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  • 2人~6人
  • 120分~180分
  • 12歳~
  • 2006年~

インペリアル大石さんのレビュー

406名
3名
0
約8年前

舞台は20世紀の欧州。第一次世界大戦をテーマに据え、各地に軍隊を派遣して世界を手に入れる戦略ゲーム、と見せかけたマネーゲームです。
プレイヤーは資本家となって各国の債権を購入し、国を操り、お金を稼ぐことを目的とします。

あくまでも大事なのは資本家たるプレイヤー個人のお金です。領土が減ろうが戦争に負けようが国庫のお金が空になろうが、国を操作する権利を他のプレイヤーに奪われることになったとしても、自分の利益になるなら問題無し。「税金対策にちょっと戦争でもするか」なんて物騒な台詞もこのゲームでは日常となります。

特徴的なのはデザイナー、マック・ゲルツ氏考案のロンデルシステム。輪の中にマス目に区切られた8つのアクションスペースがあり、各国の駒がその中を回ることで全6種のアクションを実行して行きます。
8つと言っても自由に選択できるのは直近の3種類のみなので、一国の手番が長くなり過ぎることもなく、また、視認性も良好なため各国の行動の予測が立てやすいと、重そうなテーマのゲームながら非常にスマートなシステムに仕上がっています。

リメイク作「インペリアル2030」に比べると国同士の間が詰まっていて若干バランスが悪いかもしれませんが、史実に沿っていると考えればそれほど気にならないでしょう。「2030」の描くちょっと奇妙な近未来(ブラジルが有力国化してたり未来の戦争なのに戦車と艦艇が主力だったり)にいまいち納得できないこだわり派の方は、こちらを好むかもしれません。
それから結構な重量級ゲームなので出来ればゲーム慣れした方と、人数も可能なら四人以上で遊ぶのがお勧めです。


内容が内容だけに声を大にして言うのは憚られますが、良いゲームです、間違いなく。

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kaya-hat
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大石
大石
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