マイボードゲーム機能「持ってる」「興味あり」など知人に共有できるコレクション管理機能。人数別や時間別などの並び替えも。
ボードゲーム発見機能マイボードゲームの登録データを統計分析し、未経験かつ未所有のおすすめボードゲームを自動抽出します。
レビューや日記の機能投稿した記事が読まれるたびに、通販でお得に商品を購入できるボドクーポンをGET! ハードル低めです。
コミュニティ機能専用掲示板・ボードゲームリストの合体機能が便利!公開コミュニティ、秘密のコミュニティ、設定も豊富。
ボドゲカフェ情報自分の「興味あり」「お気に入り」に登録したボードゲームカフェが提供するゲームが一目でわかるように。
通販ショップ国内主要メーカーや同人ゲームなど様々な商品をご購入いただけます。会員登録しないで購入することもできます。
  • 2人用
  • 120分前後
  • 2014年~

太平洋戦史MIFFYBXさんのレビュー

104名
3名
0
約1ヶ月前

エポック社からかつて発売されていた名作ウォーゲーム「太平記」のシステムを太平洋戦争に落とし込んだという触れ込みの本ゲーム、ビッグゲームになってしまう太平洋戦争キャンペーンが90分でプレイできるなんて本当?と思いながらプレイしてみた。


ボードはハワイからオーストラリア、インドまで含む太平洋がエリア分けされており、一見した所では昔あった「ビクトリー・イン・ザ・パシフィック」を想起させる。エリア毎に勝利点が決められており、そのエリアを支配する陣営に勝利点が入る。

プレイヤーは日本軍/米軍をプレイ、「提督」という司令官が戦力を率いて太平洋の覇権を争うという概要。

日本軍の経戦には石油の補給が不可欠だが石油が産出されるのは南方の蘭印という事で、蘭印からシンガポール又はフィリピンを経て本土迄のシーレーンは死守しなければならないラインとなる。

内南洋、外南洋の先(マーシャルやミッドウェー)を抑えておけば米軍の進出を送らせる事ができる(はず)。


提督は日本軍で言えば山本五十六、米軍で言えばマッカーサーといった個人名で存在し、階級、支配値、戦術値、指揮値等のパラメータが描かれている。☆1~3の階級はエリアでの戦力補充上限を表現しており、日本軍は山本五十六しか☆3がいない一方、米軍はマッカーサー他複数の☆3がいるだけでなく全体的に階級が高めに設定されており、この事が「補給」という面でジワジワ効いてくるという上手い仕組みになっている。


「太平記」システムでは簡単に人が死なない仕組みになっているのだが、このゲームでも提督率いる艦隊が全滅した場合でも「敗走」「更迭」といった形で提督は落ちのびる事が可能となっていて簡単に人は死なない(戦死すると相手の勝利点になってしまう)。そうは言っても死なせたくないので戦闘の中では「撤退」という決断も重要となる。


戦闘ルールは「6出せば1ダメージ」方式だが、空母を要する機動部隊は水上戦の前に攻撃を行う事ができ、水上戦前に相手戦力を削げる可能性がある。水上戦はダメージ同時適用ではあるが、戦力に余裕を持って戦える米軍とカツカツの状況で戦う事を強いられる日本軍では消耗ダメージの重さが違う為、これまた時間の経過とともに戦力がどんどん厳しくなって行く


細かいルールとして「日本軍潜水艦(先制攻撃で6が出たら相手にダメージを与える)」とか「米軍潜水艦(戦力がいないエリアの支配権をひっくり返す)」とか「山本五十六暗殺計画(一定時期以降、本土以外のエリアに山本五十六がいたら暗殺できるかも)」や「B29 (米軍が内南洋を支配していると一定時期から配備され、本土の補給能力を削る)」といった史実に即した要素が歴史の流れを意識させてくれる。


戦前、日本軍の「総力戦研究所」は何度も太平洋戦争をシミュレーションして「日本必敗」という結論を出したが、それを手軽に検証できる好ゲーム。

この投稿に3名がナイス!しました
ナイス!
碇矢D長介
スナック(+_+)
Bluebear
MIFFYBX
MIFFYBX
シェアする
  • 3興味あり
  • 2経験あり
  • 1お気に入り
  • 4持ってる
ログイン/会員登録でコメント
ログインする

MIFFYBXさんの投稿

会員の新しい投稿