アクワイアてんじくさんのレビュー

かなり面白い読み合いゲームだと思います！個人的にはすごくお気に入りのゲームです。

６０年以上前に作られて、再販を繰り返しながらいまだに売れているというのにも納得ができます。

ゲームのテーマとしては、会社を設立してその会社の売買を繰り返しながらどんどん資産を大きくしていこう、一番多く資産を築いた人が勝ちですよ、というものです。

このテーマと実際のゲームのプレイ感がとてもマッチしていて、すんなりゲームの世界観に浸ることができると思います。

ほかのプレイヤーのコマの配置状況や株券購入の動向を見ながら、どの会社が近い将来買収されるのか、また長い目で見てどの会社が成長していくのか、目先の運用資金を稼ぐためにはどの会社の売買に相乗りすればよいのかなど、読みや分析などの戦略が必要です。これがこのゲームの魅力だと思います。分散投資の大切さや運用資金の大切さもこのゲームからも学ぶことができます。…「富む者は、ますます富む。」という資本主義社会の現実も思い知らされます…

とはいえ、かなり運要素に左右されるゲームでもあるので、手札の引きが悪い時にはいくらあがいてみても勝てないということもしばしば起こります。

初見で運要素に見放されてほかのプレイヤーと大差がついて負けた時には、運要素があるゆえに理不尽な怒りを感じるのだと思います。「なんだ、このつまらんゲームは！」となってしまう可能性は十分にあると思います…。実際、初見でなくても負けると、なぜかかなり悔しさを感じるゲームです。

個人的な経験としては、幸いなことにボードゲーム会に持ち込むとかなり受けが良く、ゲームのタイトルを何度も確認されるなど、興味をもつ人が多いようです。

コンポーネントも素晴らしく、見栄えもよいです。

ぜひ一度遊んでみてほしいゲームです。