キングスポート・フェスティバルBluebearさんのレビュー

ゲーム仲間が集まった折、たまたま全員がクトゥルフを知ってるから、という理由でセレクト。

非常に丁寧に作られている良いゲームで、２回戦堪能させていただきました。

テーマがクトゥルフものなのに、発想を逆転。
ラブクラフトの短編『魔宴』をテーマに今回は、全員が邪神教団の教祖となり、教団をを拡大し、街を支配下に置く事を目指します。

各自がダイスを３個ふり、その目を様々な邪神様に捧げて、その見返りに邪悪や死のパワーを授かります。

この邪神や眷属によって必要なダイスの組み合わせ条件が異なります。

この邪神様が、有名どころばかり。
ダイス目が高いほど、強大な邪神様に祈れますが、失う正気度も沢山。（そりゃそうですよね）
ダイス目は、分割しても良く、小規模な邪神を複数祈るというのも重要な選択肢。

また、邪神様は、原則として一人の願いしか聞かないので、誰がどこに祈るかも探りどころ。（誰かが先に祈りを捧げてしまうと、もうそこには置けないので、その駆け引きも重要です。）

このシステムが、すごくバランスが取れていて、うまく機能しています。（単に早いもの勝ちで済ますのではなく、ダイス目が小さかった人には、ちゃんと貴重な正気度のボーナスが来るようになっているのです。）

そして、集めた邪悪パワーや破壊パワー、または呪文や魔力などを駆使して、街をどんどん支配下においていき、12ヶ月かけて教団ポイントが最も多い者が勝つのです。

極め付きは、
時々やって来る「探索者」！！

こちらの戦力が足りないと、遠慮なく、せっかく拡大した施設を奪い去っていきます。
これには、みんな苦笑い。…そうだよね、俺らがシナリオで散在やってきた事だもんね。
（でも、探索者にできる事はせいぜいこの程度なんだよね、笑）

こんな感じで、
クトゥルフファンにも、そうでないひとにもオススメです！

追記
このゲームは、本当に親切。
細かいフレーバーテキストまで、全て和訳されているだけでなく、
街の施設の説明が全てタイルにしてあり、随時手にとって確認できる！これは他のゲームにも今後ぜひ導入して欲しいアイディアでした。