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  • 1人~8人
  • 3分~15分
  • 8歳~
  • 2017年~

マジックメイズBluebearさんのレビュー

582名
9名
0
約4年前

ベルギー製のユニークなリアルタイム協力ゲームです。

信頼の赤ポーンマーク付きであり、比較的簡単でありながら斬新なルールと、最大8人まで対応しているという表示に惹かれて購入しました。

テーマがそもそも楽しそうで、ファンタジー世界から迷い込んだ冒険者(戦士、エルフ、魔法使い、ドワーフというスタンダードな組み合わせ)が、なぜか現代?のショッピングモールに迷い込んでしまいます(笑)。彼らは失った装備品を売り場から調達(強奪?)し、限られた時間内に脱出路から逃走しなければならないのです。(もうこの時点で楽しそうでしょ?)

キャラクターは4人いるわけなので、4人プレイでそれぞれの役割を担当して、先に逃げ出せた奴が勝利…と思うじゃないですか。ところがさすがにひねりのきいた最近のボドゲは凄かった!

何とこの4人のキャラクターは、プレイヤー全員で共有で、全プレイヤーが協力して4人を脱出させる『協力ゲーム』だったのです!

しかもユニークなのはここから。

ショッピングモールは、ランダムに引かれたタイルをつなげて広がっており、基本的に四角のマスなので「東」「西」「南」「北」に移動するわけですが、何と!この移動方向を別々のプレイヤーが担当するのです!

これ以外にも、エスカレーターに乗ったり、ワープゾーンでジャンプしたり、変わった移動方法もあるのですが、これも誰かが専門で担当します。

通路は複雑に入り組んでいますが、自分は「北向きにしか動けない」というように決まっているので、誰かが他の移動をしてくれないと自分が移動させることができません。

これを…全員いっせいにやるんです!

手番なんてありません!

こっちの戦士を動かして、あっちのエルフを動かして、ああ魔法使いを動かしたいけど「お前先にこっちへ動かせよ!」…となるわけです。つまり互いにうまく連携しないとスムーズに移動ができません。

 ところが、ここでさらなるひねり技が2つ加わっているのです!

 

1つは、おそるべき「時間制限!!」

ゲームが始まると、専用の砂時計を置き、約3分の制限時間以内に4人の冒険者を目標まで移動させなければならないのです。

この3分が非常に短いので、とにかく焦る焦る!!

もちろん3分間にすべてをクリアする事なんてできっこないので、ところどころに現れる赤い砂時計マークに入ると、砂時計をひっくり返すことができるのです。(各マス1回しか使えないんですが…)

これが実に良くできていて、デジタルタイマーではダメなんですよ!わかります?

砂がたっぷり残っている状態でひっくり返すと、砂の残りが少なくなっちゃうんですよ!(タイマーリセットとは決定的に違うところが見事なアイデアですね)

 

2つめは、なんと「相談禁止!!」

会話はもとより、ジェスチャーで意図を伝える行為も厳禁とされているのです!(最近やった『ザ・マインド』みたいですね)

やっていいのは「アイコンタクト」と…「気づいてポーン」!

赤い大きなポーンが同梱されていて、どう使うかというと、相手が気づいてないアクションを「やってくれ!!」という状態になったら、このポーンを相手の前に「だんっ!」て置くのです。(いやもちろん静かに置けばいいのですが、エキサイトしてくるとつい「だんだんだんっ!!」となってしまいます(笑)。

これが焦る焦る!!自分が気づいていないために、どこかのアクションをうっかり忘れていると、他のプレイヤーから容赦なく赤ポーンが飛んできますので、「え?俺?どこ?え?気づいてない!?」と余計に焦りまくるのです。ここがめちゃくちゃ楽しいという、ちょっと変わったプレイ感♪(私はけっこうよくエスカレーター移動を忘れます…みんなごめん。)

砂時計をひっくり返した後、誰かがアクションを始める前なら相談オッケーになるのですが、何と「その間も砂時計は止めない」というシビアなルールも効いてます。

 

難易度ごとの設定段階があって、プレイヤーのレベルに合わせて調節できますので、全然クリアできずにシラケまくり…なんていう事態は避けられます。(シナリオっていうほど、話が違うわけじゃありません。)

我々チームは、ゲーム慣れしているという自負もあって、どうせだからと全タイル、特殊能力ありでやりましたが…うんやっぱり難しい!6回チャレンジしてクリアできず、さすがにレベルを落としました(笑)。初めてやる人はご注意くださいね。

 とにかく楽しいゲームでした♪

たまにはちょっと変わった協力ゲームがやってみたいという人にはおススメですよ。

ちなみに8人まで対応していますが、実際は8人プレイはあまり現実的ではなく、4方位をそれぞれが担当する4人プレイが最もバランスがいいようです。(8人でやるとテーブルがせまく、互いの手が邪魔なんですよねー)

■注意

ここでひとつだけ注意を。

個人的には斬新でお気に入りのこのゲーム。
満を持して紹介したある会においてだけ、大不評になったことがあります。
なので、かなり人を選ぶゲームなのだなと改めて自戒しました。

その理由は『協力ゲーム』でありながら、『各自の責任分担が明確』だからなんですね。

他の一般的な協力ゲームの場合は《カード引きの運が悪かったり》《全員の連携が悪かったり》して敗北してしまうことは…まあ良くありますよね。
そんな時でもみんな《連帯責任》のような空気になり、あまり露骨に攻められるプレイヤーはいないでしょう。(グループにもよるのでしょうが)

ところがこのゲームの場合、各自の役割が明確に分かれているので《あいつが動かさなかったから終わった!》という状況が容易に成立してしまうのです。責任の所在がはっきりしてしまうわけですね。
そのため敗因となったプレイヤーが露骨に分かってしまいます。

これがかなりメンタルに来るようで、《せっかくいい調子だったのに負けて不服》だったプレイヤーと、《ビギナーで自分が気づかなかったせいで負けたことを気に病む》プレイヤーと、《あせりからポーンで激しくプレッシャーをかけるプレイヤー》が揃ってしまい、2連続でゲームオーバーになったときちょっと険悪なムードになりました。(実話。○○ちゃんごめんよ。気にやまずにまた来てね。)

なんとか取りなしたものの、今後は気を付けようと思います。(特に初心者がいるとき!)
みなさんも充分気を付けて下さいね。

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Bluebear
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