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  • 1人~4人
  • 30分~120分
  • 12歳~
  • 2023年~

プランタヌーボじむやさんのレビュー

46名
0名
0
約3時間前

ウヴェ様による要素モリモリ2層パズルな箱庭ソーラーパンクワカプレ(この作品で初めて「ソーラーパンク」という言葉を知りましたが、自然とテクノロジーが共生・調和した世界観のことらしいです)。世界樹の上にある庭園で職人や庭師ロボに手伝ってもらいながら花や森などの緑を増やして酸素(=得点)を沢山得ることを目指すゲーム。ソロはオートマ対戦型。全自動ロボ「ボットボット」を相手に、より酸素を得ることを目指すことになります。ソロプレイのみですがご紹介です。


概 要

テーマと目的:プレイヤーは世界樹上にある庭園で花を育て土壌を整え、森を増やします。栽培した花はバイオマス変換器に向け出荷することでグリーンエネルギーを獲得し、エネルギーを使って酸素生成装置を使う原動力として使うことができます。庭師ロボは充電が必要ですがアクションの手助けになってくれ、何人かの職人の力を借りることで酸素生成に役立つ手助けをしてくれます。そういしたいろいろな手段を用いて、最も多くの酸素を生成した人が勝利します。

ラウンド数:4ラウンド固定です。1ラウンドは①アクションフェイズ②職人フェイズ③森フェイズ④収入フェイズの4つに分かれます。


個人ボード(庭園)

中央が土壌エリア、外周がエネルギートラック、4隅にフリーアクションや装置等が描かれ、外枠にはエネルギートラックから伸びる装置(カード)接続箇所が描かれています。

土壌エリアには花壇を置いて花を植え、花を出荷した後を利用して森を作ることができます。最初はがれきで使えないエリア(薄い着色)があり、がれきを除去(アクション選択)することで活用できます。何かが描かれているマスの上に花壇タイルを置ければ即ボーナスとして獲得できます。

エネルギートラックはダイス(1の目)が時計回りに動きます。グリーンエネルギー(GEと略)を獲得するとダイスが進み、周囲に伸びたコードの先に装置が繋がってるところを通過すると、到達するたびに指定のトークンを置いていきます。装置の起動は条件を満たせば即起動するものや、終了時に効果をもたらすものがあります。手番が4ラウンド×3回ないし4回のMAX16回しかない中で、カード内容に応じて追加のアクションが行えたりするので貴重です。

なお、ダイスが進むのは接続済のマス(緑)のみで、一周するとダイス目が1つ増えます。ダイス目は収入のほか世界樹レベル向上の条件だったりもするので重要。

更に、カードを接続して緑の接続タイルを入れたマスは、強化をすることでダイス通過時に酸素を得ることができるようになったりします。

装置設置個所は1辺3枚で12か所ありますが、セットアップ時に2枚接続します。また、ボード右上と左下の「庭園装置」も同様に通過時にトークンを配置しますが、起動は1ラウンド1回のみです。

【右上と左下の庭園装置】


個人ボード(工房)

左側が個人コンテナ置き場。コンテナを配置し、花を置くことでGEが獲得できます。中央は庭師ボットの電池残量ややれること、右側には世界樹のレベル(上げると収入等ボーナスが増える。タイルによりランダム)が示されています。下部には3色の森タイル(初期所持分)を配置します。


メインボード

(どっちかというと庭園ボードがメインな気もしますが)上部にコンテナ(ランダム配置。1つ4マスあり同色の花を置ける)置き場、ラウンドマーカー&装置カード置き場、職人配置場所の3つがあります。周囲は酸素(得点)トラックになっています。

ラウンドマーカーはカードが並ぶところの「望遠鏡」。進むにつれて2種のカードの割合が変わります。

…すごいざっくり書きましたがすでに要素が多い。詳細は取説で確認してください。


ラウンドの流れ

ラウンドは先に書いたとおり、①アクションフェイズ②職人フェイズ③森フェイズ④収入フェイズの4つで構成されています。

①アクションフェイズ

アクションフェイズはプレイ人数により異なる枚数で構成されたアクションタイルにツールマーカーを置くことで実行します。

【1人・2人用のアクションタイル配置例】

ツールマーカーは1人4つ持っていて、これをアクションタイルの間に配置します。そして、配置したマーカーのどちらかのアクションを選択・実行します。(花壇タイルの間には置けない等いくつかの配置制限あり)

後々庭師ロボに追加作業をしてもらう(選択しなかった方のアクションができる)ことも考え、かつこのあとの職人フェイズで誰を使うか、どのツールを残すのかも考えながらの配置になります。

※庭師ロボについて※
残業(電池2つ消費)で、ツールマーカーを置いて選択しなかったアクションを1つ行うことができたり、コンテナ輸送時に色を無視(電池1つ消費)したり、いくつかのお役立ち機能があります。ありがたい。

アクションは、例えば上の例で花壇を選択するなら該当花壇タイル置き場の1番上から1つタイルを取って自分の庭園に配置&同色のキューブ(花)を置きます。

【がれきや土タイルがある上には置けません】

その他、コンテナへの輸送を選択するなら対象コンテナへ花を送ってGEを得るなど様々です。例としていくつか挙げると、花壇タイルの獲得・個人コンテナ獲得・花の輸送・がれきの除去・世界樹レベル向上・装置の起動・カードの獲得などがあります。


②職人フェイズ

アクションフェイズで使わなかったツールマーカーと同じマークの職人の力を借りることができます。アクションフェイズで選択できるアクションと同じものもあれば少し違うものもあります。

【この職人は「接続タイルの改良」アクションが行えます】

力を借りた職人は毎ラウンド入れ替え、借りなかった職人は庭師ロボの充電ボーナスマーカーがついて場に残ります。


③森フェイズ

自分の庭園ボードに森タイルが配置できます。配置できるのは花を出荷した後の花壇タイルの上にのみとなります。

なので、森タイルのサイズを見据えて花壇の配置・出荷を終えなければ森になりません。手持ちの土タイルを使ったり、不要な花をどけるなどして大き目の森が置ければボーナスも大きいです。また、配置した森タイルを改良することで、収入はなくなるものの終了時得点になるので、改良のタイミングも考えないといけません。


④収入フェイズ

エネルギートラック上のダイス目に等しい酸素と、森タイル(改良前)に書かれた酸素&GE、世界樹レベルに応じた酸素を得ることができます。


すごくざっくりですが大まかな流れはこんな感じです。


ソロプレイ

個人ボード(庭園)の裏がオートマ・ボットボット(以下「BB」)のボードになります。4段階の難易度が設定されており、対応するボード+ダイス+個人用タイル等のセットを使用します。セットアップは2人用+いくつか除去したり追加したりするものがあります。

【庭園ボード裏面。BBの強さに応じて1~4のボードを使う】

・アクションフェイズの基本的な流れは2人プレイと変わらず、ツールマーカーの置き場所やどれを置くかの判定等オートマタイルアクションを参照して行うことになります。

・職人フェイズは、効果を無視して1酸素を得ます。

・森フェイズは何もしません。

・収入フェイズもプレイヤーと同じように得点を得ます(森タイルからの収入は難易度MAXのときのみ)

そうして、BBよりも獲得酸素量が多ければ勝利という流れです。


感 想

久々に要素詰め込みまくりのウヴェ様でした。処理漏れ待ったなし(笑)やること自体は3アクション(+庭師ロボによる追加やカード起動によるアクション)+職人アクション+森の拡大×毎ラウンドなんですけど、やれること多すぎて混乱するパターン。オーディンの祝祭やった時を思い出しました。(何気にBGGのウエイトこっちのが上)

多分(英語版の和訳付きを購入したので定かではないけど)元の説明書がわかりづらい作りになっているんじゃないかな。近々出る日本語版はわかりやすいんだろうか。基本的な流れを把握するならどこかでプレイ動画見たり、アクションサマリーを作ってまとめておいた方がいいと思いました。

世界観や終了後のボードも好みだし、ゲームも基本的には土壌を何とかして森づくり+GE獲得してダイス回して装置も起動ってところなので慣れればシンプル。プレイを重ねていくうちに慣れるレベル(ただし処理漏れは出る)。

ソロについてですが、自分+BBの処理もあるので公式ソロはかなり煩雑な部類になるかと。個人的にはBGGフォーラムであげられていたシンプルソロ(オーディンの祝祭・ヌースフィヨルド等で使われる「2人分のワーカーAセット・Bセット使用。当該ラウンドで選択したワーカーAはそのまま配置。次ラウンドではBを使用するが、A配置箇所は使えない。ラウンド終了時はAを回収」みたいな)のが好みかな。非公式ですが。

重ゲーサクサク回している人たちは物ともしないかもですが、ソロプレイ単体で見たときはちょっとオートマの処理が個人的に煩雑だったので残念。ゲーム自体は慣れが必要なレベルでしたが、コンテナの色と花壇タイルの形状を見てどのタイミングで森に持って行くか、がれきはいくつ撤去すべきか、装置は何を取ろうか等、色々な要素が絡み合ってて、世界観もあっていて好みな感じでした。プレイ重ねて上手くなりたいと思わせてくれる。

ただ、ソロ目的のみでの購入はどこかでプレイしてからのがいいんじゃないかと思います。

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