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  • 1人~5人
  • 10分~20分
  • 8歳~
  • 2021年~

マドリイズムHiroCさんのレビュー

2747名
6名
0
約3年前

カード配置で”間取り”を作って点数を競う、見た目はシンプルだけどひねりの利いたゲームです。

間取りがテーマのボードゲームと言えばマドリーノFloor Planがありますが、いずれもRoll&Write(サイコロ+紙ペンゲーム)となっています。このマドリイズムはカードのみのシンプルなコンポーネントで、間取りを作って点数を競うという軽量ゲームです。

間取りスキー(?)の私にとっては大好物のテーマなので入手しましたが、シンプルな見た目のわりにしっかりと戦略性もあり、もう1回、もう1回・・・!と、試行錯誤でリピートしてしまう良ゲーでした。



ゲームの概要について

同じコンポーネントを使って2種類のゲームが楽しめます。1人プレイにも対応しているのが良いですね!

みんなでマドリイズム 【2~5人】同じ家の間取りをみんなで作っていくゲーム

それぞれマドリイズム 【1~5人】プレイヤーがそれぞれの間取りを作っていくゲーム

どちらのゲームも、ゲンカンカードという点数目標が書かれたカードからスタートします。そこにマドリカードという、その名のとおり間取り図が書かれたカードを配置していきます。カードは重ねて配置してOKです。

下の画像だと伝わりにくいかもしれませんが、【下3枚】色々バリエーションの間取りが描かれているマドリカード(表)、【上1枚】その裏面が共通デザインになっています。山札を裏返すルールがあり、カード裏面もゲームに使うのが面白いと思いました。


色のついたアイコンは、いわゆる住宅設備で「台所(赤)トイレ(青)収納(緑)バス(橙)」とシンプルなものです。それぞれ点数目標となるアイコンの組み合わせがあるので(ゲンカンカード)、より多くその設備が配置できるようにプレイしていくのが基本的な流れになっています。

注意が必要なのは柱(黒)で、これにカードを重ねることができないルールです。この制約によって、マドリカード(裏面)が非常に厄介な存在となったり、時には逆転のカギになったりします。

間取りの配置には一定のルールがありますが、家の間取りとして成立しない配置がNGなので割と直感的です。「行けない部屋はNG/壁がなくなるような重ね方はNG/設備が中途半端に隠れているとNG」といった感じです。”間取り図”というと難しく感じることもあるかもしれませんが、リアルな部屋を想像してみればルールは覚えやすいかと思います。


みんなでマドリイズム

1つの玄関(ゲンカンカード)から、みんなで順番にマドリカードを配置していくゲームです。1人5枚ずつ配置するので、人数が多いときは少し広めに場所を取った方が良いかと思います。

ゲーム開始時、プレイヤーはそれぞれ目標となるゲンカンカード(配置しない)を配られ、どの色の設備が点数になるか決定します。よって、プレイヤー同士で「この設備を置きたい!あの設備は消してしまいたい!」がせめぎ合うことになります。

あと、マドリカードにはリバースというルールがあって、リバースアイコンの描かれたマドリカードが配置されると、好きな山札(3枚オープン)の1枚を裏返しにすることができます。相手が欲しそうなカードを裏返すも良し、欲しい設備が無いから裏返すも良しです。

2人プレイしか試せていませんが、山札に欲しい感じのカードが無い・相手がリバースしてくる、このあたりが連発されるとお手上げ状態に。タイマン勝負だから仕方ないのですが、「みんなでマドリイズム」ルールでは、ある程度人数が多い方が楽しいかな?と思いました。


それぞれマドリイズム

プレイヤーごとにゲンカンカードを配置して、それぞれ間取りを作っていくゲームです。山札は共通で、こちらも1人5枚ずつ配置したらゲーム終了です。

追加されるルールとして「ある設備が1個だけ配置されていたら加点」の要素があるので(サブ目標)、いらない設備を消していくアクションがより重要になります。「みんなで~~」と違って間取りを消し込んでも相手を直接妨害することにはならないので、こちらの方がマイルドに点数を競い合うことが出来そうです。

じっくり考えることができるので、人数が少ない時はハウスルールで配置枚数を増やしても面白そうです。リバースルールは有効なので、山札から多く引かれた分だけ「裏面マドリカードが量産される」可能性がありますが、それはそれで。


まとめと感想

ニッチなテーマを扱いつつ、カード配置で間取りを作っていくというシンプルなルールであるため、ちょっと変わったテーマの軽ゲーをしたい!という要望を満たしてくれるゲームだと思います。パッケージもおしゃれなので、空き時間にサクッとプレイできる”ちょっと気の利いたゲーム”としてオススメできます。

出来上がった間取りで、ああだこうだ感想戦するのも楽しいかなと思います。点数を取りに行くほど「面白い間取り」になり、ルール説明の際に「間取りの例え」をきちんと行えば小さい子どもでも遊べそうな、間口の広いゲームだなと思いました。間取りだけに。

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