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  • 3人~4人
  • 40分~60分
  • 10歳~
  • 1995年~

カタンtouring123さんのレビュー

37名
5名
0
約3時間前

言わずとしれた超々有名ボードゲーム。サイコロを振って資源を得て、島を開拓し、より多くの資源を獲得し‥先に10点取ったものが勝利します。

当時小1の息子が、人生ゲームやモノポリーをあっという間に覚え、たいそう感心した父は次なるステップとしてもう少し本格的なボードゲームを探していました。ボドゲーマさんもBGGもボードゲームブロガーさんも認識していない当時、webをうろうろする中で目についたのが、この「カタンの開拓者たち」でした。


息子に見つかるとすぐにやりたがるので、ルールの理解が終わるまで押入れの奥に収納。説明書やプレイ動画を参照して、徐々に理解していきます。最初は勝手なイメージで、土地タイルの真ん中に「開拓地」や「都市」を置くものと思い込んでいたので、タイルの辺や頂点に置くことにさっそく戸惑います。「この土地はおれのものじゃい」って、タイルのど真ん中にコマをどーんと置くんじゃないのね。ほんとの初心者ってこのレベルでつまづきます。


実際プレイすると、運と戦略のバランスがとられていることが分かります。サイコロで獲得する資源が決まるので運の要素がありつつも、どこに「開拓地」を置くかは戦略的な判断が必要です。また、資源は偏るように設計されていて、これに対処するため、欲しい資源の土地に「開拓地」を建てるか、不足を「交渉」で補うか、港の貿易に活路を見出すか、まさに腕の見せどころです。


資源は、序盤と終盤では必要なものがかわるため、情勢を読んで先に手を打つことが求められます。うかうかしていると、先を見通す嗅覚のある息子が、いつのまにか「鉱石」と「小麦」の産出にシフトしている・・、あらもうそんな時期?


「発展カード」の恩恵も大きく、「騎士カード」が手に入れば「盗賊」も追い払えるし、こっそり勝利点を得られるのもラッキー。息子と妻は発展カード好きで、ばかすか騎士カードを繰り出してくる。盗賊がいつも足元にいるような気がする‥。


後半になると、開拓がすすみ資源の産出量がぐっと増え、それを元手にさらに開拓が進む「拡大再生産」らしさが発揮されます。互いの得点経過も(ほぼ)あきらかなので、見通しもよく、終盤に向けて競っている感じが味わえます。我が家では、「あと1点先に取ったほうが勝ち」みたいな展開になることが多く、最後まで気の抜けない緊張感があり、いいゲームだなと感じさせます。


カタンは初心者向き?

非常によくできたゲームですが、人生ゲームの「次に取り組むボードゲーム」にふさわしいかというと、少し躊躇します。


まず、細かなルールが多いこと。例えば「貿易港に開拓地を立てているが、盗賊が来ても貿易は可能か?」とか「最長交易路は、同数ではどう処理するのか?」とか。カタン協会の公式ホームページにQ&Aがありますが、なかなか初心者がそこまで参照できないですよね。ちなみに今Q&A読んでいて、こんなのありました。

 「Q:騎士カードを使用されたとき、8枚以上の資源カードを持つプレイヤーは半分捨てる必要がありますか?」

 「A:いいえ。これはサイコロで”7”が出たときのみ適用されます。」

いや、知らんかった。


また「カタン」の特徴に「交渉」があげられますが、我が家ではあまり活発に行われません。不足している資源って、そもそも周りも持っていないことが多く、交渉自体が起こりにくいように思います。また低学年の息子は、相手の足元を見たり、自分に有利に持ち込む交渉はピンとこなくて、素直に言われたままの(条件の悪い)レートの交換を受け入れてしまったりするんですよね。ピュアすぎるのもちょっと気になりますが、どうせ大人になるのですから、今はまだいいか。


「カタン」のアイコンである「盗賊」も、プレーヤー泣かせのなかなか強力な直接攻撃です。8つ以上溜めた資源を半分にされるわ、その上でさらに1枚取られるわ、あげくには主力の資源産出源が当面無効化にされるわけで、追い払うまで甚大な影響が続きます。もし1位で走っていることを周りから目をつけられて、ことごとく「盗賊」を差し向けられると、とても切ない時間が流れます。この辺やりすぎると1位のプレーヤーがスネ夫に進化しがち。最近選ぶゲームは、比較的インタラクション(干渉)要素の少ないものにしています。


あらためて見てみると、「カタン」のBGGウェイト(ゲームの重さ・複雑さ)は2.29。うちでいうと、中量級ボードゲームの「クリプティッド」(2.27)や「イッツアワンダフルワールド」(2.32)に近く、初心者が最初に手を出すならもう少し軽いゲームがいいように思います。うちは「カタン」をきっかけにボードゲームにハマりましたが、周りの親戚一家や友人家族(いずれも小学生を含む)に「初めてのボードゲーム」を聞かれたら別のものをおすすめするでしょう。


細かなルールの多さや盗賊のインタラクションの強さなど、初心者向けとしては少し気になる点もありますが、我が家をボードゲーム界に導いてくれた、総じてよくできたゲームであることは間違いありません。最初にハマった好印象から息子の評価は星10、父の評価は星7です。

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