トーキョージュータクSak_uvさんのレビュー

マップ上を移動して空き地カードを獲得し、カードに書かれた条件を満足するように建築物を構築して３軒最初に完成させたら終了フラグがたち、建築した建物の価値の合計が一番高い人の勝ち、というゲームです。

移動フェーズで全員がマップ上を移動して珍妙な形の（失礼）空き地を獲得します。次のフェーズでそのカードに書かれた条件を満たすように全員が一斉に（珍妙な形の）建築パーツを捌くりながら建物を作っていきます。
建築パーツの配置ルールを満足するようにパーツを選択しようとすると空き地の領域からはみ出ることも多く、「切り角が違うからうまく合わないー」とか「直線部が長すぎるー」とか叫ぶことが多いです(笑)。
完成した建築物に使用されたパーツは建築物と共に殿堂入りするので(笑)、ゲームが進むと使いやすいパーツがどんどん無くなっていきます(笑)。なので、残ったパーツをどう組み合わせれば建築できるのか、パーツ獲得は早い者勝ちなのでどのパーツを優先的に取りに行くかを考えながらプレイすることになります（取られたときのバックアップ案も含めて）。

初めてゲームをする人にも分かりやすいルールなので、（世間の評判はさておき）個人的には悪くないゲームかなと思います。

でも、このゲームは遊ぶことよりその背景に思いを馳せた方が楽しいですね。
登場するプレイヤーは建築家に扮する（特殊能力はない）のですが、その建築家は実在の著名建築家ばかりです(笑)。
あと、たぶんこのゲームの作者は東京に乱立する不可解な形状の立地に建てられた雑居ビルやアパート群（例えば下図のような）を見てこのゲームを思いついたんじゃないのだろうか、とか(笑)。