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  • 2人~5人
  • 30分~40分
  • 10歳~
  • 2016年~

インベンターズdrillさんのレビュー

632名
2名
0
7年以上前

【まえがき】
フランスのメーカー「Bombyx」社が2016年のエッセンで発売した中量級ゲームで、国内メーカーから日本語版が発売されています。
Bombyx社からは2014年、2015年と続いて建築士シリーズ(中世の建築士たち、古代の建築士たち)が発売されており、その流れのゲームかなと思ってましたが、実際は全く違うゲームでした。

【ルールの簡単な説明】
※わざと省略して書いてます。

各プレイヤーはいずれかの時代に活躍した発明家たちを自分のチームとして持っています(アインシュタインとかアルキメデスとか)。各発明家には物理・化学・工学・数学の4分野に対する知識をパラメータとして持っており、このパラメータを成長させつつ、各時代の発明・発見を完成させることにより報酬(勝利点も含む)を得るという内容です。
各発明家は初期知識を持っていて、化学に強いとか、数学が得意とか特長を持っています。これらの知識は「なし」~「4」まで5段階あり、報酬として得られる知識トークンを使用することで1段階ずつ成長させることができます。

ゲームは3つの時代に分かれていて、各時代ごとに対象となる発明・発見カードが公開されます。さらに各カードには完成したときに獲得できる報酬が配られます。しかし公開されたカードのうち、1枚は獲得できません。なぜなら残り1枚になった時点でその時代は終わり、次の時代に移るからです。
公開される発明・発見カードは完成させるために必要な4分野の知識が描かれていて、これを各プレイヤー所属の発明家が提供することで完成させることができます。しかし一度使用した発明家は使用済みとなり、そのままでは再び使うことはできません。

プレイヤーの手番では1)発明・発見カードに発明家を使用する(発明・発見カードに発明家が持っている知識を提供する)、または2)使用した発明家すべてを再び使える状態にするの2つのアクションのうちいずれかを行います。発明家は4人しかいませんのですべて使用するとその次の手番では再び使える状態にするアクションしかできません。そのため、いつ再び使える状態にするアクションを行うのか、そのタイミングも考えなければなりません。

完成した発明・発見カードはそのカードに貢献した、つまり知識を提供したプレイヤーで報酬を分け合います。得られるものはカード(勝利点が得られる、連番ボーナスがある)、カードに配られている報酬のいずれか1つとなります。報酬は提供した知識が多い順に獲得し、同数の場合は完成させた人から時計回りの順番で順番が決まります。そして順番通りに報酬を1つずつ獲得となるため、上位3人のみが報酬を得られるということになります。

3時代すべてが終わったら得点計算をして、最多勝利点のプレイヤーが勝利します。
得点計算は、獲得したカードの点数、報酬として獲得できる勝利点トークンの点数、連番ボーナス、発明家成長ボーナスの4種の合計となります。

連番ボーナスは獲得したカードに描かれている番号が連続していれば、一番大きい番号分の点数が得られるというものです。
発明家成長ボーナスは、各発明家に指定されている数値以上に知識が成長していれば点数が得られます。

【感想】
1回プレイしました。
一度プレイすれば、ルールはすんなり覚えられます。ただし日本語ルールには、公式で発表されているエラッタ以外の間違いもあるので注意が必要です。

ゲーム自体は建築士シリーズと同じように見えますが、全員で発明・発見カードを完成させることができるという点が大きく異なります。
建築士シリーズでは、各プレイヤーが場から取った建築物はそのプレイヤー以外労働者を派遣することはできず、またそのプレイヤーだけで完成させなければなりません。
インベンターズでは、全員で協力して完成させることができる、1人で完成させても得られる報酬はいずれか1つのみで1人で完成させる意味がない(他プレイヤーに報酬を渡さないようにするという側面はありますが)ことから、上手く相手と協力する、相手が知識を提供したカードに乗っかることが大事になってきます。
しかし知識を提供した量に応じて報酬の獲得順番が決まるため、欲しい報酬のためには複数の発明家を使用して上位の順番、できれば1番目を確実にする必要もあるでしょう。
また、同数の場合は完成させたプレイヤーから時計回りの順番となるという点も注意が必要です。場合によっては、完成させて報酬を得たいが自分が完成させると狙っている報酬が取れないという状況もあり得ます。
このゲームのアクションにはパスがありますせんので、再度手番が回ってくるまでに状況が変わることを期待して、あえて使用した発明家を再び使える状態にするアクションをする(1人しか使用してなくても)というのもアリでしょう(実際このアクションで様子見してました)。
さらに得点源は4種類ありますが、どれを主体にして点数を稼ぐかも考えなければなりません。あくまで発明家の成長を最優先とするのか、もしくはカードとトークンを獲得するのかということです。
発明家の成長もあえて使用しないトークンを裏返し、知識トークン1として使用することも戦術上はアリです(実際やりました)。

このように考えるべき点は多く、そしてまだ他にもいろいろあります。
実際のプレイではかなり煮詰まった、うんうん唸りながらプレイすることになるでしょう。それほど、細かく考えるべきところがあるわけで、これが面白くないわけありません。
頭を使うゲームをやりたいというのであれば適しているゲームであると思います。逆にパーティー的に楽しむには、向いていません。

なお、発明家には特に特殊能力もありませんので名前はフレーバー的なものでありますが、やはり何の発明をした人なのかということを知っていると楽しいと思いますので、興味がある人は事前に調べてみてもいいと思います(ゲームにも発明家列伝が付属しています)。

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