は 1 つだけなので、最低でも戦列の数と同じ回数はダイスを振ることになります。
なので、ダイス運はもちろんあった方が有利でしょうが、確率の見極めが大事になります。

1 回の城攻めより少し大きな戦略として

  • 点は低いけど防御の薄い城を地道に落としていくか、または頑張って高点数の城を攻めてみるか
  • 同じグループの城の確保を優先するか、相手が確保するのをカットするか
  • 場の城を減らして終了を早めるか、他プレイヤーの城を攻めることで場の城を減らさず、終了を遅らせるか

など、いろいろ考えどころがあります。

ダイスゲームだと、他プレイヤーがダイスを振ってる間はただ待ってるしかなく、ダウンタイムが気になりがちな傾向があるかと思います。
でもこのゲームの場合、他プレイヤーが獲得する城の行方が自分の戦略に大きく影響するため、目が離せない場面が多く、ただ待ってることが少ない気がします。

他プレイヤーの城を攻める場合、場にあったときとくらべて戦列が一つ増えるため、攻城の難易度が上ってしまいます。
そのかわり、他プレイヤーの城を落せばその城のポイントが得られると同時に相手のポイントを減らすことができるので、実質的にはより多くのポイントを得たことにはなります。
城の攻めやすさとポイントの動きに、できれば同グループの城は揃えたい、他プレイヤーには揃えてほしくないことなどがあいまって、どの城が誰に取られるのかが常に気になります。

ダイスを運だけでなく、確率のゲームにしていること。でもそこは基礎的なポイントソースでしかなく、その周囲に戦略の層があること。最終的には、他プレイヤーとどうせめぎ合うのかが悩ましいあたりがクニツィアらしいなーと感じて、好きです。 
たった 30 分程度のダイスゲームにこれだけの悩みどころを詰め込んで、それでいてシンプルという切れ味もすごい。
クニツィアを語れるほど経験豊富ではないので、ただ勝手にそう感じてるだけですが。

さくっと遊べるダイスゲームなのに、悩ましどころ満載なのが楽しいゲームです。

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仙人
あーる
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