世界の鉄道Railways of the World

レイルウェイズ・オブ・ザ・ワールドの10周年記念版をAmazon(JP)で輸入購入したので自分の説明できる範囲で説明をします。

このゲームは1800年代の鉄道革命をテーマとした鉄道ゲームです。プレイヤーは鉄道事業者となって、各都市を結ぶように鉄道を走らせ都市の産業で製造された貨物を他の都市に運搬すると勝利ポイントを獲得できます。ゲームの特徴の一つとして、プレイヤーは鉄道事業者なのですが運用資金が０の状態でゲームが始まり最初の鉄道を走らせるために債券を発行して（借金して）運用資金を得ねばなりません。都市と都市を鉄道で繋ぐとそのつながりをリンクというのですが、自分のリンクが他のプレイヤーのリンクと繋がると他のプレイヤーの鉄道を利用して貨物を運搬できます。この場合は、自分のリンクを利用した分だけ自分が勝利点を得て、他のプレイヤーを利用した分だけ他のプレイヤーに勝利点が入ります。しかし、場合によってはこの他人のリンクを利用する事で勝利の為の差をつけることができます。

ゲームシステムには鉄道事業カードという、カタンの発展カードのような仕組みがありこのカードが実に強力だったりします。通常の勝利点に加えて＋４とか、鉄道タイル５タイル分無料で敷けるといった他のプレイヤーと大きく差を付けられるカードがけっこうあります。

債券を発行する時は注意が必要です。発見した債券の数だけ勝利点がゲーム最後の得点計算でマイナスされます。そして、債券は完済できません。収入ターン毎に債券x1000分だけ収入がマイナスになります。しかし、債券を発行しぎるとまずいですが発行しなければ何も得られません。この金銭バランスが一つのジレンマであり、管理の楽しいところです。

10周年記念版には、イースタンUS（Eastern the U.S)マップと、メキシコ（Mexico)の２つのマップとカードが入っています。マップはすごく面積をとるので大きなテーブルか、広い床が必要となるでしょう。

ゲームシステムの概要に「オークション」と（ボドゲーマのタイトルには）書いてありますが、オークションはファーストプレイヤーの獲得のみです。先ほど述べた鉄道事業カードはアクションの１つとしてコスト無く取得できるので、強力なカードは早い者勝ちとなります。この為、各ラウンドのファーストプレイヤーがオークションの仕組みになっています。ゲームの通貨を最も多く投資したプレイヤーがファーストプレイヤーになります。

あと、ゲームにはエンジンレベルというのがあります。自分の機関車がLV1~８で表されます。LVの数だけ前述したリンクを跨いで貨物キューブを運搬できます。

ゲームの都市の上には、都市で製造されたという概念の貨物キューブが置かれます（都市に書いてある数字分だけ）。ある都市の貨物キューブが他の都市へ全て運搬され、なくなった時エンプティ・マーカーが置かれ、このエンプティ・マーカが参加プレイヤーに毎に定められた数だけ（各地図によって異なる）置かれたらゲーム終了です。

マップは大きいし、箱も大きいしスケールの大きさを感じますが、ルールはそんなに複雑ではありません。一度慣れると「こんなもんか」と思うと思います。ただ、1プレイ９０～１２０分はかかると思います。お金のやりとりがゲーム中あるので、けっこう集中しないとだれるかもしれません。

人によってゲームの好き嫌いがありますが、私はこのゲーム大好きです。コンポーネントは豪華だし、システムも面白いしすごくやりごたえがあります。