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  • 2人~4人
  • 60分~90分
  • 14歳~
  • 2016年~

江戸職人物語長ネギさんのレビュー

384
名に参考にされています
2017年05月22日 23時55分

【まえがき】
国内の同人メーカー「Imagine Games」社が2014年にゲームマーケットに出展した「江戸職人物語」を改良し、2015年にアメリカの「Kickstarter」で資金募集、2015年年末に製品化された重量級ゲームです。初版と同一タイトルですが、内容は大きく変更されています。
海外では「IKI A Game off Edo Artisans」の名前で製品化されており、国内では「江戸職人物語」で流通しています。
現在は多言語版として、流通・販売されています。

ゲームは江戸時代の親方となり、様々な職人を雇い利益を上げたり、季節の魚や煙管を買うことで「粋な人」を目指します。
システム自体はロンデルに似た、制限されたアクション選択を主としていますが、その他にもいろいろなシステムが組み合わされています。


【ルールの簡単な説明】
すべてを説明すると長くなりますので簡略して記載します。
ゲームは、1月~12月、そして翌年の1月の13ヶ月間(1ヶ月1ラウンド)を通して行います。ラウンドを表しているのが暦で、暦には春夏秋冬があります。そして、季節の変わり目が中間決算となっています。

各月では、まずプレイヤーの火消し力の大きい順に行動順と移動距離を決めます(生き様フェイズ)。しかし、行動順と移動距離は組になっており、行動順を決めれば自動で移動距離も決定されます(逆も同じ)。さらに行動順が早いほど、移動距離は短くなっています。

全員が行動順を決めた後、行動が早い順にアクションA、親方移動、アクションBの順番でプレイヤーのアクションを行います。
アクションAでは公開されている職人から誰か1人を雇う、または奉行(サプライ)からお金をもらうのどちらかを行います。
職人を雇うには雇用費が必要であり、また同時に雇える人数は4人までの制限があります。雇った職人は4箇所あるいずれかの長屋に配置します。

次にプレイヤーの親方を、生き様フェイズで決定した移動距離分、移動します。

そしてアクションBでは、移動した先のマスに対応したお店のアクションとその後ろの長屋に置かれている職人のアクションのどちらでも(両方可、両方しなくてもよい)行うことができます。
お店は火消し力を上げたり、お金で草履や米俵を買ったり、逆に売ってお金を得たり、建物を建てたり、季節の魚や煙管を買うことができます。
職人のアクションは様々で、コストなしでお金、草履、米俵等を得たり、何かを支払うことで別のものを得たりすることができます。

これを全プレイヤーがアクションを終えるまで繰り返して、ラウンドが終了します。ラウンド終了後、季節の変わり目であれば中間決算を行い、そして5月・8月・11月であれば火事が発生します。
火消し力を上げてない場合は、火事により職人が失われる可能性があります。

これを13ヶ月(13ラウンド)繰り返して、最も粋である(勝利点が高い)人が勝利者となります。


【感想】
今まで3回プレイしました。所有しているのはKickstarter版ですが、現在流通している版とルールは変わりません。
このゲームだけの新しいシステムはありませんが、様々なシステムがうまく組み合わされています。初版とはルールが全く異なるため、初版しかプレイしていない人はぜひ、現在流通している版をプレイして欲しいと思います。

まず火消し力ですが、お店のアクションまたは職人雇用時の効果、職人のアクションによって上げることができます。そして火消し力の大きさによって、その後の行動順・移動距離の選択順が決まり、またゲーム中に3回発生する火事への対策にもなるため、無視することができない存在です。
そのため、どの程度まで上げるか、そしてどれぐらい優先して上げるかを考えなければなりません。
火事には火事の大きさがあり、最低限その大きさまで火消し力を上げておけば、職人の喪失は防ぐことができます。しかし、行動順の決定で有利に進めるためには他のプレイヤーより上げる必要があります。また、火消し力はあくまで行動順で優位に立つために必要なだけであり、お金や資源、得点に絡む部分ではないため、どこまで優先するべきなのかを考えなければなりません。
ここがまず悩ましい部分です。

次に行動順と移動距離の決定ですが、行動順を早くすればそれだけ移動距離が短くなります。そのため、行動順を優先するか、それとも移動距離を優先するのかを毎回考えなければなりません。
やりたいアクションがあるなら移動距離、公開されている職人を必ず確保したいのであれば行動順を優先するべきですが、そのためにはもう片方は諦めるしかありません。
さらには、どのアクションを行うのかというのも悩ましい部分です。移動先のお店のアクションとその後ろの長屋に置かれた職人のアクションの2つを同時に行えるため、できるだけ両方のアクションがやりたいアクションであるところを選びたいところです。
しかし、そのアクションを確実に選べるようにするためには、結局火消し力を上げて選択順を最速にしなければなりません。

これらの選択が混ざり合っているため、最初の行動順と移動距離選択が最も悩ましいところとなっています(そして長考を誘発する箇所でもあります)。
これ以降のアクション実行は、ほぼこの時に決めた通りに行うだけですので、最初の選択が終われば後は時間はかかりません。

また得点方法も多彩ですので何で点数を稼ぐのか、その手段を開始時に決めた方がいいです(どのような戦略で進めるのか)。行き当たりばったりで進めても、点数を稼ぐことは難しいため、最初からある程度の計画性は必要です。
戦略自体もいろいろ考えられます。例えば建物を建てることに注力して建物の効果で点数を稼ぐことを目指したり、できるだけ周回して大量の職人を引退させることで、コストをかけずに利益を大量に得ることを目指す等が考えられます。他にもいろいろ戦略は考えられると思います。

最初の選択が重いですが、それさえ決まれば後はサクサクと進められますので全体的に重いというわけではありません。そこさえ乗り越えられるのであれば、このゲームを買っても損はしないと思います。重量級のゲームですので流石に万人に勧められるゲームではありませんが、重量級ゲームが好みの方には一度どこかでプレイしてみて欲しいと思います。

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  • 山本 右近
  • 9joe_masaharu
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交渉・立ち回り4
心理戦・ブラフ2
攻防・戦闘0
アート・外見9
作品データ
タイトル江戸職人物語
原題・英題表記IKI: A Game of EDO Artisans / Edo Craftsman Story
参加人数2人~4人(60分~90分)
対象年齢14歳から
発売時期2016年~
参考価格7,344円
クレジット
ゲームデザイン山田 空太(Koota Yamada)
アートワークドミー(Dommiy)山田 空太(Koota Yamada)
関連企業/団体うつろい(UTSUROI)
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