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  • 3人~4人
  • 90分前後
  • 10歳~
  • 2001年~

サンマルコマクベス大佐@Digブログさんのレビュー

253名
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4年弱前

ヴェネチアの権力闘争!味方を巻き添えにしても構わないから追放せよ!


【ざっくり解説】

 イタリアのヴェネチアをテーマにしたエリアマジョリティー(多数派争い)ゲーム。水の都ヴェネチアをテーマにしただけあり、河川で隔てられた街を橋で繋ぐ必要があります。


 カードを使ってコマを配置していきますが、その分配方法は既定の枚数のカードを分配者が2人~3人のカードの束に分けます。分けた人が最後の1束を取るというのがミソです。パイやケーキの切り分けをそのままゲームにしたようなシステムが特徴です。


【長所】

 美しいボードと内容物です。ボードの柄も非常にオシャレですし、橋はそれらしい形状になっています。カードイラストも『ディクシット』のように幻想的です。内容物だけでほしくなる人が居るタイプのゲームです。


 カードの山分けをじっくり考えないといけない、本格的な思考ゲームでもあります。雑な分け方をすると、自分の取り分が少なくなります。上手に分けましょう!


【短所】

 「追放」アクションが振れ幅こそ大きいが、尋常じゃなく強いことです。とはいえバランスブレイカーではありません。6面ダイスの出目分、指定した都市からコマを追放します。出目が大きすぎると自分のコマも追い出すハメになります。ここらへんを楽しめるかは大きいです。


 あとはカードの山分けにすごいが時間かかります。都市カードは個別の橋を考慮しないといけないので、やたら考えます。その割に実質どこにでもコマを置ける「寝返りカード」。一発で台無しの可能性のある「追放カード」が存在します。思考時間とゲーム性がミスマッチな感があります。


【個人的な感想】

 幻想的なイラストとお洒落なボード、かつやや大味であるものの、悪くはないゲームバランス。人気絶版ゲームなのも納得がいきます。悪くないです。

 橋のシステムはドージェ(得点計算)とコマの配置で活きるのですが、後者の要素は先述の「寝返り」や「追放」があるので、考えてもあんまり意味がないようにも思えます。

 

 行動制限を表すリミットカードのシステムも3人だと最大で1手番差しかつかないので、さほど面白く機能していません。大胆な分け方をするにも限度があります。

 まあ、ドバーッ!とダイスの出目で追放を楽しむゲームだと、ゆるーく楽しむぐらいがちょうどいいでしょう。もちろん真面目に考えて遊んでも面白いです。どっちの楽しみ方も許容されている絶妙なバランスともいえます。


 プレイ回数は1回。いくらかルールを間違えて遊びました。「2位タイの時は2人とも得点なし」というのはPlay:gameの和訳ルールに載っていないので、ご注意ください!

 僕個人としては、『王と枢機卿』、『パトリツィア』、『十二星座ゲーム』など他のエリアマジョリティ3人ベストが強すぎるので、ちょっと見劣りするかなというところが本音です。45分で遊べたら神だったんですけどね(笑)。

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マクベス大佐@Digブログ
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