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  • 3人~6人
  • 10分~15分
  • 12歳~
  • 2021年~

おおかみのなく頃に幻の鮃祭さんのレビュー

344名
5名
0
3年以上前

●これは現実か、それともゲームか。このゲームはワンナイト人狼のいいとこどりをしたまったく新しい人狼ゲームです。

GM(ゲームマスター)がいなくてもできる人狼なので正体隠匿系ゲームを初めてやる人にも非常におすすめ

●通常と大きく違う点が、役職がほぼ全員CO(カミングアウト)されていることと、役職持ちでも人狼の可能性があることです。以下例。

  • 占い師が狂気だった
  • 怪盗だと確定しているが正気(村人)か狂気(人狼)かわからない
  • 占い師が誰なのか判別できるキャラに、自分が本当に占い師なのに「お前は占い師じゃない」と言われた。
  • 全員狂気だった

などのことが起こりえます。これはこのゲームが役職とキャラが分離しているが故に起こります。ちなみに狂気を引いたプレイヤーは仲間の狂気がいるのかどうかすらわかりません。無理ゲーと思われるかもしれませんが、これのおかげで独自性の高い人狼ゲームになっています。通常のワンナイトだと村人は発言権をほぼ持ちません。まして初心者だと黙りがちになってしまいます。ですがこのゲームはキャラが六人存在し、そのうち本当の無能力キャラは一人だけです。(その無能力キャラが引いた役職によっては占い師狂気になることもあります)なので基本的には自身の能力を使えば発言権を得られるので、どんなプレイヤーでも楽しむことができます。また、原作にそってのロールプレイ(RP)がとても楽しいです。圭一君の一番の楽しみ方は疑心暗鬼or発狂RP。

●ワンナイトでありながら革新的な要素がもうひとつあり、それが「ループ」の存在です。

全員が同数指名の場合、 原作よろしく次の世界に飛ぶかの如く、正気、狂気、占い師をリセットできます。するとさっきまで狂気が一人だったのに、新しい世界では狂気が三人になっていたり(憑落し編でしょうか)、逆に全員正気なのに疑心暗鬼になって同数指名になったりと波乱万丈のゲームが楽しめます。このリセットをうまく使えば正気側、狂気側、ともに判断しやすい(=勝ちやすい)盤面ができるまでループを繰り返すということもできます。このシステムのおかげで判断材料が少なかった世界や、怪しい人が多すぎる場合、「この世界はなかったことにしよう」ということができるので、論争が荒れません。絶対に吊らなければならない人狼との大きな違いで、みんなで楽しくできるのがポイントです

キャラクターのバランスが絶妙です

キャラにはTP(トークポイント)優先指名権が存在します。TPは1ポイント=話し合い時間1分として使うのですが、基本的には強力な情報が多く出るキャラが集まってプレイするとTPが少ないです。(だが決して少なすぎるわけではないのでTP4の圭一君はやっぱりいらない)

また、通常の人狼と違い投票の際に同時に指差しするのではなく、優先指名権があるのでキャラごとに割り振られた数値を確認し、順番に投票を開始します。なので投票順番が遅い人ほど、最後に裏切った時のフォローが効かないのでマークしなければならないといった指名順番を考えた上での投票の駆け引きもあります。(だが優先指名権1は正気でも狂気でも活かしにくいので圭一君はやっぱりいらない)

総じてキャラのバランスが絶妙になっています。何十回とゲームをやっていますが理不尽なキャラはいないと感じます。どのキャラも引きと場面によってはサックリ死ぬので。

●総評

個人的には人狼ゲームの最高峰です。人狼ゲームは苦手なイメージがありましたが、このゲームには、人狼をみんなで簡単に楽しく、そしてブラフを仕掛けて楽しもうという思いが詰まっています。他のボードゲームの「犯人は踊る」もそうですが、役職が簡単に変わるので勝ちに固執するゲームというよりは短い時間で何度も遊ぶパーティーゲームの要素が強いと思います。ループシステムのおかげで衝突が減り、議論がなあなあで済ませられることもストレスフリーに繋がっています。

原作再現やありえない世界になることも楽しいし、RPも楽しいです。狂気におちた梨花ちゃんとか圭一君以外全員狂気の世界って熱くないですか?(筆者は目撃者と詩音を引き、他三人全員が狂気だった世界に迷い込んだことがあります)


プレイ前のキャラクター決めでこの面子は危険だとみんなで笑い、プレイ中に狂気を引きニンマリし、議論で狂気がもうひとりいることを察し、正気プレイヤーが熱弁するのを内心で笑いながら聞き、気が抜けない投票パートでうまく騙し、狂気勝利を収めた時は最高に気持ちがいいです(BGM:追想のディスペア)

ひぐらしが好きな方も、知らない方も、人狼が好きな方も、やったことがない方も、誰もが最高に楽しい時間を過ごせると太鼓判を押したところで、この文章を締めくくりたいと思います。

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